『ブレイブサクセッション』は読者の皆様のご参加を歓迎し積極的に取り入れていくスタイルの企画です。
作品に関するご意見・ご感想、ネタやアイデア提案、作品の寄稿、特撮やアニメのよもやま話など、何でもお気軽にこの掲示板にお書き込み下さい。
誹謗中傷や荒らし、無関係な宣伝などはご遠慮願います。
S-A (日曜日, 21 1月 2024 00:17)
キャラクターページ拝読しました。現時点での政界模様について分かりやすく解説されていると思います。今後順次記述も増えていくでしょうが、以前おかめの御前様のサイトに載っていた東京サイドやアレスティナ編でのディアグル帝国関連などもこちらで改めて記載していただければとも思います。
鳳(管理人) (火曜日, 16 1月 2024 19:45)
ディスコードを利用した通話については決して皆様に参加するよう圧をかけるつもりなどはなく、こういう場も用意したので興味があったら覗いてみて下さいね、という程度に受け取っていただければと思います。 私自身はSNSや小説投稿サイトで知り合った仲良しのフォロワーさんと別のサーバーで会話を楽しんだりもしていく予定ですが、かく言う私もそれほどお喋り好きでもなければトーク上手でもないので、使う頻度がどれくらいになるかは分かりません。 それはそれとして現在、このサイトをもっと充実させるべく、主に「キャラクター」のページを大幅改装したいと考えております。 まずは日本の政治関連のこちらのページを試しに弄ってみましたが、 https://bravesuccession.jimdofree.com/japangovernment/ これまではイラストのあるキャラのプロフィール掲載のみだったのを、イラストのないキャラやその所属団体の情報も網羅した設定資料集としてボリュームアップし、作品の世界観全体が分かるようまとめていこうという構想です。 皆様からもご意見・ご要望などあればぜひお寄せいただけたらありがたいです。
鳳(管理人) (土曜日, 13 1月 2024 23:25)
以前お話ししたオンラインお喋り会ですが、ディスコードに登録してそのための専用部屋(サーバー)を用意しました。 招待制で参加を許可されたメンバーしか入れないネット上の空間に集まってやり取りするシステムなので、Xのスペースのように関係ない人が勝手に入って来ることはない身内だけの場です。 ボイスチャットもテキストチャットもあるのでどちらでも自由にご活用下さい。 使い方など参考サイト https://media.mobile.rakuten.co.jp/contents/articles/2022/00066/ 参加したい場合は、まず各自でディスコードに登録してご自分のアカウントを作成していただき、その上でこちらのURLを開けば私に招待された形で入れるようになるはずです。 https://discord.gg/7tex29Jx この招待コードは7日間限定でしか有効でないので、その後で入りたくなった場合は再度コードを発行してお伝えしますのでお申しつけ下さいませ。 まあ何と言うか「何月何日に全員集合でお喋りイベント開催!」というよりは本当に常時使える文科系サークルの部室みたいな感覚で、各自好きな時間に部屋に入ってきてもし誰かと会えればそこで雑談という感じでしょうかね。メッセージを送って人を呼ぶことも勿論できます。 私もまだ登録したばかりで使い方は未知の領域が多いのでこれから勉強しますが、もしお気が向いたらぜひご利用下さい。 >87 S-A様 >「パパ」がファン・ダイク大統領その人だったとは・・・。ウィルヘルミナの素性が大統領の娘となると、ザヴァックは軍や情報機関の特殊部隊というよりファン・ダイク大統領個人の私兵という位置づけになるのでしょうか。 本来ザヴァックは民主制だったアナステン前政権の時代からある国家の諜報機関ですが、そこのトップにファン・ダイク大統領が身内を据えて私物化してしまった格好ですね。 現在は大統領の命令で何でもするまさに私兵ポジションで、国外だけでなく国内の政敵の情報をスパイして排除する役割も果たしています。 >88 bakubond様 >ウィルヘルミナがパパと呼んでいる相手がファン・ダイク大統領だったとは…。となると、ウィルヘルミナとカトリーンの関係性も気になってくるところですが、「計画」に影響を与える爆弾なりそうなものかもしれませんね。 ウィルヘルミナ(実子)とカトリーン(養子)は実はかなり不仲という設定を考えております。 カトリーンはファン・ダイク大統領に命を助けてもらった恩義に報いようという意識が強く、絶対の忠誠を誓って御奉公しようとする忠臣タイプなのに対し、ウィルヘルミナは親に甘えて色々ワガママも通してもらおうとする駄々っ子タイプ。 仕事には私情抜きでひたすら尽くそうとする前者と私情入れまくりの後者の軋轢は後で火種になるかも知れませんね。
bakubond (水曜日, 10 1月 2024 21:44)
26話拝読しました。 ジュマートとミレーラの両者にかかってくるサブタイトルにふさわしい展開となりました。ミレーラには千秋との出会いという形で救いの道が開かれそうですが、果たしてジュマートには救いの道が開けるんでしょうか。その意味ではヨス店長がキーパーソンになりそうです。 ウィルヘルミナがパパと呼んでいる相手がファン・ダイク大統領だったとは…。となると、ウィルヘルミナとカトリーンの関係性も気になってくるところですが、「計画」に影響を与える爆弾なりそうなものかもしれませんね。
S-A (水曜日, 10 1月 2024 20:40)
26話拝読しました。 「パパ」がファン・ダイク大統領その人だったとは・・・。ウィルヘルミナの素性が大統領の娘となると、ザヴァックは軍や情報機関の特殊部隊というよりファン・ダイク大統領個人の私兵という位置づけになるのでしょうか。いずれにせよ今後の「計画」に注目したいですが、明らかに限界が来ているビートルレギウスはしばらく休ませるのかそれとも徹底的に使い潰す気なのか、それによって俊一との関係性もだいぶ変わってくるかもしれないし、後者だとビートルレギウス/ジュマート富樫に情が移っているヨス店長の苦悩も深まりそうですね。一方でミレーラにも変調が見られましたが、これは後の脱走の伏線になってきそうです。
鳳(管理人) (月曜日, 08 1月 2024 12:57)
今日の北海道は大雪ですが、被災地の石川県や富山県なども日本有数の豪雪地帯なので心配ですね。 皆様この連休はいかがお過ごしでしょうか。 第26話を更新しました。ベルシブ共和国のファン・ダイク大統領が初登場。 前回の続きでジュマート富樫=ビートルレギウスの連戦による疲弊がそろそろ限界に来ております…
鳳(管理人) (土曜日, 06 1月 2024 22:42)
>84 おかめの御前様 まあかく言う私もコミュ障なのでトーク力は壊滅的なのですが、Xで仲良しのフォロワーさんと話してみると意外と楽しかったのでどうかなと思った次第です。確かに最初は緊張したしやってみるのに勇気が要りましたが… 私が考えていたのはXではなくディスコードという全く別のネットサービスを利用したもので、PCでもマイクがあれば出来るようですが大半の人はスマホを使って普通に電話するような形で集団通信するというやり方だと思います。 Xのスペースも決してディベートやトークショーのように饒舌に面白い話をしなければいけない訳ではなく、私が参加したことのあるスペースは同じ部屋で皆で寛いでいるみたいなイメージで無言の時間も結構ありつつのんびり雑談という感じが多かったですね。 いずれにせよ私個人では先々の利用を考えていたサービスだったので、決して無理になどとは言いませんが皆さんももし宜しければとお誘いしてみました。
おかめの御前 (土曜日, 06 1月 2024 21:11)
X(旧Twitter)のスペースを活用したお喋り会についてですが、正直興味はあります。 ……しかし恥ずかしながら、おかめの御前は重度のコミュ障。とても自分の声を晒してまで参加できる自信がございません(そもそも当方のPCには音声通信できるような機能はついてないと存じます)。せっかくの面白そうなお話なのですが、おかめ党は辞退させていただきます。申し訳ございません。 テキスト形式のチャットのような形であれば、まだあるいは参加も前向きに検討できる……かな…?…と。
鳳(管理人) (土曜日, 06 1月 2024 15:17)
能登半島周辺ではまだ大きな余震が続いており、これから北国は豪雪のシーズンに入るので心配ですね… 地震というのは一回起こると地盤のズレによって他の場所でも連鎖したりするので、自分の住む地域も含め安全に過ごせるよう防災の準備をしつつ祈るばかりです。 ところで、X(旧Twitter)ではスペースという、複数人で集まって音声通話できるボイスチャット機能があって私も時々フォロワーさんとお話しして楽しんだりしているのですが、ここの皆様ともブレイブサクセッションやレオサーガやおかめの御前様の創作部屋のストーリーやDIDやアニメや特撮その他の話題で盛り上がれるそうしたオンラインお喋り会みたいなのをもし開けたら面白そうかな…と密かに考えていたりもするのですが、参加してみたいという方はいらっしゃるでしょうか? Xのスペースだと外部の人でも誰でも参加できてしまうので、招待制で決まったメンバーだけで会話するディスコードというサービスが良さそうかなと目星をつけていますが、私もまだ利用したことがないのでもし需要があれば調べて登録し実際に準備してみたいと思っております。 参考サイト https://black-monkey8.biz/category/discord/?utm_source=bing&utm_medium=cpc&utm_campaign=ssa1_1&utm_term=%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%20%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89&utm_content=001%EF%BD%9C%E5%AE%8C%E5%85%A8%EF%BD%9C%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89
鳳(管理人) (水曜日, 03 1月 2024 14:50)
>79-80 bakubond様 JALの旅客機は北海道の新千歳から羽田に来た便だと聞いて知人なども乗っていたりしないかと心配になりましたが、乗客全員が避難できたとの事で安堵しました。 一方で震災の救援物資を届けようとしていた海上保安庁の輸送機の乗員は5人が亡くなってしまい、地震の余波がこんな形で更なる悲劇を生んだというのは何ともやる瀬ない思いがします。 明けましておめでとうという祝賀ムードが吹き飛んでしまうようなショッキングな事態が続いた新年最初の2日間でしたね… 高萩聖悟は有能な生徒会長でその権力を生徒らのより良い学校生活のために用いている表向き善人ですが、その聖人君子な顔の裏に何が隠れているかはまだ分かりません。 普通にいい人キャラで終わらせてもいいし、実はとんでもない秘密を隠し持っていたという展開にするのもアリですね。『仮面ライダーオーズ』の鴻上会長のように敵の黒幕なのか味方の支援者なのかよく分からないポジションでしばらくは引っ張るつもりです。
bakubond (水曜日, 03 1月 2024 11:34)
>80 日航機の乗員乗客は全員無事だったようですが、海上保安庁機の方は5名が亡くなられてしまいました。被災地への物資の輸送に当たっていたということで地震の影響がこんな形で来るとは夢にも思いませんでした。謹んで亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
bakubond (火曜日, 02 1月 2024 19:12)
地震に続いて羽田で飛行機の衝突事故が発生してしまい、今までにない最悪の年明けになってしまいました。ニュースでの衝突時と炎上中の映像の凄まじさに衝撃を隠せませんでした。日本航空の情報では乗員乗客は全員脱出したとのことですが、これが事実であることを祈るばかりです。 衝突した海上保安庁機の方では6人中5人の安否が不明ということでこちらも無事を祈るばかりです。 >78 SS拝読しました。高萩聖悟、生徒会長としてなかなかのやり手である上に、生徒の人望も厚い、そして教師たちにも抑えがきく、まさに絵に描いたようなチートぶりですね。この完璧ぶり故にモスレギウス疑惑が強調されている気がします。もし、彼がモスレギウスなら男塾の藤堂豪毅に様な存在になりそうな気がします。
鳳(管理人) (火曜日, 02 1月 2024 15:43)
地震から一夜明けて能登半島を中心に悲惨な被害の全容が明らかになってきていますが、ここにご参加の皆様はご無事なようでひとまず安心しました。 元日に震災発生というとんでもない新年の幕開けとなってしまいましたが、被害のない地域の人ができるのは自粛…というのは経済を止めることになって被災地復興の上でも逆効果なので、むしろ消費や娯楽も含めて普段と変わらぬ日常を送り続けていくことではないかと思います。 という訳で、改めて今年もよろしくお願い致します。 既にイラストがかなり前から用意されていた安土江星高校生徒会長・高萩聖悟 https://bravesuccession.jimdofree.com/koseihighschool/ の顔見せシナリオを↓に投稿しました。 謎のモスレギウスの正体候補の一人ですが、果たして彼は何者なのでしょうか…?
鳳(管理人) (火曜日, 02 1月 2024 15:34)
安土江星高校・生徒会長――それはこの学校の影の最高権力者とも言われる。 生徒会長を務める3年生の高萩聖悟は、頭脳明晰で成績優秀、運動神経も抜群で卓球部のエースでもあり、気品と知性の漂う甘いマスクで女子生徒に大人気という、校内に多数のファンを持つ学園のスターである。生徒会長としても敏腕で知られ、その仕事ぶりは生徒の多くから熱烈な支持を得ている。 「先輩、今度は柔道部でトラブル発生です。上級生のしごきがあまりに厳しすぎていじめに等しいと、新入部員たちから苦情が来てます」 「格闘技での激しすぎる練習は大ケガにも繋がりかねないし、トレーニングと単なる暴力の区別が曖昧でいじめにも利用されやすい。伊藤君、柔道部の1年生にこっそり聞き込み調査をして、どんな練習をしているのか具体的な内情を探ってきてくれないかな」 「分かりました。先輩」 「必要なら、また生徒会で報告書を作成して校長に提出することにするよ。生徒の安全を守るのは僕ら生徒会の使命だからね」 江星高校の生徒会は教師たちからも恐れられており、こうした案件で生徒会が学校に提出する意見書はまるで錦の御旗か水戸黄門の印籠のように多くの教職員をひれ伏させる効果があるという。 「顧問の黒田先生も何も言わないのかな。我が校は古い価値観に縛られない先進的な校風が魅力なのに、妙に昔堅気で頑固な先生もいるから困ったものだね」 安土市の新開発が始まった時期に開校した江星高校は歴史の浅さもあって校則が少なく、生徒の自主性を大事に育てる自由な校風で知られるが、そうではなく規則で生徒を縛って厳しく指導すべきだという管理主義やスパルタ気質の教師もやはりいて、しかも彼らが提言する校則がなかなかに珍妙で理不尽なものばかりであった。例えば…… 「運動系の部活は男子は丸刈り、女子はショートヘアーにすること」 「化粧は禁止。日焼け止めも化粧の一種と見なすのでダメ」 「冬でもタイツを履いてはいけない」 「下着の色は白のみ」 …等々。こうしたおかしなブラック校則が作られそうになる度に、その成立を阻止して生徒たちを守ってきたのが聖悟の率いる生徒会だったわけである。 「……伊藤君、レポートご苦労様。ひとまず対策をこんな風に考えてみたんだけど、どうかな」 「いいと思います。さすが高萩先輩!」 後日、柔道部の稽古と称したいじめの実態が明らかになると、聖悟は直ちにその解決に動いた。 「この程度のいじめなんてよくあること。ほっとけ」と黙認しようとしたり、「いじめが表沙汰になれば我が校の評判に関わる。無かったことにしよう」と隠蔽しようとする事なかれ主義の教師を一喝し、逆に「いじめなど絶対許せん。連帯責任で柔道部は廃部だ!」と極端な厳罰を下そうとした熱血教師をなだめすかして、いじめを実行した部員5名の一時謹慎&大会出場停止で部そのものは存続し大会にも参加するという、バランスの取れた適正な処分となるよう意見書を提出したのである。この要望は教師たちの職員会議ですぐに認められ、その通りに処分が実行された。 「先生よりも生徒会長の方が偉そうにしてるのはどうかと思うけど、高萩先輩ってかなりのやり手よね」 「俺としては、運動部の丸刈りだけは勘弁してほしかったからな。頑張ってあの校則を阻止してくれた生徒会長には感謝してるよ」 とは稲垣千秋と獅場俊一のコメント。校内に隠然とした政治力を持つ生徒会は不気味で謎めいた存在ながら、基本的にはその力をより良い学校生活の実現のために用いて善政を敷いており、生徒たちの間には高く評価する声が多いのである。 「でも、何でうちの学校ってあんなに生徒会の力が強いんだ? やっぱり高萩先輩のカリスマ性? それとも親が何か偉い人だったりとかするのかな」 「う~ん、その辺はよく分からないのよね。本当にどうしてなんだろう」 聖悟を慕う俊一や千秋にも、生徒会とそれを率いる生徒会長の強い権力の源泉がどこにあるかは不明である。果たして、高萩聖悟とは一体何者なのであろうか……!?
bakubond (月曜日, 01 1月 2024 23:49)
幸い私の居住地も被災地ではありませんでしたが、被害の大きさに衝撃を受けております。被災された方々のご無事を心よりお祈り申し上げます。
S-A (月曜日, 01 1月 2024 23:01)
明けましておめでとうございます。 元日からいきなり大地震のニュースが飛び込んできて非常に驚いています。幸い私の居住地は被災地ではありませんでしたが、被災された方々の無事を祈っております。 さて私も久しぶりにSSに取り組みたいと思っていますが、アイデアはあってもなかなか文章につながらず四苦八苦しています。まああまりあせらずにこの場で皆様と交流しつつぼちぼち仕上げていければと思っています。今年もよろしくお願いいたします。
おかめの御前 (月曜日, 01 1月 2024 21:07)
新年あけましておめでとうございます。 まさか元旦早々に地震が起こるとは…!? 私のところは幸い大きな被害は出ていないようですが、皆様お住いの地域は大丈夫でしょうか? せっかくのお正月なのに現場に出動されておられるであろう消防隊や関係各位の皆様には、本当に頭の下がる思いです。 麗華嬢のDIDシーン、密かに期待しております。
鳳(管理人) (月曜日, 01 1月 2024 19:26)
本日夕方、石川県・能登半島沖を震源とする最大震度7の大地震が発生しました。 私は北海道に住んでいるため被災しておりませんが、皆様ご無事でしょうか? 震度7と言えば2018年に起きた胆振東部地震並みで、あの時は北海道は大変な被害を受けたので心配しております。 皆様のご無事を祈っています。 >73 bakubond様 >麗香のDID展開はまさにそういう展開を視野に入れたもので、ダブルヒロイン戦隊によく見受けられる妹キャラが姉キャラを助けて成長を見せるエピソードに通じるものになればと考えております。 麗香は何も思っていないでしょうが千秋としては自分の身代わりになったとなればやはり責任を感じてしまうはずで、そこから千秋の成長→後に麗香のピンチを逆に助ける展開に繋げて行ければ熱いですね。
bakubond (月曜日, 01 1月 2024 13:47)
>72鳳(管理人)様 明けましておめでとうございます。こちらこそ本年もよろしくお願いいたします。 旧年中は休止状態だったブレイブサクセッションでしたが、今年はさらなる展開が見込まれるようですので微力ながらも応援していきたい思っております。 >こうなると心配なのが麗香に正ヒロインの座を奪われ気味な千秋で、ここから彼女が奮起する展開も考えております。 麗香のDID展開はまさにそういう展開を視野に入れたもので、ダブルヒロイン戦隊によく見受けられる妹キャラが姉キャラを助けて成長を見せるエピソードに通じるものになればと考えております。
鳳(管理人) (月曜日, 01 1月 2024 00:19)
皆様、あけましておめでとうございます! 2024年もブレイブサクセッションをよろしくお願い申し上げます。 (そして出来れば魔王統譚レオサーガの方も応援していただけると大変嬉しいです) 昨年は個人的には心身の不調が続き少々厳しい年でしたが、年末に皆様とここでまた楽しく創作を通じて交流でき、沈みかけていたモチベーションが上昇気流に乗ったまま新年を迎えることができておりますので再び頑張って行きたいと考えております。 レオサーガは書籍化を目指すという気負いもあり、また内容が重めと言うかテーマ性からして作者の魂を削って書いている分つらさもあって、力み過ぎずにエンジョイして皆様とワイワイ盛り上がりながら書けるブレイブサクセッションの方がやっていて楽しくてメンタル的にも良いというのが正直な所ですね… ひとまず具体的なシナリオとしては ・ベルシブ共和国の対日工作と特殊部隊RATの活躍 ・稲垣千秋と聖具獣ミレーラの邂逅(→千秋レギウス化も?) ・異世界アレスティナで本格的に戦乱勃発 といった辺りを中心に進めて行こうかなと今は考えてますが、他にも面白そうなイベントは色々ある自由度の高い世界観なので楽しみです。 >71 S-A様 >今回俊一と耕司が麗香の危機に駆けつけたように、安土サイドの面々も一つのチームとしてまとまりつつあるようにも思えます。 ビートルレギウスに三人がかりで挑むのが二連戦で、性格や心情的には凸凹トリオながらも割と良い距離感で一つのチームとしての形が見えてきましたね。 こうなると心配なのが麗香に正ヒロインの座を奪われ気味な千秋で、ここから彼女が奮起する展開も考えております。
S-A (日曜日, 31 12月 2023 15:12)
25話拝読しました。 麗香もようやく義母と心を通わせることができて、新たな一歩を踏み出せそうですね。今回俊一と耕司が麗香の危機に駆けつけたように、安土サイドの面々も一つのチームとしてまとまりつつあるようにも思えます。 bakubond様のSSも拝読しました。緊迫感のあるよいDIDシーンだと思います。この後千秋(とミレーラ)は麗香を救えるか、逆に自分も捕まってしまうかあれこれ想像するのも楽しいです。
鳳(管理人) (土曜日, 30 12月 2023 19:50)
>69 bakubond様 >以前から構想していたものの具体化できずにいた麗香のDID展開を予告編としてまとめてみました。 SS投稿ありがとうございます! 脱走を図った麗香に対してのパンチやキックではなく平手打ち……ラベンダーレギウスの何だかサディスティックな感じの台詞回しといい、女のバトルの苛烈さでしょうか(汗 私としては当初のゼルバベルの作戦通り千秋が捕まってミレーラが助けに来る流れを考えていたので、そこに一捻り加えた意外性のあるこの展開には唸らされました。こちらの方が厄介な事態になって面白そうですね。 千秋は既に何度かDIDシーンがありましたが麗香はまだ一度もなかったので、この後の十字架磔のイラスト化も含めてぜひ考えておきたいと思います!
bakubond (土曜日, 30 12月 2023 05:54)
>68鳳(管理人)様 第25話拝読しました。 この戦いを機に義母の聡美が一歩を踏み出し、麗香もまたそれを受け止めるという静かながらも希望に満ちたラストでした。麗香自身にとっても俊一たちとの本格的な共闘に前進していく契機となりそうです。 以前から構想していたものの具体化できずにいた麗香のDID展開を予告編としてまとめてみました。ミレーラ奪還を狙った千秋の誘拐を阻止するものの自身が捕らわれの身になってしまうという形にしてみました。 【予告編】 「んっ、んん-ん」 霧崎麗香が目を覚ますと、目の前には鉄格子が立ちはだかっていた。周囲を見回すとそこは一面灰色の空間だった。 (こ、ここは…) どうしてこんなところに自分がいるのか、訳が分からないでいる中、麗香はもう一つの異変に気が付いた。 (声が出ない!) (体が動かない!) 麗香が胸元に目をやると、そこには幾重にも巻き付けられている縄が見えた。手を動かそうにも動かなかった。 (し、縛られてる) 麗香は自分が縛られていることに気付くや体をよじらせて縄を解こうとしたが、縄が解ける気配は一向に見えなかった。 やがて足音が聞こえてきてそれは次第に大きくなっていった。幸い足は自由がきいたので麗香は鉄格子に体を近づけた。鉄格子の向こうに目をやると、ラベンダーレギウスがアピスレギウスを従えて近づいてきた。縛られたまま鉄格子越しに自分をにらみつけている麗香の前に二人は立ち止った。 「あら、お目覚めのようね麗香ちゃん。そんなに怖い顔をして見ないでくれるかしら」 表情を崩さない麗香にラベンダーレギウスは言った。そして、制服姿で縛られ白い布の猿轡を覆いかぶせられた麗香の姿を嘗めるように眺めた。流石の麗香もその視線に怖気を感じて後ずさりした。 「千秋ちゃんの身代わりになるなんて本当に健気で可愛いこと。でも、私たちもあの子は手放せないのよね。邪魔をした罰としてあの子を取り戻す協力をしてもらうわよ」 そう言うとラベンダーレギウスはアピスレギウスに目配せした。その意味を理解したアピスレギウスは直ちに解錠作業に入った。 「さあ、出なさい」 アピスレギウスが地下牢から麗香を出そうとしたその時だった。麗香は縛られた状態でアピスレギウスに体当たりした後、ラベンダーレギウスにハイキックを浴びせ、脱兎のごとく走り出した。しかし、アピスレギウスは飛翔して麗香の前に回り込み、ラベンダーレギウスもすぐさま腕のツタを伸ばして麗香を絡めとった。 「舐めた真似をしてくれるわね」 アピスレギウスは麗香の頬に平手打ちを浴びせ、その拍子に麗香は倒れこんだ。 「霧崎総合病院のお嬢様だから丁重に扱ってあげているのに。いい子にしてなきゃダメでしょ。ホラ、立ちなさい」 ラベンダーレギウスは麗香を立たせて歩くように促した。今度は麗香はそれに素直に従い歩き始めた。その姿はまさに縄尻を持たれて引き立てられていく女囚そのものであった。 この後ですが、呼び出された千秋が十字架に磔にされた麗香の姿を目の当たりにすることになるのですが申し訳ございませんがこちらにつきましては割愛させていただきました。
鳳(管理人) (金曜日, 29 12月 2023 17:26)
第25話を更新しました。 前回からの続きの話なのにちょうど一年ほどブランクが開いてしまってもう書けないかとも思いましたが、書き始めてみると意外と普通に行けましたね(汗 ひとまずこのシナリオは終了で次へ進む形となります。 前回から登場している敵のレギウスはクジベローサレギウスからクラブレギウスに変更しました。 『仮面ライダーゼロワン』第1話の怪人のモデルとして一躍有名になった太古のカマキリ・クジベローサですが、古生物の類は恐竜だけでなく全てティラノレギウスの配下としてまとめて東京基地の方に所属させるのがいいかなと思いまして… S-A様もbakubond様も、私がここに書き込むとすぐに戻って来て下さってありがたい限りです。 『小説家になろう』の方は昨夜で今年最後の更新を終えまして、年末年始はこちらで気心の知れた創作仲間の皆様とゆっくり過ごしたいと考えておりますので、どうかよろしくお願い致します。
bakubond (木曜日, 28 12月 2023 21:51)
お久しぶりです。この一年間誠にお疲れ様でした。私自身も年齢的な衰えを実感させられ、なかなか思い通りにならない一年でした。こちらにも投稿ができず誠に申し訳ございませんでした。 SS拝読しました。甲賀忍軍が不在の状況下で千秋を守らなければならない俊一の状況は過酷ですが、聖具獣の存在を把握しているクリス達ドラゴンレギウスチームも何らかのアクションを起こすことでフォローやサポートを得られると思います。
S-A (木曜日, 28 12月 2023 11:45)
お久しぶりです。 書き込み読ませていただきました。この後千秋が誘拐されるのは確定と思われますが、岳玄と甲賀忍軍の主力が出払っていて、味方の戦力が俊一一人という状況では千秋の救出は困難なものになりそうですね。ゼルバベルとしては岳玄達がいない方が都合いいからできる限り足止めをしようとするでしょうし。耕司や麗香が事情を知れば助太刀してくれるでしょうが。 ともあれ現在は息災のようでなによりでした。来年は良い年であるといいですね。
鳳(管理人) (日曜日, 24 12月 2023 12:56)
ブレイブサクセッションの更新をずっとできずにおりまして大変申し訳ございません。 今年は忙しさもあってメンタル面の不調が続き、『小説家になろう』の方で連載しているレオサーガも一度全削除してまた最初から書き直している段階で創作活動が思うように進められませんでした。 取りあえず皆様、メリークリスマスです。 リハビリも兼ねて、以前にS-A様が前の掲示板の方に投稿して下さった聖具獣ミレーラと稲垣千秋の邂逅のシナリオをこちらに転載し、その続きも軽く書いてみました。 ミレーラを誘き出すための千秋誘拐作戦、ここからもしかしたら千秋自身のレギウス覚醒へもストーリーが繋がっていくかも知れません。
鳳(管理人) (日曜日, 24 12月 2023 12:52)
「俊一、ちょっと相談って言うか、見てほしいものがあるんだけど……」 稲垣千秋にそう言われて彼女の家にやって来た獅場俊一。甲賀忍者頭領で千秋の祖父の稲垣岳玄は孫の健斗や配下の忍びたちと共にゼルバベルの動きを探るため広島まで遠出していて一週間ほどは帰らない予定なので、稲垣家の広い屋敷には今は千秋しかいない。 「あの、絶対怒らないって約束してくれる?」 俊一を連れて自分の部屋に入ろうとした千秋は、急にドアの前で立ち塞がるようにして念を押す。見てほしいと言いながらも、俊一に見せるのはかなり勇気が要る様子だ。 「何だよ。俺が見たら怒るようなものなのか?」 「まあ……その、何て言ったらいいか難しいんだけど……」 「もしかして浮気とかじゃないよな? 誰かからラブレターでも貰ったか?」 「ち、違うっ! そういうんじゃないんだけど、その、あの……」 とにかく千秋はひどく困っているようだ。懸命に言葉を探しながら言い淀んでいる彼女の気持ちを察した俊一は、少し考えてから笑顔でうなずいた。 「分かったよ。怒ったりしないって誓うから、早く見せてくれ」 「ありがとう!」 温かい態度で約束してくれた俊一に感謝しつつ、千秋はドアを開けて俊一を部屋の中へ通す。ピンク色のカーペットが敷かれた床の上には丸いクッションが置かれていて、その上に俊一も見覚えのある鳥のロボットのような小さな物体が乗せられていた。 「ちょっ、おい、これ……!」 ゼルバベルの怪人が強力な兵器として使っていた聖具獣ミレーラだ。さすがの俊一も思わず息を呑み、しばらくは呆然としてその場に立ち尽くすしかなかった。 「だから、怒らないでって……」 「いや、怒るって言うか、ヤバいんじゃないのか? 家の中にこんな物……どういうつもりだよ」 ライオンレギウスとのこれまでの戦闘では、ミレーラはこの屋敷など軽く吹き飛ばしてしまうくらいの凄まじい破壊力を何度となく見せている。危険だと焦る俊一に、千秋はミレーラを必死に庇うように言った。 「大丈夫。この子、大人しくて可愛いの。撫でたりしたら懐いてくれて……でも何だか凄く弱ってるみたいで、可哀想だから家に連れて来ちゃって」 ミレーラは外傷などは特にないものの、病気か虐待された子犬のようにぐったりと憔悴しており、柔らかいクッションの上でうずくまったまま虚ろな目でブルブルと震えている。千秋が言うように、明らかに具合が悪そうで様子がおかしい。 「どうしたんだろう。俺と戦ってた時は、もっと元気に凄い速さで空を飛んだりしてたのに……」 近づいてきた俊一に気づいたミレーラは怯えて奇声を発しながら逃げようとするが、翼に力が入らず上手く羽ばたけない。あまりに弱り果てたミレーラの姿を目にして、警戒していた俊一も千秋と同じく可哀想になった。 「大丈夫だ。怖くないよ。逃げなくていいから」 クッションの前にしゃがみ込んだ俊一が背中を撫でてやると、興奮して暴れていたミレーラはやがて大人しくなって脱力する。俊一が優しい接し方をしてくれているのに安堵した千秋は彼の隣に座ると、ミレーラをそっと抱き上げて膝の上に乗せた。 「何だか精神的におかしくなっちゃってるみたいな感じなの。よほどショックなことがあったのか、それとも……」 「大体、こいつは普段はゼルバベルが基地の中かどこかで管理してたはずだろ。それが逃げ出したってことは、やっぱりつらかったのかな」 戦闘の度にスアレスマンダリンで洗脳されてゼルバベルの意のままに操られていたミレーラは、麻薬中毒と同じ症状で精神をボロボロに破壊されてしまっていた。千秋に抱き締められると安心したように、ミレーラはその胸に顔を沈めて小さく喉を鳴らす。 「おじいちゃんたちも出かけてるから相談できないし、どうしようかと思ってたんだけど、とにかく今はここでゆっくり休ませてあげるのがいいかなって……」 「そうだな。千秋にこんなに懐いてるなら、きっと悪さはしないだろうし」 ひとまずミレーラをここで保護することにした二人。引きつけを起こして硬直した翼を小刻みに震わせながら、ミレーラは少しだけ嬉しそうに弱々しく鳴いた。 「そうか。稲垣岳玄の孫がミレーラを……」 内海ラクシュミー希理子から監視カメラの映像の分析結果を報告された筑井敏弘は腕組みをして気難しげに考え込んだ。非武装の一般家庭ならばともかく、甲賀忍軍頭領の屋敷にミレーラが運び込まれたとなると奪還は難しく、非常に厄介だ。 「幸いと言うべきか、災い転じて福となすと言うべきか。岳玄らは瀬戸内海での我々のテロ計画を嗅ぎつけて今は広島へ飛んでおります。留守の屋敷を襲うのはそう困難ではないかと」 血気に逸ってそう進言する部下もいたが、いくら頭領やその側近たちが揃って不在とはいえ、岳玄が溺愛する孫娘が一人で留守番しているのに甲賀忍者たちが誰も屋敷をガードしていないとは考えにくい。隙ありと判断して正面から攻め込んだりするのは短慮に過ぎるだろう。 「強引に連れ戻すのが無理ならば、向こうから帰って来てくれるのを待つか……」 そのために敢えて何日かは放置し、時が過ぎるのを待つ。策を思いついた筑井は不敵にほくそ笑んだ。 「ミレーラが十分に心を許して懐いたところで、稲垣千秋を拉致する。そうすればきっと彼女を助けに出て来ることだろう。直ちに誘拐作戦の手配をしろ!」 「ははっ!」 千秋を捕らえて人質にするため、ゼルバベルの銃士たちが指令を受けて動き出した。
鳳(管理人) (日曜日, 24 12月 2023 12:32)
S-A (月曜日, 17 1月 2022 23:48) 「ミレーラが逃げた?」 「ああ」 急な呼び出しを受けて取るものもとりあえず久峨コンツェルン本社にやってきた内海ラクシュミー希理子に、筑井敏弘は憮然とした表情で応対した。 「いつの話です?」 「数日前の作戦の折りだ。コルティノーヴィスの犬共にベルシブのドブネズミ共まで首を突っ込んできおって大混乱になったのは聞いているだろう、それに紛れてのことのようだ」 「スアレスマンダリンで洗脳してたんじゃ?」 「どうも効果が薄れてきていたらしい。あるいは服用のし過ぎで耐性ができていたか?むろん全力を挙げて捜索しているが、ことの性質上あまり大っぴらにも動けん」 「それで私にも手伝えと」 「そういうことだ。これが今回の契約書だ」筑井は机の引き出しから書類を取り出して希理子に渡した。 「期限は?」 「設けないが可及的速やかにだ。今抱えてる他の案件は全部後回しでいい。頼りにしているぞ、『デジタルカーリー』」 筑井はハッカー界隈での二つ名で希理子を呼んだ。カーリーとはインド神話に登場する戦と破壊の女神である。 希理子は契約書を黙読しながら考えを巡らせた。他人の不始末の尻拭いでオフが潰れることについては正直言いたいことはあるが、これまで何度かあった急な仕事と比較しても今回の報酬額はかなり割が良い。それに頼りにしていると言われて悪い気もしなかった。 「承知しました。早速仕事にかかります」希理子は契約書にサインして部屋を退出すると、その足でコンピューター室に向かった。 翌日の夜。 「警察もブレイバーフォースもミレーラについて何かつかんだ形跡はまだないわね。まだどこかに潜んでいる?」 希理子は昨日から久峨コンツェルン本社に泊まり込んでいた。シリアルバーを齧り、コーヒーで喉に流し込みながら、眼前のモニターの列に目を光らせつつキーボードを操作し続けている。 「野良聖具獣なんてどうやったって目立つし、そんなもの好んで拾いたがるもの好きがいるとも思えないけどね。苅部さん達がさっさと見つけてくれるとこっちの手間も省けるんだけど」 現在希理子がモニターでチェックしているのは安土市中の防犯カメラの記録映像である。以前コンピューターのメンテナンス作業員を装って県警本部に入り込み、自作のウイルスソフトをメインコンピューターに仕込んでおり、いつでも情報を引き出せるようにしてある。あまり頻繁にアクセスすると足がつきやすくなるので滅多なことでは活用しないが。 「それにしても便利な道具だと思って酷使しすぎたんじゃない?麻薬漬けにして24時間こき使うとかとんだブラック労働よね」 ミレーラにやや同情的な言を口にしながらも、見逃すつもりは欠片もない。何事もクライアントの意志が最優先であり、かつ引き受けた仕事は決して手を抜かないのが希理子にとっての倫理であり矜持だった。希理子自身はかなりの好待遇を得ており現在のところ不満は無い。 「ま、私も仕事だからね、手加減はしないよ。地の果てまでも追いつめて・・・ん?」 希理子の視界の端が何かを捉えた。同時にモニターの一つにアラートが表示される。打ち込んでおいたミレーラの特徴をコンピューターが拾ったようだ。希理子は正面のモニターに画像を移動させた。高校生くらいの少女が何かを上着に包み、辺りを伺いながら歩いている。希理子は画像を部分拡大して解析を進めた。 「これは・・・」 包みの隙間からピンク色の尻尾や足がわずかにはみ出ている。データと照合してみると、あれは確かにミレーラの特徴だ。包みの大きさもミレーラのそれとほぼ一致する。どうやらビンゴだ。 「本当に拾いたがるもの好きがいるとはね・・・というか、この子見覚えがあるんだけど」 データベースからある人物の資料を呼び出し、隣のモニターに映し出して比較してみる。間違いない、こいつは稲垣千秋、ゼルバベルの宿敵・甲賀忍軍頭領稲垣岳玄の孫娘だ。日付は――昨日の夕方。 「あんまりよろしくない展開よねえ。岳玄爺さんて確かクリス坊やとも懇意なはずだし・・・ついでだからミレーラの回収も手伝え、とか言ってくるかしら?荒事は面倒だからできれば避けたいし、大体私はプログラマー兼ハッカーとして契約してるんだけど」 まあその時はその時でまた考えよう、と希理子は思い直した。今回の仕事はミレーラを見つけるまでで、その後どうするかは上が考えることだ。希理子はスマホを取り出した。 「もしもし筑井さん?内海です、夜分すいません。ええ、十中八九ミレーラです。ただちょっと面倒なことになってましてね――」
鳳(管理人) (土曜日, 14 1月 2023 15:32)
>61 S-A様 >「レ号計画」というのは以前管理人様がおっしゃっていた戦時中の旧日本軍の人造レギウス計画のことかな?と思いますが、それをめぐる攻防はレギウス因子研究データ関連以上に重要になってきそうな予感がします。 はい。正解です。 レ号計画とは太平洋戦争中、日本軍の占領下にあったベルシブで行なわれていた人造レギウス製造計画で、731部隊のような恐るべき人体実験のことです。 ザヴァックもこの技術を流用して工作員を人工的にレギウスにしているのですが、彼らは戦後にベルシブに残っていた断片的な資料からこの技術を復元しただけで、かなり不完全で問題が多いのが現状。 きちんとした研究データは表向き、ベルシブが米軍の攻撃で陥落した際に日本軍の玉砕と共に失われたとされていますが、実は日本政府が国家機密として保管していて、ザヴァックはより完璧なレギウス兵士を作るためにこれを奪おうとしています。 政府が現在、霧崎総合病院に委託している研究は人間をレギウスにする技術を開発することではなく、レギウスとは何なのかの理解に繋がる平和目的の医学的解明ですが、そのための参考データとしてレ号計画の実験結果なども一部開示されたと思われます。 そして更に問題なのは、かつて防衛大臣だった松永久雄は職務上、この国家機密にアクセスできる(と言うよりむしろ知っておくべき)立場だったということです。 >ゼルバベルがどうやってイーグレットレギウスの正体を割り出したのかも気になりますね。 その辺りの具体的描写は割愛してしまいましたが、やはり苅部睦月らの忍者衆が病院周りの情報を集めている中で分かったのでしょうね。
S-A (月曜日, 09 1月 2023 20:34)
23話・24話拝読しました。 まだ祐樹以外には心を開いていない様子の麗香と、そんな麗香との距離感を図りかねている俊一という、現時点での微妙な関係がわかる食事会でしたね。二人が真の意味で肩を並べるまでにはまだまだ紆余曲折がありそうですが、案外楓花が間を取り持つような形になるのかな?という気もします。 一方苅部睦月が登場したことで、bakubond様のSSでの前途に希望の見えてきた描写から一転して緊迫した場面に突入しましたね。ヒーロー側との戦いと並行して、ザヴァックとゼルバベルの水面下での暗闘もうかがえました。「レ号計画」というのは以前管理人様がおっしゃっていた戦時中の旧日本軍の人造レギウス計画のことかな?と思いますが、それをめぐる攻防はレギウス因子研究データ関連以上に重要になってきそうな予感がします。ゼルバベルがどうやってイーグレットレギウスの正体を割り出したのかも気になりますね。
鳳(管理人) (月曜日, 09 1月 2023 15:34)
前回の続きとなる第24話を更新しました。 レギウス因子に関する新しい用語が出て来ましたが、これが今後の展開の軸の一つとなるキーワードになります。 >59 bakubond様 >鳳(管理人)様にそこまで言っていただけるとは誠に恐縮です。確かに言及だけで済ませるよりもその仔細を描けば後の展開に膨らみが出てきますね。 麗香に助けてもらったお礼がしたいという楓花はとても可愛らしく感じられたので、そのシーンを実際に形にしてみました。 現状、正義側としては俊一・耕司・麗香の凸凹トライアングルを中心にブレイバーフォース、RAT、ドラゴンレギウスチームが援軍として関わってくる構図になるかと思うので、俊一と麗香の今の距離感や思いを改めて描写できたのも良い機会になったと思います。
bakubond (土曜日, 07 1月 2023 23:19)
>58鳳(管理人)様 >お分かりいただけた通り、冒頭のファミレスでの食事会は後で俊一の浮気疑惑に繋がってしまうシーンです。 この前そういうことがあったと言及だけで済ませるには勿体ない良いシチュエーションだと思えたので書きたくなってしまいました。 鳳(管理人)様にそこまで言っていただけるとは誠に恐縮です。確かに言及だけで済ませるよりもその仔細を描けば後の展開に膨らみが出てきますね。 >まだレギウス因子の分析が委託されたばかりなので研究はほとんど進んでおらず、現時点で人質を取って研究データを寄越せと言っても得られるものはほぼないでしょうね。 久々に再登場した睦月の狙いはもっと狡猾な別のところにあります。 まさに同意見でしたのでご理解いただけて幸いでした。睦月の狙いは何なのか、気になるポイントになりましたね。 >名前で「麗香さん」と呼ぶように変更しました。確かにこっちの方が可愛らしいですね。 それと最初のファミレスをレイクタウン(=安土市の中心街)ではなく安土城の近く(=安土女学院の近くでもある)に変えてみたのですがこれなら如何でしょう? 麗香が払う交通費のこととかも考えると彼女の通学定期券で行ける範囲の店を選ぼうと、俊一と楓花が配慮したのかも知れません。 意見を聞いていただけただけでなく裏設定まで考えていただけるとは…。非常に頭が下がります。ありがとうございました。確かにこれで自然になりました。
鳳(管理人) (土曜日, 07 1月 2023 22:15)
>57 bakubond様 >千秋と麗香の邂逅に繋がっていく獅場兄妹と麗香の会食シーンの仔細を入れていただき、さらに正義感と私心の狭間で揺れる麗香の姿がよく出ているように感じました。 お分かりいただけた通り、冒頭のファミレスでの食事会は後で俊一の浮気疑惑に繋がってしまうシーンです。 この前そういうことがあったと言及だけで済ませるには勿体ない良いシチュエーションだと思えたので書きたくなってしまいました。 >レギウス因子の分析が霧崎総合病院に委託されたことでいずれは麗香が人質に取られるというDID展開は必須になると思いますが、この時点ではまだ時期尚早かなと思います。 まだレギウス因子の分析が委託されたばかりなので研究はほとんど進んでおらず、現時点で人質を取って研究データを寄越せと言っても得られるものはほぼないでしょうね。 久々に再登場した睦月の狙いはもっと狡猾な別のところにあります。 >作中では楓花が麗香を名字呼びしておりますが、名前呼びのほうが女の子らしいかな、とは思います。それと、麗香の墓参は執筆時には下校途中という設定でしたので獅場兄妹と別れた後という設定に変更したことで安土女学院の立地描写が唐突になってしまった印象を受けました。安土女学院の立地描写は後日分に移していただいても結構です。 名前で「麗香さん」と呼ぶように変更しました。確かにこっちの方が可愛らしいですね。 それと最初のファミレスをレイクタウン(=安土市の中心街)ではなく安土城の近く(=安土女学院の近くでもある)に変えてみたのですがこれなら如何でしょう? 麗香が払う交通費のこととかも考えると彼女の通学定期券で行ける範囲の店を選ぼうと、俊一と楓花が配慮したのかも知れません。 >少しとりとめのない文章になってしまいましたが、悪い印象はありませんでした。現状に合わせたアレンジをしていただいて誠にありがとうございました。 そう仰っていただけてホッとしております。 ではこのエピソードはこのまま正式採用ということで、続きの展開を書いていきたいと思います!
bakubond (土曜日, 07 1月 2023 21:39)
>56鳳(管理人)様 第23話拝読しました。執筆時になかった新設定と状況の変化を反映させていただくのは誠にありがたく存じます。千秋と麗香の邂逅に繋がっていく獅場兄妹と麗香の会食シーンの仔細を入れていただき、さらに正義感と私心の狭間で揺れる麗香の姿がよく出ているように感じました。 最後に登場するのがドラゴンレギウスチームの森橋悠生ブライトウェルからゼルバベルのジャガーレギウスこと苅部睦月に代わったことで味方として静かに見守るエンディングから新たな敵が立ちはだかって次につながるという非常に大きな変化になりましたね。レギウス因子の分析が霧崎総合病院に委託されたことでいずれは麗香が人質に取られるというDID展開は必須になると思いますが、この時点ではまだ時期尚早かなと思います。今後の展開としましては苅部が単純にゼルバベルの邪魔をするイーグレットレギウスの始末に乗り出すというほうがいいのでは、と思います。 以前S-A様が執筆されたSSではアピスレギウスに一蹴されたイーグレットレギウスが永原祐樹の機転で危機を脱するという展開がありましたが今回はどのように推移するのか注目しております。祐樹は麗香の心情を理解するが故に一人で抱え込んだ挙句に心が壊れてしまうことを心配しておりそうした観点から共闘を願い、働きかける立場になります。 作中では楓花が麗香を名字呼びしておりますが、名前呼びのほうが女の子らしいかな、とは思います。それと、麗香の墓参は執筆時には下校途中という設定でしたので獅場兄妹と別れた後という設定に変更したことで安土女学院の立地描写が唐突になってしまった印象を受けました。安土女学院の立地描写は後日分に移していただいても結構です。 少しとりとめのない文章になってしまいましたが、悪い印象はありませんでした。現状に合わせたアレンジをしていただいて誠にありがとうございました。
鳳(管理人) (土曜日, 07 1月 2023 15:53)
レオサーガこの先どうしよう……ラシード伝をこのまま続行するか別の新作を出して一旦仕切り直すべきか……と考えつつ今はブレイブサクセッションの方が筆が進んでしまっている鳳です。 本日、第23話を更新しました。以前にbakubond様が投稿して下さったSS(旧掲示板>398)を元に、私の方で一部改変&大幅加筆したものです。 かなり好き勝手に弄ってしまったのでこんな形でOKかどうか、bakubond様のご了承がもし得られれば正式採用ということにしたいと思います。 例えば麗香の墓参りのシーンで最後に現れるのはドラゴンレギウスチームの森橋悠生ブライトウェルではなくゼルバベルのジャガーレギウスこと苅部睦月にしております。
鳳(管理人) (水曜日, 04 1月 2023 18:12)
昨日に引き続き先行公開シナリオから前回の続きとなるバトル回を22話として転載しました。 孤高の麗香も連続で共闘をこなしたりして、少しずつ態度が軟化してきたでしょうか。 ビートルレギウスとライオンレギウスが戦ったのはこれが初めてとなります。 >54 S-A様 >拙作SSを本編に正式採用してくださり、改めてお礼を申し上げます。以前にも書いたかもしれませんがアルテミア達の立ち位置は地球篇での耕司に相当していると思うので、ユリア直属の遊軍および切り札としていろいろな場面で活躍してくれそうですね。 率いる兵力は少なくても、通常の軍勢とはまた違った小回りの利く多芸なメンバーとして重宝されそうですね。 単純に兵と兵をぶつけ合うだけではストーリーが平坦になりがちですし、ユリアのような名将としてもそうした力任せよりもアルテミアらを使って策を用いる巧みな戦い方を好むはず。 こちらの構想では間もなくジェプティム軍の大軍による侵攻が始まる段取りですが、敵の内情にも詳しい彼らの活躍でそう簡単にはバイアピオス大陸勢も崩されず善戦できるでしょう。 >千秋と麗香は対照的なキャラですが、それゆえにかえって意気投合していいコンビになりそうです。最近は麗香の方が目立っていたので千秋にもここらで奮起してほしいところですね。 千秋はフレンドリーな性格だし、麗香をライバル視することはあっても人として嫌いになったりはせず、彼女の良さをきちんと認めてリスペクトもするでしょうね。 一方で自分は何もできずにいるのも悔しいし、そういう思いもあって祖父の岳玄に忍術修業を改めて願い出るという展開を考えています。 色々あった末に完全に打ち解けて意気投合すれば本当にいいコンビになりそうな予感は私もしています。
S-A (火曜日, 03 1月 2023 23:24)
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 拙作SSを本編に正式採用してくださり、改めてお礼を申し上げます。以前にも書いたかもしれませんがアルテミア達の立ち位置は地球篇での耕司に相当していると思うので、ユリア直属の遊軍および切り札としていろいろな場面で活躍してくれそうですね。サブタイトルについては特に考えていなかったので、管理人様にお任せしたいと思います。 bakubond様作の20話も改めて拝読しました。全体的にシリアスなストーリーが続きそうな中で、三バカはコメディパート担当として空気を和らげて(?)くれそうですね。 >ゆくゆくは戦隊のダブルヒロインみたいになっていきそうで目が離せなくなりそうです。 ダブルヒロインいいですね。千秋と麗香は対照的なキャラですが、それゆえにかえって意気投合していいコンビになりそうです。最近は麗香の方が目立っていたので千秋にもここらで奮起してほしいところですね。ゼルバベルのみならずかなり手ごわい敵と思えるウィルヘルミナも本格的にストーリーに参入してきましたし、千秋が戦力として数えられるのは味方にとって心強いことでしょう。
鳳(管理人) (火曜日, 03 1月 2023 12:16)
「おかめの御前の隠し館」のブレイブサクセッションのページは既に削除したとご連絡をいただきましたので、トップページとキャラクター紹介ページに貼っていたそちらへのリンクも外すことにしました。 シグフェルその他おかめの御前様がご考案の設定についてももし許可がいただければ、こちらで私なりにまとめて設定資料として掲載しようかな~とも考えております。 いずれにせよストーリーの進行と共に設定はかなり膨らんできましたので、このサイトも設定資料集としてもっと充実させるようリニューアルする必要は感じていたところでした。 さて、先行公開シナリオの方に載せていたウィルヘルミナ転入の回を一部修正し、21話として本編に正式投稿しました。 おかめの御前様の構想では須田菜々美の転入の方が先だということで保留にしていた原稿でしたが、おかめの御前様の直接の本編執筆は基本的にもうないとのことですので私の考えでウィルヘルミナをもう江星高校に入れてしまうことにしました。 菜々美ちゃんについてはウィルヘルミナを警戒してクリスが助っ人として学校に送り込んでくるという順序になるかも知れませんが、現時点でまだ良いシナリオが思いつかないので当分先送りです。 >52 bakubond様 >捕らわれの身になっても雄平に臆せず接している様子が表情から見て取れるようになっているのがいいですね。 雄平に怯えることなく結構勝気に反撃している千秋は、もしかしたら今までで一番キャラが生き生きしていた場面だったかも知れませんね。 いつもの生死を賭けたガチバトルとは雰囲気の違うどこかコミカルな戦闘も楽しかったですし、bakubond様の執筆参加に改めて感謝申し上げます。 >千秋は以前書いたSSの中で俊一と麗香の共闘を目の当たりにしてこれに耕司も加わっている中で麗香に対するコンプレックスと自分は置いてけぼりになっているのでは、という二つの思いが交錯する中でレギウス覚醒というイベントを迎えるというイメージを勝手に持っております。 千秋の感情としては私もそんな風に考えておりました。今回ウィルヘルミナが転校してきてますますライバル増殖・前途多難な様相で、今後は千秋のヤキモチが彼女のチャームポイントになってくるかも知れませんw
bakubond (日曜日, 01 1月 2023 16:12)
>51(管理人)様 旧年中は色々とお世話になりました。昨年末に伯父が他界しまして喪中のため、こちらからは明けましておめでとうございますとは申せませんが、本年もどうぞよろしくお願い致します。 年明け早々拙作を正式採用していただき誠にありがとうございます。おかめの御前様のブログではすっかりお馴染みのkazuhanabi様のイラストまでつけていただき誠に恐縮です。 捕らわれの身になっても雄平に臆せず接している様子が表情から見て取れるようになっているのがいいですね。 S-A様も仰られているように千秋のレギウス覚醒もそろそろというのは確かなようですね。千秋は以前書いたSSの中で俊一と麗香の共闘を目の当たりにしてこれに耕司も加わっている中で麗香に対するコンプレックスと自分は置いてけぼりになっているのでは、という二つの思いが交錯する中でレギウス覚醒というイベントを迎えるというイメージを勝手に持っております。 期せずして「ガラスの仮面」や「エースをねらえ!」を彷彿とさせるような関係になりそうな千秋と麗香ですが、麗香もまたレギウス因子を巡る攻防戦での活躍が期待されており、千秋もそれに負けずに奮闘を重ね、ゆくゆくは戦隊のダブルヒロインみたいになっていきそうで目が離せなくなりそうです。
鳳(管理人) (日曜日, 01 1月 2023 13:13)
皆様、新年あけましておめでとうございます! 本年もよろしくお願い致します。 新年一発目、まずは以前にbakubond様からご寄稿下さっていた三バカレギウスのシナリオを本編ストーリー第20話として更新しました。 サブタイトルはS-A様の前回同様、ご希望があればすぐに変更します。 2023年初縛りということで正月に相応しく(?)神社でのDIDイラストも掲載。 今年はレギウス因子を巡る攻防で霧崎麗香の活躍が見込まれる一方で、元々のメインヒロインたる稲垣千秋が頑張る展開も色々考えております。
鳳(管理人) (金曜日, 30 12月 2022 21:23)
S-A様が以前に投稿して下さったアレスティナ編のSS(>30~32)を第19話として転載しました。 これが今年最後の本編更新になります。 アルテミアらの登場で彼女らの経験談を含むアレスティナ情勢がかなり具体的に語られ、いよいよ開戦が近いという状況下での楽しいドタバタ劇、改めて執筆ありがとうございました! サブタイトルは私の方で勝手に入れてしまいましたが他にご希望があれば変更いたします。 他にも皆様から頂いた未掲載のSSがいくつもあるので、来年は前後の流れとの整合性を見ながら順次転載して本編ストーリーに正式に組み込ませていただく予定です。 >49 S-A様 >千秋のレギウス覚醒もそろそろかもしれませんね。 このままでは戦闘でもガンガン活躍する麗香に正ヒロインの座を奪われかねない勢いですし(w そろそろその展開に持って行ってもいい時期かも知れませんね。 その前に、以前S-A様が提案して下さった千秋の忍者としての修業というのも入れてみたいと考えており、そこからの流れでレギウス化という構想も既にできています。
S-A (金曜日, 30 12月 2022 14:14)
18話拝読しました。霧崎総合病院とレギウス因子研究をめぐる戦いが始まるということで、当面は麗香がストーリーの中心になりそうですね。妹が入院している耕司も無関係ではいられないでしょうし、俊一も確か麗香とはもう共闘済みで、この戦いを通して彼らがチームとしてまとまっていく過程が見られそうです。千秋のレギウス覚醒もそろそろかもしれませんね。麗香と並んでもう一人、元霧崎総合病院の医師で病院に含むところがありそうな冬宮琢磨もキーパーソンになりそうな気もしています。
鳳(管理人) (金曜日, 30 12月 2022 12:11)
昨日で仕事納め、個人的にやる事も片づいて年末はのんびり過ごせそうです。 今年はレオサーガの方が覚悟はしていましたが読者数や評価において苦戦を強いられ、やっぱり小説の世界は甘くはないんだなと思い知った一年でしたが、自分的には楽しく書けてはいるのでゆっくり作戦を立て直しつつ次なる展開に備えたいと思います。 叩きも含めた感想がもらえないので反省点が洗い出せないというのが一番きつくて、皆様からも(もし読んで下さっている方がいれば)「ここがイマイチ」「もっとこうすれば?」等忌憚なく仰っていただければありがたく拝聴したい次第であります。 やっぱキャラの個性が弱いよな…とは自己評価でも思うんですがね。 >47 bakubond様 >第18話拝読しました。RAT結成ということで黒津耕司にもアプローチがあるだろうことは予想されていたことではありますが、こちらも予想通り耕司は拒絶、RATが松永久雄が牛耳る伏魔殿となる可能性を見越していた斯波旭冴としましてはこうした反応は予想内でありかつ耕司が取り込まれることがなくなったことを歓迎すべきといったところでしょうか。 耕司が組織人になるのを嫌がったのは彼の性格的に予想通りで、政府側としてもその方が都合がいいので快く許容した感じですね。 非公式な闇の処刑人の方が公式の警察組織よりも何かと使い勝手がいい面もあるのは台詞で書きましたし、仰る通りRATに戦力を一本化してしまうと有事にリスクがあるというのも薄々感じてのことだと思います。 >レギウス因子の研究が霧崎総合病院に正式に委託されたことで遂にゼルバベルの触手が霧崎総合病院にも伸びてきましたね。今回耕司と麗華の共闘が初めて描写されたわけですが、既に幾度か共闘を重ねているということでその経緯も見てみたい気がします。 恐らく初対面は安土城占拠事件の時か、そうでなければ今回のようなシチュエーションが前にもあって偶然の共闘という流れになったのでしょうね。 未完のままの安土城占拠事件の方を私の手で書き進めるというのも考えていますが、なかなか大仕事になりそうなのでまだほとんど手をつけられていません。 >最後ですが、今回登場したジェリーフィッシュレギウスは当初の構想では女性キャラのようでしたが、作中では男口調でしたのでそこは少し気になりました。 ジェリーフィッシュレギウス/月原南海江は久峨製薬のメンバーという設定がありましたね。失礼しました。 クールで冷酷な女性という感じの口調に修正しておきました。
bakubond (水曜日, 28 12月 2022 08:11)
レオサーガ執筆お疲れ様です。こちらこそなかなか投稿が滞ってしまい誠に申し訳なく思います。 第18話拝読しました。RAT結成ということで黒津耕司にもアプローチがあるだろうことは予想されていたことではありますが、こちらも予想通り耕司は拒絶、RATが松永久雄が牛耳る伏魔殿となる可能性を見越していた斯波旭冴としましてはこうした反応は予想内でありかつ耕司が取り込まれることがなくなったことを歓迎すべきといったところでしょうか。 レギウス因子の研究が霧崎総合病院に正式に委託されたことで遂にゼルバベルの触手が霧崎総合病院にも伸びてきましたね。今回耕司と麗華の共闘が初めて描写されたわけですが、既に幾度か共闘を重ねているということでその経緯も見てみたい気がします。ゼルバベルの他にもウィルヘルミナも絡んできそうですし、正義の側も俊一たちや甲賀忍軍、ドラゴンレギウスチーム、シグフェルチームと一枚岩とは言えない状況ですのでかなり混沌とした攻防戦になりそうです。 最後ですが、今回登場したジェリーフィッシュレギウスは当初の構想では女性キャラのようでしたが、作中では男口調でしたのでそこは少し気になりました。
鳳(管理人) (火曜日, 27 12月 2022 18:34)
長らく更新を休止してしまい大変申し訳ありませんでした。 この一年は小説投稿サイトの方での連載に注力していたため、ブレイブサクセッションに関しては大いに停滞の年となってしまいましたが、レオサーガは話がちょうど一区切りついたので多分もう年内に更新することはなくしばらくお休み。年末年始はこちらで久々にのんびりと趣味の創作活動に打ち込みたいと考えております。 という訳で、およそ半年ぶりとなる新規エピソードを投稿しました! https://bravesuccession.jimdofree.com/episode2-18/ 総選挙が終わって新たなストーリーが動き出す中の一つとして、霧崎総合病院が今回の舞台になります。
S-A (木曜日, 04 8月 2022 21:02)
17話拝読しました。自衛隊としては問題児を体よく厄介払いした感がなきにしもあらずですが、茨井と尾坂、特に茨井にとっては何かと制約の多い自衛隊よりもRATの方が水にあっているかもしれませんね。他の隊員もおいおい登場することになると思いますが、ネタバレエピソードで松永が多数の隊員を独断で動員していたあたり、彼の息のかかった人間がかなり送り込まれている模様で、総理との水面下での主導権争いも熾烈なものになってきそうですね。
鳳(管理人) (日曜日, 31 7月 2022 18:29)
第17話を更新しました。解散総選挙が終わっていよいよ機が熟したということで、レギウス・アサルト・チーム(RAT)の結成です。 まだ隊長と隊員二名しかキャラが用意できていない状態ですがこれでは人手不足と思われるので、他のメンバーも順次考えて登場させていきたいですね。
鳳(管理人) (金曜日, 22 7月 2022 17:56)
ステファニー・シンクレア大統領の年齢を40歳としていましたが、一気に上げて79歳に変更しました。現実のバイデン大統領と同年齢。落ち着いた知的で上品な白髪のお婆さんをイメージして下さい。 もっと若いアメリカ人として、『シン・ゴジラ』のカヨコ・アン・パタースン(演:石原さとみ)みたいな、シンクレア大統領の指令を受けて来日する特使などのキャラの登場も考えております。
鳳(管理人) (木曜日, 21 7月 2022 21:07)
>40 bakubond様 >本作では内外の政治情勢を扱う場面が多いことから事件の影響は避けられないのでは、と思っておりましたが、やはり構想の変更を迫られたようで忸怩たる思いをお持ちかと存じます。早く世の中が安定して思い通りに書けるようになるといいですね。 選挙戦の中で政治家が命を狙われるような話はやはり不謹慎と判断してやめておきました。 容疑者の動機に関連してカルト宗教の問題がマスコミに取り上げられていますが、レオサーガの方も神や宗教が前面に出てくる物語上、何だか書きにくい世相になってしまって困惑しております。 趣旨としてはむしろ反カルトで、テロや宗教戦争や異端審問など歴史上、宗教的に正しいとされてきた残酷な行為をヒーロー物によくあるヒューマニズムやヒロイズムでぶっ飛ばしてやるぜという話なのですが…… >今回アメリカの大統領が初めて登場しましたが、全面戦争に発展しかねない積極支援を避けるというスタンスは現実のウクライナへの対応に通じるものがあります。羽柴総理同様にシンクレア大統領も難しい対応を迫られているようですが、ゼルバベルの反主流派を率いるロバート・サザーランドがアメリカ国内の人脈を使って工作を仕掛ける可能性も無きにしも非ずです。 アメリカの大統領はどんな人物にしようか相当迷った末、現実にはまだ例のない女性大統領という設定にしました。 まさにウクライナと同じで、アメリカが表立って介入すればNATOやASEAN諸国、それにベルシブと手を結んでいる反米の国々を巻き込んで事態が世界大戦までエスカレートしかねないので、アメリカには今は裏方に控えてもらって日本が対応を引き受けている状況です。 >最後になりますが、第13話以降、目次と本文のエピソードナンバーがずれているようですので念のためにご確認いただければと思います。 ご指摘ありがとうございます。確かにずれていたので修正しました。 >41 S-A様 >総選挙勝利で羽柴総理の地盤も固まり、いよいよ諸懸案に本格的に取り組むことになりそうですが、松永と摂津というそれぞれヴィラン組織と繋がっている政敵も健在であり、隙あらば総理の足元を掬ってやろうと虎視眈々と狙っているのは想像に難くないですね(予告編を見るとこの二人は対羽柴総理で連携してきそうな感じですし)。 与党大勝で他の政党に対して優位なポジションを確立するのには成功したものの、問題はむしろ自憲党内部にこそありそうですね。 歴史ある大所帯の政党だけに腐敗もあれば暗部もあり、派閥争いも激しくて一筋縄では行きません。 ヴィラン側としても大和政友会のような野党を使って政権交代を狙うより、既に権力の座にある与党に取り入って内部から侵食した方が早くて有効でしょう。 >もう一つ今後の政界絡みで台風の目になりそうなのが対レギウス最強硬派のR国党でしょうか。羽柴政権のみならずどの陣営にとっても面倒臭い存在でしょうが、社会不安の多い時期にはこういう極端なポピュリズム政党が支持を集めるのは世の常で、その動き次第で政界編の展開もかなり影響を受けそうな気がします。 モデルになったN国党のようにかなり弾けたトリックスター的な動きをする政党を考えており、国会を搔き乱す存在になりそうです。 右でも左でも中道でもない、経済や減税や改憲など他の争点を全てスルーしてレギウス対策のみに特化したワンイシュー型という新しいタイプの政党で、これまでの数々の事件が生んだ社会不安に応えて誕生した時代の申し子ですね。
S-A (水曜日, 20 7月 2022 00:26)
16話拝読しました。 総選挙勝利で羽柴総理の地盤も固まり、いよいよ諸懸案に本格的に取り組むことになりそうですが、松永と摂津というそれぞれヴィラン組織と繋がっている政敵も健在であり、隙あらば総理の足元を掬ってやろうと虎視眈々と狙っているのは想像に難くないですね(予告編を見るとこの二人は対羽柴総理で連携してきそうな感じですし)。さらに総理肝いりの対レギウス専門部隊=RATにもすでに松永の手で「埋伏の毒」が仕込まれていて、それがいつ染み出してくるかわからず、今後も順風満帆とはとてもいかなそうに思います。 もう一つ今後の政界絡みで台風の目になりそうなのが対レギウス最強硬派のR国党でしょうか。羽柴政権のみならずどの陣営にとっても面倒臭い存在でしょうが、社会不安の多い時期にはこういう極端なポピュリズム政党が支持を集めるのは世の常で、その動き次第で政界編の展開もかなり影響を受けそうな気がします。
bakubond (日曜日, 17 7月 2022 17:55)
第16話拝読しました。参議院選挙も終わりまして新たな体制が固まりましたね。私の地元では衆参両院で与党が議席を独占する形になりました。選挙戦の期間中に安倍元総理が暗殺された事件は衝撃の一言に尽きますが、マレーシアのマハティール首相が高齢を推して弔問されたり、世界各国で弔辞を寄せられるなど海外はもとより、国内でも賛否両論が起こるなど影響力の強い総理大臣でした。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 本作では内外の政治情勢を扱う場面が多いことから事件の影響は避けられないのでは、と思っておりましたが、やはり構想の変更を迫られたようで忸怩たる思いをお持ちかと存じます。早く世の中が安定して思い通りに書けるようになるといいですね。 今回の選挙結果ですが、大和政友会の議席減はウィルヘルミナの工作が裏目に出たという感じですし、R国党の議席獲得は霧崎家のようにレギウスを身内に持つ者たちの不安を掻き立てることになるでしょう。 こうした中で仲里深雪が記者会見でレギウス対策の方針を示しましたが、レギウス因子の研究データを狙うゼルバベルは言うまでもなく、ウィルヘルミナも担当の医療機関で相当数受け入れているであろうベルシブ人の看護実習生の中に配下を潜り込ませており相当熾烈な攻防戦が予想されます。 今回アメリカの大統領が初めて登場しましたが、全面戦争に発展しかねない積極支援を避けるというスタンスは現実のウクライナへの対応に通じるものがあります。羽柴総理同様にシンクレア大統領も難しい対応を迫られているようですが、ゼルバベルの反主流派を率いるロバート・サザーランドがアメリカ国内の人脈を使って工作を仕掛ける可能性も無きにしも非ずです。 最後になりますが、第13話以降、目次と本文のエピソードナンバーがずれているようですので念のためにご確認いただければと思います。
鳳(管理人) (日曜日, 17 7月 2022 15:57)
レオサーガの方はなかなか読者数が伸びず、予想以上の苦戦に少々ヘコんでいる鳳です… 作者としてはとても楽しく書いているのですが、やっぱり面白くないのか、それとも宣伝の仕方など内容以外の面で何か問題があるのか… ダメならどこがダメなのか誰か教えてくれ! …という訳でここの皆様からも忌憚なきご意見がもしあれば嬉しいです。 さて、ブレイブサクセッション第二章・15話を本日更新しました。簡単ではありますが解散総選挙を終わらせ次へとストーリーを進められるようにしてあります。 本当は選挙を巡るライオンレギウスやウィルヘルミナらのバトルというのも考えていたのですが、現実の選挙で応援演説中の安倍元総理が射殺されるという衝撃的な事件があったばかりで、選挙にテロが持ち込まれる話を書くのは不謹慎かなと思って没にしました。 >38 S-A様 >東西で同時に大戦勃発となるとのっけから超ハードモードで、十分な連携ができないままユリアはネデクス島、リーネはサウリア大陸でそれぞれ孤立した戦いを強いられることになり、さらにディアグル本国ではルインギギによるクーデターが発生する模様で、情勢が完全に詰む前に事態を打開できるか、という非常な緊迫感のある展開になりそうです。 ユリアが東でジェプティム軍を喰い止めている間にリーネが西でシグート族の乱を収拾し、バイアピオス大陸に取って返してルインギギのクーデターを打倒、そのままユリアの援軍に来てジェプティムに大反撃……というのが理想の戦略ですが、さすがにリーネ一人でそこまで獅子奮迅の活躍は荷が重く、なかなか思うようには行かずに東西で苦戦を強いられそうです。 一方のジェプティムも内部にヨシェルやハルヴァニアという反乱分子を抱えており、ユリアが巧みに彼らを内応させて切り崩せればまた戦局は大きく変わってくるでしょう。 >リーネはフレンドリーな性格で偏見が無いのでアルテミアとも親友になれていそうですね。一方でシュティルナとアルテミアとはどう見てもそりが合いそうになくギスギスした関係になりそうで、間に立つことになるであろうリーネもかなり苦労しそうな気がします。ただ二人とも真の敵を見失うようなことはなくて、共闘すべき場面では私情は棚上げするのではないでしょうか。 シュティルナは気位が高くて他人に厳しい所がありますからね。 アルテミアのような手を汚すのも厭わないタイプは好きになれないし、アルテミアから見てもシュティルナはお高く止まってる嫌味な印象でしょう。 しかし二人とも根は善人でしっかりした人物でもあり、仰るように目的のためならつまらない私情は捨ててしっかりチームワークできる協調性はあると思います。
S-A (日曜日, 03 7月 2022 00:59)
アレスティナ編も本格的に動き出しそうですね。東西で同時に大戦勃発となるとのっけから超ハードモードで、十分な連携ができないままユリアはネデクス島、リーネはサウリア大陸でそれぞれ孤立した戦いを強いられることになり、さらにディアグル本国ではルインギギによるクーデターが発生する模様で、情勢が完全に詰む前に事態を打開できるか、という非常な緊迫感のある展開になりそうです。アシュタミルはともかくセレネナは寄り合い所帯で統一して動くことは難しそうですし。裏方を自認しているアルテミア達も表の戦争にも駆り出されそうですし、理人達異空人も否応無しに戦いに巻き込まれるのは必至で、どのタイミングで時空聖獣と契約するかもポイントになってきそうですね。 >リーネはかなりお人好しで人情家な面があるので非情になり切れず、そうしたリアリスティックな意見を出してくれる人材というのは貴重です リーネはフレンドリーな性格で偏見が無いのでアルテミアとも親友になれていそうですね。一方でシュティルナとアルテミアとはどう見てもそりが合いそうになくギスギスした関係になりそうで、間に立つことになるであろうリーネもかなり苦労しそうな気がします。ただ二人とも真の敵を見失うようなことはなくて、共闘すべき場面では私情は棚上げするのではないでしょうか。
鳳(管理人) (金曜日, 24 6月 2022 22:02)
アレスティナ編についてですが、ジェプティムとの戦争については当初おかめの御前様がユリアや時空の賢者たちを動かして執筆参加して下さる予定でしたので、おかめの御前様の準備がまだ整わないようであればお待ちしている間に一つ前哨戦を入れてみようと、サウリア大陸のシグート族の反乱というシナリオを差し込んだ次第でした。 本来はリーネたちがある秘策によって早めにシグート族と和解して東へ取って返し、ジェプティムとの開戦にギリギリ間に合ってユリアと合流する構想でした。 しかしおかめの御前様が今後は本編には参加されないご意向なら、サウリア大陸の戦いでそれまで待ち時間を潰す必要もないんですよね。 とはいえ既にそちらのシナリオは動き出しており、それを没にするのも勿体ない。 ――という訳でこの際、ジェプティムの侵攻開始をちょっと前倒ししてシグート族の反乱発生と同時にしてしまい、三つの大陸を一度に巻き込む世界大戦にしちゃおうかと検討中です。 当初ユリアは東部戦線、リーネは西部戦線でそれぞれ戦い、バイアピオス大陸勢は二正面作戦を強いられる大幅に不利な展開となります。 元々の構想通り、リーネが上手く西の戦いを収拾して東に駆けつけ兵力を東に結集させられるかどうかが勝負のカギですね。 そこに時空の賢者と聖都への上洛という、おかめの御前様ご考案の面白い政治システムをどう組み合わせて戦局を描いていけるか現在色々と考えております。 >36 S-A様 >アルテミアは他の正統派のヒロインとは違うキャラにするのが面白いかなと思って考えました。ある意味闇落ちしている人間ですが本来の性格や理性などは保っていて、いわばアンチヒーローならぬアンチヒロインという感じでしょうか。リーネなどは性格的に非情になれないと思うのでアルテミア達の支えが必要な場面が今後出てきそうです。 アンチヒロインいいですね。 リーネはかなりお人好しで人情家な面があるので非情になりきれず、そうしたリアリスティックな意見を出してくれる人材というのは貴重です。 名門貴族の出で形式やプライドにこだわりやすいシュティルナも、アルテミアのような民間や一種アンダーグラウンドな世界も厭わず利用する柔軟性はあまりないような気がします。 >マジーフは軍事力一辺倒のナディセスを内心では軽蔑していて、当面は面従腹背しつつ情勢がどう転んでもいいように布石を打っていて、いざとなれば寝首を掻く機会をうかがっているようにも思えます。むしろ虎太郎とは案外馬が合うかもしれませんね。 ハルヴァニアのモデルはフェニキア人国家のカルタゴですから、やはり良くも悪くも商業の国であって商人の行動原理というのは通じやすい民族性ですね。 名誉や沽券にこだわって無駄をするのは嫌いで、利のためなら手段を選ばない冷徹なビジネス思考で政治も動いています。 他方、利権や儲け第一が行きすぎて癒着や汚職なんかも凄いかも知れませんね。
S-A (金曜日, 24 6月 2022 01:21)
>管理人様 >bakubond様 ご好評ありがとうございます。 >ゼッシリア軍の侵略が強烈なトラウマになっているアルテミアだからこそ、その反動で復讐のためなら何でもやってやるという気概にもなっているのかなと推測しました。 アルテミアは他の正統派のヒロインとは違うキャラにするのが面白いかなと思って考えました。ある意味闇落ちしている人間ですが本来の性格や理性などは保っていて、いわばアンチヒーローならぬアンチヒロインという感じでしょうか。リーネなどは性格的に非情になれないと思うのでアルテミア達の支えが必要な場面が今後出てきそうです。 >世界征服のための戦争なんてたとえ勝っても損失が多すぎてバカらしい、というのが内心ですね マジーフは軍事力一辺倒のナディセスを内心では軽蔑していて、当面は面従腹背しつつ情勢がどう転んでもいいように布石を打っていて、いざとなれば寝首を掻く機会をうかがっているようにも思えます。むしろ虎太郎とは案外馬が合うかもしれませんね。 なお岸本愛実の名前の読み方について「マナミ」としてしまいましたが正確には「メグミ」でした。訂正してお詫びいたしますm(_ _)m
鳳(管理人) (火曜日, 14 6月 2022 21:01)
>33 S-A様 SS執筆ありがとうございます! アルテミアとレグルスと虎太郎、それぞれ味があって三人ともいいキャラになっていたと思います。 ユリアやナディセスのような国を率いる指導者層ではなく、もう少し下の庶民目線・国民感情に近い視点から現在のアレスティナ情勢を描写して下さっており、この世界の人々の営みが感じられてお陰様で世界観にリアリティや生活臭が出てきたように感じました。 開戦前夜という複雑で微妙な状況下、彼らの汚れ仕事も色々ありそうで活躍の機会は多く作れますね。 ユリアのような時代を動かす英傑は目的のためなら手段を選ばない場面も求められてくる一方で、かと言って手段を選ばないダーティーなイメージがつくと皆を率いる上では支障があるので、代わりに手を汚してくれるアルテミア達の存在は重要です。 ゼッシリア軍の侵略が強烈なトラウマになっているアルテミアだからこそ、その反動で復讐のためなら何でもやってやるという気概にもなっているのかなと推測しました。 >34 bakubond様 >虎太郎はジェプティムやハルヴァニアにかなり食い込んでいるようでマジーフたちとの接点も出てくるかもしれませんね。マジーフは最初こそ侮蔑の眼差しで見ているもののいずれ自分と同じ匂いを嗅ぎ付けて一目置くようになるかもしれませんね。 ハルヴァニアも海上交易で栄えてきた商人の国なので、権威や政治的イデオロギーよりもビジネスライクに動く国民性があり、凝り固まった考え方はせず実益第一で意外と話が分かる連中だと思います。 マジーフも軍事的な領土拡大よりは経済的なネットワークの中心としての国家の覇権を目指しており、世界征服の戦争なんて例え勝っても損失が多すぎてバカらしい、というのが内心ですね。
bakubond (月曜日, 13 6月 2022)
>30-33 S-A様 大作お疲れ様でした。理人君も知己が得られて道が開けてきたという感じですね。一見ガラが悪く荒っぽい感じの3人ですが、これも修羅場での生き方を心得ていればこそといえ、ユリアもそこを高く買っていることは間違いありませんね。 虎太郎はジェプティムやハルヴァニアにかなり食い込んでいるようでマジーフたちとの接点も出てくるかもしれませんね。マジーフは最初こそ侮蔑の眼差しで見ているもののいずれ自分と同じ匂いを嗅ぎ付けて一目置くようになるかもしれませんね。
S-A (日曜日, 12 6月 2022 00:25)
アレスティナ編のほうのSSが出来たので書き込ませていただきました。思ったより長くなってしまいましたが。ユリアとアルテミア達の関係はちょっと任侠映画のノリを入れてみて、打算が全くないわけではないけど、基本的にはユリアから受けた恩義に報いるのが行動原理になっている、としてみました。一方ユリアもアルテミア達の「汚れ仕事」については察していて、そのことに負い目も感じており、働きにはできうる限り報いたいと考えている、といような想像もしています。 アルテミアのキャラクターについては 「本来は優しく気さくで明朗快活だが、故郷をゼッシリア軍に蹂躙されたことが強烈なトラウマになっており、そのせいで政治や戦争に関する見方は非常にシビアで、状況次第で手段を選ばず非情な選択も辞さない」 としてみました。彼女の二面性のようなものがうまく描けていれば良いですが。 なお他の二人について、レグルスは 「基本的に生真面目で、命の恩人であるアルテミアを相棒として支えることに徹している(ただし意外とノリもよくて一緒にバカをやったりもする)。軍人としては『兵は詭道なり』が信条で武人の誇りといったものにはあまり拘らない」 虎太郎は 「江戸っ子気質で酒と博打と喧嘩に目がなく仁義を重んじる。一方で商人らしい抜け目のなさや計算高さも兼ね備えている」 というふうに考えてみました。
S-A (土曜日, 11 6月 2022 23:45)
「ん?どうした?」 宴も酣のころ、理人が妙にもじもじしているのを見てレグルスが声をかける。アルテミアは少しの間様子を見て、ぽんと手を打った。 「あ、そういうことね。いいよ、案内してあげる」 アルテミアは立ち上がると理人の手を取って歩き出した。ずっと杯を重ねていたせいで顔は真っ赤である。 「大丈夫かい?」 「へーき、へーき、どってことないって」 「ていうか君まだ子供だろ?何で水みたいにガブガブ飲んでんだよ」 「子供じゃないよー。ウルティア族は15歳で成人なの。つまり私はもうお・と・な!」 アレスティナには飲酒年齢制限は無いらしい。それはともかく意外と受け答えも足取りもしっかりしている。 「はい、ここ」二人が来たのは便所の前だった。「じゃ待ってるから」 用を済ませて出てきた理人は便所の入り口のところで一人の男と肩が触れた。 「あ、すみません」 軽く会釈して行こうとすると、男が理人の肩をつかむ。 「待てや兄ちゃん、ぶつかっといてそれだけか?」 理人は男の仲間と思しき5,6人の柄の悪そうな男達に取り囲まれていた。 「いや、すいませんって・・・」 「さっきので怪我でもしてたらどうすんだ?ああ?おい兄ちゃんちょっと来いや、礼儀ってもんを教えてやる」 「ちょっとおっさん達、私の連れに何してんのさ」アルテミアが割って入った。 「あん?ガキは引っ込んでろ」 「誰がガキだ。下らない因縁つけてきて、そのお兄さんをどうする気?」 「うっせえな・・・ん?お前ディアグル人じゃねえな?ああそうだ、最近難民だとかで来たトゥルジアの辺境の蛮族じゃねえか」 「あ゛?今なんつった?」アルテミアの目が座った。 「姫将軍サマが道楽だか気まぐれだかで呼び込んでるって奴らか。まったく物好きなお姫様だぜ、こんな未開人共に何の用が・・・げぼっ!?」 アルテミアの蹴りが股間を直撃し、男は崩れ落ちて悶絶した。 「あんだとぉこの野郎!なめんなよドチンピラがあ!!」 「このガキ!こうなりゃてめえも・・・ぐえっ!!」 アルテミアに掴みかかった別の男が横っ面に鉄拳を食らって吹っ飛ぶ。 「よう相棒、加勢するぜ」 「義を見てせざるは勇無きなり、ってなあ」 レグルスが凄みのある笑みを浮かべながら指を鳴らしている。その横で虎太郎も楽しそうにニヤニヤ笑っていた。 「やりやがったな!」「まとめてやっちまえ!」「おう、かかってこいや蛆虫共!」 大乱闘が始まった。 翌日、ゼンヘート城塞大総督執務室。 「全く、お前達が三人揃うと何かしら騒動が起きるな?」 姫将軍ユリアはこめかみを押さえながらため息をついた。彼女の目の前には理人達四人が並んでいる。あれから警備兵が出動する騒ぎになり、関係者全員が城塞の留置場で夜を明かす羽目になったのだった。 「いや面目ない」 「う~頭痛い・・・飲みすぎた~~」 「だから言ったのに・・・」 「いあまあ俺達のことわざで火事と喧嘩はなんとやらってな、あはは」 「おい」 「・・・すんません」 ユリアに半眼で睨まれ、虎太郎は首を竦めた。 「とにかく壊した分はお前達が責任もって弁償するように。私からもその店には見舞金を出そう。もういい、行ってよし・・・いやちょっと待て」 ユリアは机の上の羊皮紙三枚を手に取った。 「リヒトの友人たちの人相書だ。出先で見つけたら保護してくれ」 レグルスが受け取ると、アルテミアが横から覗き込んだ。 「ん、わかった。ところでさ、悪いけど水一杯貰える?」 「少し自重しろ、うわばみめ」 小言を言いながらもユリアが水差しから杯に水を注いで渡すと、アルテミアは一気に飲み干した。 理人達と入れ替わりにセホイクスが部屋に入ってきた。 「三馬鹿は行きましたか」 「ああ。そっちはどうだ?」 「単なるゴロツキですね。ただかねて密輸と故買の疑いで内偵中の商人の家に出入りして小遣い稼ぎをしていたようです」 「その商人は人身売買の疑いもあったな。リヒトに絡んだのも関係が?」 「異空人は闇で高値が付けられているという情報もありますからね、リヒトが金に見えても不思議はありません。ただ所詮は小物です、たっぷり脅してやったらかなり動揺してましたよ。何人かは司法取引で情報提供者にできそうです」 「よし、任せる。証拠が揃ったら手入れだ」 「承知しました」 「それにしても、リヒトにとっては案外瓢箪から駒かもしれんな。私も忙しい身で常に彼の相手はしてやれん、こちらの世界で友人ができるのは良いことだ」 「悪友というべきですがね。大丈夫ですか?」 「大丈夫さ。ああ見えて目端が利いて頭も回るし、腕も立つ連中だ。リヒトに何かあっても大抵のことは対処できるだろう」 「何だかんだで信頼しているのですね」 「そうでなければ誰も私のためになど働かないさ。自分一人で何でもできるなどと己惚れるつもりはないよ」 ユリアは椅子の上で大きく伸びをした。 「キシモト=マナミ、ヒラセ=トモキ、フジナガ=サオリか。わかった、気にかけておこう」 「後で写しを取らせてくれ。うちの手下共にも渡しておく」 「ああ」 「よろしくお願いします」レグルスと虎太郎の会話に理人は頭を下げた。 「ところで嬢ちゃん、次の予定は決まってるのか?」 「いやまだ。しばらくネデクス島にいるよ。そうだ、その間にリヒトにネデクス島を案内してあげようか。名所も多いし、運が良ければ友達に出くわすかもしれないよ」 「そりゃいいな。俺の船にも乗せてやろうか?ネデクス島一周クルーズも悪くないぜ」 「ええ、喜んで。城塞に閉じこもってるだけじゃ気が滅入るしね」 「じゃ計画立てようか」アルテミアは楽しそうに言う。「そうだ、友達がみんな揃ったら改めて歓迎会やらない?今度はユリア姫も呼んで」 「ユリア姫も?」理人は首をひねった。あの人が宴会ではしゃぐ姿は想像し辛いが。 「声をかければ来るさ。お堅く見えるが打ち解ければ案外気さくな人だ。それに多忙な上に内憂外患に囲まれて気苦労が絶えんからな、気分転換も必要だ」とレグルス。 「息抜きといえばたまにお忍びで城下をぶらつくくらいだもんね」アルテミアが笑った。 「じゃあその時を楽しみにしてるよ。早く来ればいいけど」 どうやら彼らとは友人になれそうだ。何もわからない異世界でも独りぼっちと信頼できそうな知己がいるのでは全然違う。先の事はまだ霧の中でも希望は持てそうだ、前向きに考えよう、と理人は思った。
S-A (土曜日, 11 6月 2022 21:58)
「そう言う訳でな、反旗を翻したはいいが蟷螂の斧ってやつであっさり蹴散らされて、逃げてるうちに食い物も路銀も尽きて行き倒れてたところをこのアルテミアに拾われたわけだ」 レグルスが骨付き肉を齧りながら身の上を話している。 「そうだったんですか。でもなぜ・・・」 「敵のはずのジェプティム人を助けたかって?だって死にかけてる奴を見つけて知らんふりはできないでしょ?」 アルテミアは屈託なく笑ったが、すぐに真顔になった。 「それにね、クソファラオが台無しにしやがったけど、先王のころはウルティア族とジェプティムは交易を通じてずっと親交が続いてたんだよ。先の戦争の時だって、戦火から逃げる私達を見逃してくれたり匿ってくれたジェプティム人は少なくないんだ。そのことでひどい目にあってなきゃいいけど」 アルテミアは蜂蜜酒をガブリと呷ると、大きくため息をついた。 「それなら大丈夫だと思うぜ、少なくとも現時点でそういうのを追求する動きはねえよ」 虎太郎が口をはさんだ。 「本当?」 「ああ、ジェプティムの王都まで行って確かめたから間違いねえ。大体ファラオもジェプティム兵じゃ矛先が鈍るかもと思ったから、ゼッシリアの狂犬共をけしかけたんだろうぜ」 「でもコタロウ、前にジェプティム海軍と揉めたっていってたじゃない。そっちは大丈夫だったの?」 「同じ轍は踏まねえよ。港の役人から海軍の偉いさん、さらに王宮に近い筋やハルヴァニア方面まで要所に袖の下をばら撒いてる」 「俺の言った通りだったろ?」 「ああ、旦那が要点を教えてくれたから随分参考になったぜ。おっと姫さんには内緒だぜ、あの人この手の話は嫌いだからな」 「いやそれ贈賄って言いません?」 うんうんと頷くアルテミアとレグルスを脇に置いて、理人は思わず口を出してしまった。 「ん?まあそうとも言うな。まあ必要経費って奴さ、俺だって余計な出費はしたくねえが背に腹は代えられねえ事もある。ネデクス島じゃそういうことやらずに済んでるんで助かってるがね」 虎太郎はあっけらかんとしている。 「いやだからって・・・」 「リヒト」アルテミアが口を挟んだ。「あんたの考えてることは正しいよ。だけど綺麗事だけじゃ世の中回らないんだ。それにこれは商売の事じゃない、政治の話さ」 アルテミアは手酌で蜂蜜酒を杯に注ぐと一気に呷り、話を続ける。 「私達がユリア姫の下で何をやってるか教えてあげようか?一言でいうと汚れ仕事さ。あの人が綺麗なままの手でいられるよう代わりに手を汚すのが役目なんだ。知ってる?役者が舞台の上で喝采を浴びれるのはね、裏方で大勢の人間が役者を輝かすために一生懸命働いているからなんだよ」 アルテミアはぐいと顔を理人に近づける。丁度アルテミアの目をのぞき込む格好になった理人は、彼女の眼の中に底知れない深い闇が見えたような気がして、思わず背筋が一瞬冷たくなるような感覚にとらわれた。と、不意にアルテミアの表情が和らぐ。 「ああ勘違いしないでほしいけど、やらされてるんじゃないよ。自分でやると決めて申出たんだからね」 アルテミアはまた蜂蜜酒の杯を飲み干した。 「ユリア姫は立派な人だよ。心が真っすぐで思いやりも包容力もあって、人の上に立てる器を持ってる。だけどそれだけじゃ足りないんだ、真っすぐなだけじゃこの世に巣食う魑魅魍魎共とは渡り合えない。だから私達がいる、あの人が迷わず王道を歩けるように裏方で支えるのが私達の役目なんだよ。それにさっき綺麗事だけじゃ世の中回らないって言ったけど、その綺麗事に救われた人間も大勢いるからね。私のように」 「まあそういうこったな。ユリア姫には行き場のない俺達を受け入れてくれた恩義がある。一宿一飯の義理ってやつは大事だ」 レグルスが話を引き取り、虎太郎も続ける。 「俺も姫さんには借りがあるからな。ま、見返りを全然期待してないつったら嘘になるがね」 「そりゃあね。私も部族の再興を支援してくれる約束もらってるし」 「さっきの事、ユリア姫は知って・・・」 「ある程度はね。基本的には指令はセホイクスから出てて、中にはあいつの独断でユリア姫はご存じない事もあるけど。でも頭のいい人だから察してるかもね」 「そろそろ話題変えねえか?」虎太郎が言った。「初対面であんまり込み入った話しても面白くねえだろ。難しい事はおいおい知ればいいことで、今夜はせっかくの歓迎会なんだからパーッと楽しもうぜ」 「それもそうだね。じゃあ何の話をしようか。そうだ、セレネナに行った時の事とかどう?」 アルテミアはまた杯を呷ると身振り手振りを交えながら話し始めた。 (こうしてみると年相応の女の子なんだよな) 理人はノリノリで話しているアルテミアを見ながら考えた。さっき彼女の眼の奥に垣間見たものは一体何だったのだろう。アルテミアの故郷はジェプティムとゼッシリアの連合軍に攻め滅ぼされ、難民としてこのネデクス島に逃れてきた、ということだったが、それ以上のことについて彼女は口を閉ざし、レグルスと虎太郎も言及を避けている。一体彼女は故郷で何を見てきたのだろうか。 (まあ気が向いたらそのうち話してくれるかもな) 理人はそれ以上考えるのをやめて歓談に加わった。
S-A (土曜日, 11 6月 2022 20:42)
「はあ~あ・・・」 ディアグル帝国領ネデクス島鎮守府・ゼンヘート城塞のバルコニーで、勢川理人は夕日を浴びながら盛大にため息をついていた。 「全く、どうしてこうなった?」 異世界召喚なんてファンタジーやラノベの中の話で、まさか自分の身に降りかかるなんて想像だにしなかった。気が付けば見たこともない世界にいて、ついさっきまで一緒にいたはずの友人達は影も形も無く、おまけに変な怪物が訳の分からないことを言いながら襲い掛かってくる始末だ。 「ユリア姫が運よく来てくれて本当に助かった・・・」 折よく駆け付けたディアグル帝国の皇女と名乗る若い女性――ユリア姫に理人は保護され、ここゼンヘート城塞で生活の面倒を見てもらっている。彼女によればこの世界はアレスティナと呼ばれており、彼女自身は本国からこの地に派遣された大総督であるという。要するにこの島で一番偉い人であり、そういう人とお近づきになれたのはまさに不幸中の幸いだろう。が・・・ 「みんなはどこにいるんだ?愛美、倫生、藤永さん・・・」 自分の身がとりあえず落ち着くと、気になるのは友人達のことである。状況から考えてやはりアレスティナに飛ばされたのは間違いないはずだが、それがどこなのかは全く見当もつかない。ユリア姫も探してみるとは言ってくれたが「アレスティナといっても広大だ、あまり当てにはしないでほしい」と釘を刺されおり、自分で探そうにも右も左も分からない上に無一文ではどうにもならない。他にすることも特になく、一日城塞内の図書室に籠って蔵書を読み漁るか外の景色を眺めるかの日々である。 と、不意に肩をたたかれた。 「よう兄さん、こんなとこで黄昏れてどうした?」 思わず振り返ると、自分より一つ二つ年下と見える若い男が笑いながら立っていた。驚いたことにその若者は着物のような服を着ていて、見た目も日本人そっくりだ。 「颯屋虎太郎だ。ここの姫さんの客分さ。あんたが新しく来たって異空人かい?」 「ええ、勢川理人です、初めまして。それにしても・・・」 「驚いたかい?俺は生まれはアレスティナだが故郷はずっと東の国だ。根っこはたぶんあんたと同じだと思うぜ」 「え?それって・・・」 「まあこんなところで立ち話もなんだ、飯でも食いながら話さないか?」 城下の繁華街の一角、「金鹿亭」という看板のかかった居酒屋にて。 「じゃあ異空人って結構大勢いるんですね」 「ああ、どういう原理だかは知らねえが、地球とアレスティナを行き来するルートがあるみたいだ。誰が呼ばれるかは神様の気まぐれっぽいけどな」 「行き来ってことは、逆にアレスティナから地球に行った人も――」 「当然いるだろな。中には向こうとこっちを何度も行ったり来たりしてる奴もいるらしい」 「そういえば虎太郎さんの先祖も昔地球から来たって言ってましたね」 「おう、もう四百年以上も前になるか、結構な数でまとまってきたらしいから召喚といいよりむしろ移民というべきかもな。それが俺の国――紅河国の始まりなんだが、そん時の大将は確か・・・織田信長、とか言ってたかな」 「!!?げほっ、げほっ・・・お、織田信長ぁ!?」理人は思わずむせこんだ。 「おい、大丈夫か?ていうか知ってんのか?」 「いや、俺のいた世界じゃ織田信長って超有名人ですよ。ていうか死んだはずで・・・」 「まあ俺も歴史はあんまり詳しくないんだが、ともかく言い伝えじゃ確かにそうなってる」 「よう若旦那、いたのか」 横合いから声がかかった。声のほうを振り向くと、20代後半くらいの精悍な印象の男と15、6歳くらいの小柄な少女の二人連れがいた。二人とも明らかにディアグル人ではない。 「よう、レグルスの旦那にアルテミア嬢ちゃん、いつ戻った?」 「今日の午後だ。ユリア姫と話し込んでたらすっかり時間が経っちまった」 「もうお腹ペコペコだよー。お相伴していい?」 「おう」 二人は理人達と同じテーブルについた。 「で、そっちのお兄さんが噂の異空人?」 「勢川理人です、よろしく」 「私はアルテミア=カリスタ、よろしくね。鎮守府御用の隊商を宰領してる。こっちは相棒のレグルス=メネアス」 「嬢ちゃんはこう見えてもウルティア族の族長代行さ、人の使い方は心得てる」 こんな女の子が?と言いたげな表情の理人に虎太郎が笑いながら説明する。 「そうだ、折角知り合ったんだし、このままリヒトの歓迎会にしない?」 「同感だ」「いいね」 「よーし、それじゃ」アルテミアはメニューを片手にあれこれ料理を注文し始めた。
S-A (水曜日, 18 5月 2022 18:29)
エピソード14・15拝読しました。 人質事件も無事解決、新たなヒーローも誕生で万事めでたしめでたし・・・と思いきや実は松永の思惑通りだった、となんとも不気味で先行き不安な結末です。松永としてはこういう事態が起こることを予測して冬宮を待機させていたようですが、茨井と尾坂はたまたまレギウス因子の保持者だったのか、それとも・・・?という謎もベルシブの闇の部分と合わせて徐々に明らかになるのを追っていきたいですね。 おかめの御前様のSSも遅ればせながら拝読しました。今回あっさり救出された優香たちですが小西がこれで諦めるはずもなく、キャッチアンドリリースのような感覚で今後も優香を狙ってくるのは目に見えてますね。優香だけでなくほかの女の子たちにも目移りするのも確実と思われますし。 三バカも早速活躍(?)を見せてくれていますね。佳代が本気出したらあっさりボコられて終わりになりそうですが、鍛え直して見事リベンジしたりする日も来るのでしょうか?(こなさそうな気もしますが)こいつらに茶器の目利きなどできるとは思えないので、誰かに「あれは金になる」と吹き込まれていそうでもあります。
鳳(管理人) (火曜日, 17 5月 2022 23:32)
「復活のソルジャー(後編)」を更新しました。 ソードフィッシュ&アーチャーフィッシュレギウス誕生。 ひとまず万々歳な終わり方ですが、次章への布石も仕込んであります。
鳳(管理人) (水曜日, 11 5月 2022 11:02)
レオサーガは第20話を今朝投稿。 長かった……スタートダッシュが勝負ということでプロローグから約1ヶ月、ほぼ毎日のように投稿してきましたが、ようやく最初のエピソードが終わって物語を無事に起動できたのでここで連載は小休止です。 17~20話にはイラストはありませんが蜘蛛怪人によるDIDシーンもあります。 しばらくはブレイブサクセッションの方の執筆に戻りつつ、レオサーガも再開に向けて続きの仕上げを進めていく予定です。 「復活のソルジャー」後編も近日公開ですのでもう少々お待ちを。
鳳(管理人) (木曜日, 05 5月 2022 15:07)
ゴールデンウイークも既に終盤、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。 北海道は天気があまり良くなかったこともあり(札幌近郊の峠では雪も降ったとか)、私はどこへも出かけず引き篭もって小説ばかり書いておりました。 というわけで告知していたDID企画の更新です。 本編ストーリー第二章EPISODE14を先ほど投稿しました。 本来そういうゲームじゃないので期待外れだったら申し訳ないですが、S-A様のアイデアにより日系・オランダ系・東南アジア系の男女3人の縛られシーンの挿絵をシムズ3で作成してみました。 レオサーガの方もGW中にようやく盛り上がる場面まで話を進めることができたので、こちらも併せて応援していただけると大変嬉しいです。 https://ncode.syosetu.com/n9080ho/ 前振りが随分長かったですが、本来やりたかったのは普通の戦記物よりもこっちなんです!
おかめの御前 (水曜日, 04 5月 2022 22:48)
>24 鳳(管理人)様 >鍛えられた忍者とはいえ、常人の佳代に負けてしまうレギウスって情けなさすぎ…w まあ佳代も格ゲーキャラ並みには強いですから(^^♪ プロテクターで武装したウィルヘルミナとも結構いい勝負をしてましたし。 ただ三バカレギウスも真面目に日々戦闘のための鍛錬を重ねていれば、さすがの佳代も危なかったかもしれませんね。 >人質をあっさり無事に返した小西李苑はあくまで芸術としてDIDを嗜む志向ゆえ、芸術品を傷つけたりするのは好まないという彼のスタンスの表れでしょうか。 芸術品を傷つけたくないという意向もあるでしょうが、楽しみは後々に取っておきたいという気持ちも働いていると思います。
鳳(管理人) (水曜日, 04 5月 2022 13:12)
ネタバレエピソードとして掲載していた「動乱のベルシブ」を第2章13話として正式掲載しました。 伊波シノが消えたことで反政府ゲリラのタガが外れてしまい、過激派が主導権を握ったために>18の学校占拠テロが起きることになります。 >23 おかめの御前様 東京サイド episode.03を投稿しました。 さっそくの三バカレギウスの活躍、楽しく読ませていただきました。 鍛えられた忍者とはいえ、常人の佳代に負けてしまうレギウスって情けなさすぎ…w とはいえ佳代としても大事な茶器を守るためには闇雲に戦えばいい状況ではなく、大人しく縛られることにしてここからどう打開するかですね。 人質をあっさり無事に返した小西李苑はあくまで芸術としてDIDを嗜む志向ゆえ、芸術品を傷つけたりするのは好まないという彼のスタンスの表れでしょうか。
おかめの御前 (月曜日, 02 5月 2022 22:03)
東京サイド episode.03を投稿しました。 https://okamenogozen.com/tokyoside-episode-03/
鳳(管理人) (土曜日, 30 4月 2022 15:39)
>20 おかめの御前様 >あとせっかくクリックして頂いたのに、Googleアドセンスのルールで「クリックを誘導すること」は厳禁されておりますので、お礼を申し上げることが出来ません。どんな些細な行為がポリシー違反と見做されるか分かりませんので…。どうかお許しください。 アフィサイトって宣伝しちゃダメなんですね。知りませんでした。 了解です。礼など要りませんよ (`・ω・´)キリッ >ご快諾とご理解を賜り、ありがとうございます。 今後は長編の本筋に関わるようなSS執筆は避け、短編的なDID、GID、CIDシナリオに自分の持てる集中力を全振りします。 長編の共同執筆にもう関わらないお考えであれば、私の方でシグフェルたちの動きも含め、改めて今後のストーリー構想を整理して自分なりに纏めてみますね。 選挙についてはおかめの御前様の方で書こうとしているのを急かしてはいけないと思って一旦飛ばして後で補完という形を考えたのですが、そうでなければ飛ばさず私の手で書いてしまおうと思います。 自由憲政党の勝利で政権交代までは行かなかったものの、レギウス問題で揺れる民意の表れとして、大和政友会のような雑多な小政党の浮沈にはかなり興味深い動きが見られた、という結果がいいかなと考えております。 >Pinterestで東南アジアの半袖半ズボン制服の高校生の画像でお気に入りの物を以前からたくさん見つけておりましたので、ココナラのメッセージ機能でcruz様に幾つか送っておきますね。 しっかり受け取らせていただきました。 ご要望に応えられる素材が用意できそうですので、お楽しみにお待ち下さいませ。 >21 S-A様 >ネタバレエピソードも拝読しました。ヨス店長の素性についてはなんとなく察してはいましたが、どう見ても工作員には向いていない人柄で、俊一やジュマートのみでなく彼自身もこの先悲劇は避けられなさそうな気がします。 ウィルヘルミナにも指摘されたように、気のいい人情家のコックがいつの間にか演技でなく本性になってしまった感じですね。 ジュマートをあくまでモルモットとして冷徹に扱うべき立場のヨスが、それができない心情に陥ったことは彼自身を苦しめる結果になります。 どちらにしろ経歴を偽造して難民と偽って不法入国している工作員なので、日本としては排除せざるを得ない危険な犯罪者なわけでRATの追跡は免れませんしね。 >RATも本格的に活動を開始しましたね。茨井と尾坂のコンビ、特に茨井がこれまたいい味を出していて尾坂ともども活躍が期待できそうです。茨井がやらかして倉貫が頭を抱える一方で尾坂は慣れているというかすでに諦めの境地に入っている・・・みたいな展開も見られるかもしれませんねw 茨井はガンガン突っ走る痛快なキャラになりそうで私も本格的に動かすのが楽しみです。 尾坂は振り回されているようでいてもう彼女の扱い方を熟知しているというか、巧みなサポート役になれそうですね。 逆に尾坂だけだと慎重になり過ぎて、思い切った行動が必要な場面では茨井の恐れを知らない突撃力が物を言うでしょう。 >ベルシブは多民族国家なので生徒たちもバラエティに富んでいるのが面白いですね。先住民・日系・オランダ系から一人ずつで計三人、性別は男1・女2でいかがでしょうか。服装についてはおかめの御前様が資料をお持ちのようなのでお任せするのが良さそうに思います。 肌の色の濃淡は調整できるので、色白の欧米人っぽいキャラも色が濃いめの東南アジア系っぽいキャラも作れます。 やはりここはせっかくなので三つの民族全て揃えたいところですね。
S-A (金曜日, 29 4月 2022 23:17)
>bakubond様 SS拝読しました。三バカは小物ムーブ全開で非常にいい味をだしてますね。主にサイドストーリーで活躍して本筋にはあまり絡まなそうな感じですが、時には大事件に巻き込まれて意外なところでストーリー上のキーパーソンになる、みたいなものも見たい気もします。 >管理人様 私はブログもツイッターもやっていないので、今後もSSが出来た場合には引き続きこちらのBBSに書き込ませていただければと思います。本筋からはあまり外れず補完するような形になるものが多くなるかと思いますが(書きたいネタはいろいろありますがなかなか文章としてまとまらないのが現状です(汗))。ガンダムシリーズやスターウォーズのように、正史と外伝やアナザーストーリーを並行して物語の展開を楽しんでいく形になりそうですね。それぞれのストーリーの相違を比べてみるのも面白そうです。 ネタバレエピソードも拝読しました。ヨス店長の素性についてはなんとなく察してはいましたが、どう見ても工作員には向いていない人柄で、俊一やジュマートのみでなく彼自身もこの先悲劇は避けられなさそうな気がします。 RATも本格的に活動を開始しましたね。茨井と尾坂のコンビ、特に茨井がこれまたいい味を出していて尾坂ともども活躍が期待できそうです。茨井がやらかして倉貫が頭を抱える一方で尾坂は慣れているというかすでに諦めの境地に入っている・・・みたいな展開も見られるかもしれませんねw >縛られている生徒たちはどんな外見がいいか、性別や髪形や服装などリクエストを募集します。 ベルシブは多民族国家なので生徒たちもバラエティに富んでいるのが面白いですね。先住民・日系・オランダ系から一人ずつで計三人、性別は男1・女2でいかがでしょうか。服装についてはおかめの御前様が資料をお持ちのようなのでお任せするのが良さそうに思います。
おかめの御前 (木曜日, 28 4月 2022 19:14)
>16 bakubond 様 >おかめの御前様にも三バカはご好評頂けたようで誠に恐縮しております。どんどん使いまわしていただいて結構です。 ありがとうございます。錦織佳代と少し絡ませてみようと思います。GW中に時間が取れればSSを書いてみる予定です。 >17-19 鳳(管理人)様 >それとアフィリエイトでトランスフォーマーの人形が出てきたのでポチってみました。 >ヨドバシカメラは安くて早くてよくお世話になってますので。 幸いにして再申請は通り正常化しました。 あとせっかくクリックして頂いたのに、Googleアドセンスのルールで「クリックを誘導すること」は厳禁されておりますので、お礼を申し上げることが出来ません。どんな些細な行為がポリシー違反と見做されるか分かりませんので…。どうかお許しください。 (追伸:私もトランスフォーマーは今でも好きです。) >分かりました。 ご快諾とご理解を賜り、ありがとうございます。 今後は長編の本筋に関わるようなSS執筆は避け、短編的なDID、GID、CIDシナリオに自分の持てる集中力を全振りします。 戦闘シーンもほとんど割愛することになると思います。私が戦闘シーンを描くのが苦手というのもありますが、Googleアドセンスから「過激な暴力描写」と判断されてしまう可能性もありますので。拷問室やSMルームみたいな背景のフリー素材も使用は控えた方が良さそうです。とりあえず「完全着衣な猿轡&緊縛イラスト」は今のところ何の問題もなくセーフのようなのは幸いでした。 >おかめの御前様の方で解散総選挙について書くご予定がもしないようであれば、私の方で簡単にでもその部分を書いて選挙を終わらせてしまおうかとも思うのですがいかがでしょうか? 私の方で書く予定はありません。最初は書くつもりでしたが、今一ついいシナリオが思い浮かばないのと、体力的余裕に自信がない為、今回は遠慮します。ですので解散総選挙シナリオについてはお任せします。 >縛られている生徒たちはどんな外見がいいか、性別や髪型や服装などリクエストを募集します! Pinterestで東南アジアの半袖半ズボン制服の高校生の画像でお気に入りの物を以前からたくさん見つけておりましたので、ココナラのメッセージ機能でcruz様に幾つか送っておきますね。
鳳(管理人) (木曜日, 28 4月 2022 18:21)
GW企画のお知らせです。 新しいポーズ素材が手に入ったので、また久々にゲーム『ザ・シムズ3』でDID画像の作成をやってみたいと思います。 ↓のストーリーの続きで、ベルシブの学校がゲリラに占拠され、生徒たちが人質になってしまったというシチュエーション。 縛られている生徒たちはどんな外見がいいか、性別や髪型や服装などリクエストを募集します! 何でも出来るわけではなく手元の素材の中からの選択になりますので、要望に沿えない場合もあるかも知れませんが可能な限り「こんな感じで!」というのにお応えしたいと考えております。 人質は複数にする予定ですので、どしどしお寄せ下さい。 学校は明記しませんでしたがあまり幼児体型なのは素材がなく無理なので、小学校高学年以上のティーンエージャーを想定。 ベルシブ人なので、黒髪の黄色人種である先住民や日系人もいれば金髪碧眼のオランダ系白人もいておかしくありません。 暑い東南アジアですから、あまり厚着の冬服は不自然でしょうね。 胴体を縛る素材がないため手首と足首だけで大したものではないのですが、リクエストに合わせてGW中に新規エピソードの挿絵として更新する予定です。
鳳(管理人) (木曜日, 28 4月 2022 18:17)
【ネタバレエピソード】 ベルシブ共和国西部の村・カレド。 ここは内戦の際、独裁政権に反対する民主派ゲリラの根拠地となり、政府軍による激しい空爆を受けて無惨な焼け野原と化してしまった場所である。 自衛隊員の尾坂昌也と茨井加那子は、PKO活動の一環としてこの村に駐留して復興支援に当たっていた。 「オハヨーゴザイマース!」 「よう。おはよう!」 かつてはオランダの植民地で、太平洋戦争では日本軍が占領し、短期間ながら日本領だった時期もあるベルシブでは当時に移住した日系人の子孫も多く、今なお日本語が一部通じる地域も少なくない。 朝、警備のために機関銃を提げながら通学路に立っていた尾坂は、登校する地元のベルシブ人の子供たちから元気良く日本語で挨拶されると、敬礼しながら明るい笑顔で挨拶を返した。 「爆撃で破壊されてしまった学校も、ようやく建て直せたんだよな。 子供たちも嬉しそうで良かった」 校舎を建て、電気や水道をそこに引き、学用品や給食用の食糧など必要な物資を輸送して、一度は失われてしまった子供たちの教育環境を取り戻すミッションを果たしたのは尾坂らの部隊である。 テロや戦闘が起きてしまう恐れは今なお無いとは言えないので、毎日、登下校する生徒たちが危険に遭わないよう見守るのも彼らの任務だ。 「巡回完了。異常無しよ。そっちはどう? 尾坂三尉」 村の農地の方を巡回していた茨井が戻ってきて、尾坂と敬礼を交わす。 「こちらも異常ありません。茨井二尉。 子供たちも無事に登校しています」 「平和よね~。私たちが忙しい時ってのはろくでもない有事ってことだから、 このまま何事もないのが一番なのは分かってるけど」 ベルシブ軍も反政府ゲリラも近頃は大人しく、停戦が破られる兆しはない。 現地の人々や隊員たち自身の安全を守るため、羽柴政権の下でかなり臨機応変に動けるよう制約が緩和されたとはいえ、自衛隊は憲法上の問題もあって戦闘には参加しないという原則の下で派兵されているのだが、命懸けの危険な任務でこそ血が騒ぐという生粋のバーサーカーな茨井にとっては日本を発つ時に覚悟していたほどのハードさがない現状はやや拍子抜けであった。 「俺は戦闘よりも、炊き出しとか道路工事とか、 こういう市民の暮らしを助ける任務の方が皆の役に立ててる実感があって楽しいですけどね。 この町の人たちもとてもフレンドリーで、仲良くなれた人も大勢いますし。 このまま銃を撃つ機会なんて一度もなく終わるのが何よりですよ」 復興支援を通じた地元住民たちとの交流を楽しんでいる尾坂は、むしろ今の任務に大いにやり甲斐を感じているようである。 剣道の有段者で、武道としての勝負事には子供の頃から熱中してきた彼だが、命のやり取りとなるとどうしても苦手で、自衛官としての覚悟が足りないと茨井にはよく説教されている。 「ところで、今夜はジャマイカ軍がダンスパーティーを開くそうよ。 私たち自衛隊にも招待が来てるから、一緒に行きましょ」 「ジャマイカっていうと、やっぱりレゲエダンスですか。 茨井二尉もそういうの好きですよね……。 この前のナイジェリア軍との交流会でもノリノリでバスケ対決を楽しんでましたし」 独裁と軍拡の路線を取り国際的に孤立を深めているベルシブは、アメリカや他の東南アジア諸国の軍隊が国内に入るのを断固として拒否しており、そのためPKOで駐留しているのも欧米の主要国や近隣のASEAN加盟国ではなく、中南米や中近東やアフリカ等の比較的マイナーな国の軍隊ばかりである。 主要国で唯一、ベルシブが駐留を受け入れたのが日本の自衛隊で、これは日系人も多いゆえの住民の親日感情を考慮しての特例だと言われるが、そんな心温まる話が本音なのかどうか、ロナルド・ファン・ダイク大統領の真の意図は分からない。 「いいじゃん。あんたは真面目過ぎなのよ。 そういう息抜きもたまには大事だって……」 茨井が言いかけたその時、校門の前に一台のトラックが停まった。 軍用トラックのようだが、自衛隊や他国の軍の車両ではない。 二人が警戒する中、トラックから降りてきたのは人間ではなく、犬か狼のような姿をした怪人であった! 「レギウス……!」 「この学校は我々が占拠する。邪魔者はどけ!」 迷彩服を着たゲリラ兵たちと共にトラックを下りたリカオンレギウスは、学校の敷地内へ押し入ろうと校門の方へ向かってきた。 「日本の自衛隊だ! この先は行かせないぞ!」 「止まりなさい! 止まらないと撃つわよ!」 すかさず校門の前に立ち塞がって機関銃を構える尾坂と茨井。 リカオンレギウスが警告を無視して前進を続けたため、二人は銃のトリガーを引いて発砲する。 「バカめ。そんなマシンガン如きで、この俺の硬い装甲が破れるか! 死ね!」 「うわぁぁっ!」 「きゃぁぁっ!」 リカオンレギウスは口から超高温の炎弾を吐いて二人を攻撃。 爆発が起こり、学校のグラウンドまで大きく吹き飛ばされた尾坂と茨井は全身に大火傷を負って倒れ込んだ。 「邪魔者は片づけた。すぐにかかれ!」 「ううっ……ま……待て……っ」 命に関わる重傷で動くこともできない尾坂と茨井を尻目に、リカオンレギウスに率いられて校舎内へ突入するゲリラ兵たち。 こうしてベルシブの反政府勢力によって、再建されたばかりのカレドの学校は占拠されてしまったのである。
鳳(管理人) (水曜日, 27 4月 2022 14:52)
>15 おかめの御前様 >当方運営の新ブログに早速ブレイブサクセッションのSSを載せてみたのですが、Googleアドセンスから警告を食らってしまい、episode.01の挿絵イラストと一部文面を削除した上で再審査を申請しました。結果が出るのは一週間後だそうです。 小西李苑がとうとう沢渡優香に目をつけましたか。 こういう方向性でガンガン使いたい敵キャラだったので今後も小西は存分に活用してやって下さいませ。 しかしロバート・サザーランドの縄張り内で動く許可を得る代わりに重要な情報の口止めを了承するなど、彼もただの変態ではなく食えない一面があるようです。 それとアフィリエイトでトランスフォーマーの人形が出てきたのでポチってみました。 ヨドバシカメラは安くて早くてよくお世話になってますので。 >――で、つきましては鳳様にご提案がございます。今後当方のブログにて投稿されるブレイブサクセッション関係のSSですが、こちらの本サイトへの転載はご遠慮していただく形にできますでしょうか? 分かりました。 本編ストーリーについては別に投げっ放しになってもこちらで何とかするので、しっかり書かねばというプレッシャーや責任などを感じていただく必要はないのですが(むしろ序盤だけ書いてブン投げて「後は任せた!好きなようにオチをつけてくれ!」と振るリレー小説形式もそれはそれで一興)、より自由な形として、転載してこちらの話数には組み込まずにそちらのサイト様で独自に展開していただくのでも全然構いません。 それなら本編との矛盾を気にせずパラレルワールドのような話も作れますし、いわゆるスターシステムで敢えて所属組織などを変更して普段と違う設定でキャラを出してみるのもありでしょう。 ブレイブサクセッションの世界観はお陰様でかなり膨らんできたので、これを使ってご自由に楽しく創作していただいてOKです。 私も長編ドラマとしての縦軸を紡ぐことばかりに囚われ過ぎず、短編でもっと色々な角度から攻めてみた回を書いてもいいのかなと最近思うようになってきました。 おかめの御前様の方で解散総選挙について書くご予定がもしないようであれば、私の方で簡単にでもその部分を書いて選挙を終わらせてしまおうかとも思うのですがいかがでしょうか? 大勢としては与党の勝利で、内閣改造で示された羽柴政権の今後の方向性が多くの国民から支持を得られたという選挙結果を考えております。
bakubond (水曜日, 27 4月 2022 06:42)
>14鳳(管理人)様 >普段のシリアス風味とは違うコミカルなエピソードは私も前からやってみたかったので大変嬉しく、楽しく拝読しました。 コミカル色を出すのに手間取って完成までに時間がかかってしまいましたが、何とか意図した方向に持っていけたようで安心しました。ご好評ありがとうございます。 >15おかめの御前様 >三バカトリオ、なかなか(書き手にとっても扱いやすそうで)よいキャラクターですね。是非とも私の書くSSでも使わせてください。 おかめの御前様にも三バカはご好評頂けたようで誠に恐縮しております。どんどん使いまわしていただいて結構です。 今回のSSの反省点といたしましては千秋のDIDシーンがちょっと淡泊になってしまったかな、というところがありますが、女性陣のDIDシーンも期待しております。
おかめの御前 (火曜日, 26 4月 2022 21:22)
当方運営の新ブログに早速ブレイブサクセッションのSSを載せてみたのですが、Googleアドセンスから警告を食らってしまい、episode.01の挿絵イラストと一部文面を削除した上で再審査を申請しました。結果が出るのは一週間後だそうです。 幸いにしてepisode.01のページの記事だけが「アダルトコンテンツに該当」するとして問題だったようで、サイト全体では今も広告は健在です。 元々ダメ元で登録申請してみたGoogleアドセンス(審査はとても厳しいことで有名)ですが、まさかの合格判定が出て以来、幸いにも今現在に至るまで新ブログに広告を貼ることが出来ております。しかし緊縛イラストがセーフで、ハンドギャグイラストがアウトとは…。本当にGoogleの判定基準はどうなってるのか分かりませんね。(;^_^A その緊縛イラストの方も果たしていつまで広告が持つのか、戦々恐々としながらアフィリエイター初挑戦の日々を過ごしております。 ――で、つきましては鳳様にご提案がございます。今後当方のブログにて投稿されるブレイブサクセッション関係のSSですが、こちらの本サイトへの転載はご遠慮していただく形にできますでしょうか? と、申しますのも、ブレイブサクセッションの方針では参加者はSS執筆を途中で放り投げても全然OKということになってはおりますが、やはりこちら様の本サイトに物語の正史として掲載されてしまうと、書き手にとって「やはり完結や一区切りまでしっかり描かねば!」とプレッシャーになってしまうのです。これからはキャラクターや世界観だけを共有し、参加者が各々自分のサイトで好き勝手にSSを書き進める形式ではいかがでしょうか? その方が私も以前より気楽にSSを書くことが出来そうなのです。何卒ご一考くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 >13 bakubond様 三バカトリオ、なかなか(書き手にとっても扱いやすそうで)よいキャラクターですね。是非とも私の書くSSでも使わせてください。
鳳(管理人) (火曜日, 26 4月 2022 19:48)
レオサーガは切りのいいところまで投稿できたので、しばらく更新はお休み。 もうすぐゴールデンウイークですし、そろそろこちらの新規エピソードの執筆にも取りかかりたいところです。 >13 bakubond様 >以前提案させていただいた三バカレギウスの登場編を書いてみました。 投稿ありがとうございます! レギウス化した人間は必ずしもゼルバベルのような巨大な野望を抱かずとも、こういうセコい犯罪をするチート能力としても十分ありなんですよね。 鳥沢タキたちのような悪さをやっている小さなグループは全国にかなりいそうな気がしますし、不良の喧嘩でもレギウスが出て来れば常人にとっては大変なことになります。 攫われて縛られた状態でも臆せずかなり反撃している千秋はキャラが生き生きしてましたし、普段のシリアス風味とは違うコミカルなエピソードは私も前からやってみたかったので大変嬉しく、楽しく拝読しました。 天徳高校と江星高校の雰囲気や校風の違いの描写もさすがで、書いて下さった通り江星高校は自由ながらも荒れてメチャクチャになったりはしておらず、喧嘩やいじめもほとんどない明るい学校という設定です。 素晴らしい作品、感謝致します。これも折を見て正式に本編に掲載させていただこうと思います。
bakubond (日曜日, 24 4月 2022 23:52)
放課後を迎え、安土江星高校の門から生徒が続々と出てきた。剛治とタキははその様子を中古の乗用車から眺めていた。 「ねえ、剛ちゃん、あの子じゃない?」 タキはスマホの画像と見比べながら言った。剛治はその言葉に促されて校門から出てくる千秋の姿を確認した。 「間違いねえ、行くぞ」 その時だった。運転席の窓をノックする音が聞こえた。 「誰だ」 剛治が見るとそこには一人の女性警官が立っていた。 「ここは駐車禁止ですよ。免許証をお願いします」 剛治はスライドドアを開けて免許証を女性警官に差し出した。それから10分ほど反則処理に時間を取られる形となり、手続きが終わる頃には千秋の姿は完全に見えなくなっていた。 「何を律儀にお巡りのいうことを聞いてんのよ。おかげで見逃しちゃったじゃないの」 タキはあきれた様子で言った。 「馬鹿野郎、こんなとこでサツと悶着起こすわけにはいかねえだろうが」 剛治はそう言いながら安土駅へと車を走らせていた。 「剛ちゃん、あれ」 タキが指さした方向を見ると駅に向かって歩いている千秋の後姿があった。剛治もそれを認めると車を千秋へと近づけた。自分の近くに車が止まったことに嫌な予感を感じた千秋は離れようとしたが、車から降りてきた剛治とタキに前後を挟まれてしまった。 「何よアンタたち‼」 「アンタに会いたいって子がいるんだよ。大人しくついて来てくれる」 タキの言葉に千秋はかみついた。 「そう言って大人しくついてくると思ってんの⁉」 そう言いながら千秋は俊一を呼ぶべくスマホを取り出そうとしたが、それよりも早く二人に取り押さえられてしまい、そのまま車に乗せられてしまった。 「遅えな、オッサンたち」 雄平は天徳神社の境内で剛治たちを待ち合わせていた。約束の時間からは5分を経過していた。その時だった。一台の中古の乗用車が到着した。 「カメちゃん、この子かい」 剛治とタキが千秋を連れ立って下りてきた。千秋はガムテープを口に貼られ、後ろ手に縛られながら激しく抵抗していた。 「おう、どっか適当な所へそいつを縛り付けといてくれるか」 「あいよ」 そう言うと、タキは木の一本に千秋を押さえつけ、剛治が用意したロープで千秋を縛り付けていった。 「オッサンたちはもう帰っていいぜ。ありがとよ」 「ああ、こいつを渡しとくぜ」 剛治はそう言って千秋から取り上げたスマホを雄平に渡した後車に乗って走り去っていった。 雄平は剛治たちを見送った後、下卑た笑みを浮かべながら千秋に目をやった。 (コイツ、もしかして・・・) 千秋は思い出した。間違いない。今朝自分を盗撮していた奴だ。千秋は顔を左右に振りながら雄平から視線をそらしたが、雄平はそんなことはお構いなしに千秋に近付き、千秋のガムテープをはがした後、しげしげと千秋の顔を眺めた。 「どうやら今朝のことは覚えていてくれたようだな」 雄平は下卑た笑みを崩さずに言った。 「今朝の盗撮と言い、今と言い、一体アンタ私に何の用なの⁉」 千秋はガムテープを張られていた間にたまったものを吐き出すように雄平に言葉を浴びせた。 「お前は黒津をおびき出すための餌だ。さて、黒津を呼ぶとするか」 雄平は黒津を呼び出すべく電話帳を開いたが、その中に見つけた別の名前に興味を持ち千秋に尋ねた。 「獅場俊一か。お前黒津と二股かけてんのか?可愛い顔してやるもんだねえ」 千秋は顔を赤らめて言った。 「盗撮野郎に言われる筋合いはないわよ‼」 「何だと」 雄平は千秋に殴りかかった。その時、千秋は自由な状態の右足で雄平の股間に膝蹴りを加えた。雄平は苦痛に耐えきれずその場にうずくまった。 「いってええーっ。てめえ何しやがる‼」 千秋は笑いながら言った。 「そんなんでヒイヒイ言ってるようじゃアンタなんか耕司くんの敵じゃないわね。俊一にまで手を出したらアンタ生きてないわよ‼」 「何だと、いたたっ‼」 雄平は立ち上がろうとしたが、苦痛のためにまたかがみこんでしまった。 琵琶湖の湖畔をヴォルフガンダーで疾走していた耕司はスマホの着信音を聞き取って駐車スペースを見つけてヴォルフガンダーを止めた。着信は千秋からのものだった。 「おう、千秋か。どうした元気か?」 耕司の呼びかけの答えは見知らぬ男からのものだった。 「お前が江星の黒津か?」 「誰だ⁉てめえは」 「俺か?俺は天徳の亀田だ。お雨の彼女はこの俺が預かってる。返してほしけりゃ天徳神社まで来い。誰かにチクったらどうなるか分かってるだろうな」 「お前こそ千秋に傷一つつけてみろ。タダじゃ済まさんぞ」 この時着信は既に切れていた。耕司は再びヴォルフガンダーを走らせ、天徳神社に向かった。 天徳神社の境内にたどり着き、ヴォルフガンダーから降りた耕司は茶髪にワイシャツ姿の少年を見つけた。そしてその背後には千秋が木に縛り付けられていた。 「耕司くん‼」 千秋は耕司に声をかけた。 「待ってたぜ、黒津。何一つ傷はつけてないから安心しな」 自分よりもはるかに貧弱に見える雄平を見て耕司は言った。 「よくそんなんで俺を倒そうという気になったな」 耕司の言葉に雄平は笑って答えた。 「俺には奥の手があるからな」 そう言うと、雄平はタートルレギウスの姿へと変身した。 「なるほど。レギウスになればマウントを取れると思ったわけだ。考えが浅いなお前は。まあ、天徳じゃそんなもんか」 「どういう意味だ」 余裕すら見せている耕司にタートルレギウスは耕司に尋ねた。 「悪いな。実は俺もレギウスなんだ」 そう言うと、耕司は直ちにウルフレギウスへと変身した。 (ま、まさかコイツもレギウスだったのか‼) 「さあ、来な」 こうなってはもう引っ込みがつかない。恐怖を感じつつもタートルレギウスはウルフレギウスに飛びかかっていった。ウルフレギウスはタートルレギウスの突進を余裕でかわし、背後からキックを浴びせた。タートルレギウスは立ち上がってウルフレギウスに殴りかかったが、これもかわされ逆にウルフレギウスのパンチを腹に受けてしまった。それからはタートルレギウスはウルフレギウスに一方的に攻められ続けた。進退窮まったタートルレギウスは背中を向けてうずくまるような姿勢を取った。 「何の真似だ?」 ウルフレギウスは怪訝に思いタートルレギウスに近付いた。その時だった。ウルフレギウスを背中の甲羅で押しつぶすべくタートルレギウスが立ち上がった。しかし、ウルフレギウスは難なくこれをかわし、タートルレギウスの顔面にキックを浴びせた。タートルレギウスはそのまま後ろへと倒れ込み、そのまま甲羅の重さで動けなくなってしまった。タートルレギウスは起き上がろうとしたが、体力だけを消耗してやがて動けなくなり、雄平の姿に戻った。 ウルフレギウスはそれを尻目に鋭い爪で千秋を縛り付けているロープを切った後で耕司の姿に戻った。 「千秋‼」 俊一が配達用のバイクから降りて来た。アルバイトの配達帰りだった俊一は耕司同様に雄平に呼び出されてこの天徳神社に来たのであった。 「遅かったな、千秋の彼氏さん。お前の出番はなくなったぜ」 耕司は気絶している雄平を一瞥した。 「千秋をさらったのはこいつか?」 「いや、実際にさらったのはコイツの仲間らしいが」 「そうなのか?」 俊一の問いに千秋は頷いた。 「何でそんなことを?」 「あの界隈じゃ俺を倒して名を上げようという有象無象がゴロゴロいるからな。おおかたコイツもその口だろう。流石にレギウスというのは初めてだがな」 「どうする、黒津」 「ほっとけ。どうせ大したことは出来ん奴だ。俺は行くぜ」 「だったら千秋も頼む。俺のバイクじゃ乗せられんからな」 「分かった」 三人はいまだに目覚めない雄平を置いて天徳神社を後にした。 日が暮れようとしていた。長い失神状態から目覚めた雄平は辺りを見回したがもうほとんど人影はなかった。そこへ一台の乗用車が止まり、剛治とタキが降りてきた。 「おう、カメ、どうだった」 雄平は笑いながら言った。 「黒津の野郎、いくら殴っても食いついてくるもんだから音を上げて捨て台詞を履いて言っちまったよ。ハハハ」 「そいつはよかったな」 「さあ、もうじき開店の時間だよ。しっかり稼がないとね」 雄平を乗せて乗用車は天徳神社の境内を離れていった。 以前提案させていただいた三バカレギウスの登場編を書いてみました。三人の詳細は以下のようになります。 ●富田剛治/ピッグレギウス 豚のレギウスで三バカのリーダー格。40歳。普段は食堂を経営しているが、あまり儲かってはおらず、ギャンブル好きでレギウス詐欺等で金を稼いでいる。 ●鳥沢タキ/グースレギウス ガチョウのレギウスで女性。35歳。バーを経営しているが、レギウスの存在を利用したぼったくりバーで更には剛治と組んで美人局を仕掛けることもある。 ●亀田雄平/タートルレギウス ウミガメのレギウスで底辺校である滋賀県立安土天徳高校の二年生。17歳。三バカの最年少でヤンキーとしてうだつが上がらない存在である。アルバイトとしてレギウス詐欺やタキのバーでのぼったくり等を手伝っている。 余談になりますが、安土天徳高校の制服は以下のようになります。 トップス エンブレム付きの紺色のシングルブレザーに男子は紺と白のストライプのネクタイ。女子は同配色のリボン。 ボトムス 紺と白のスラックスとスカート。女子は膝下丈の紺ハイソックス。 スカートの丈はいずれもミニスカタイプで安土女学院→安土江星高校→安土天徳高校の順に短くなっていきます。
bakubond (日曜日, 24 4月 2022 23:51)
安土駅周辺の商店街の中にある一軒の雑居ビルに一人の中年女性が入っていった。女性は不安げな表情をしながら大事に封筒を抱えていた。女性は階段で二階に上がり、その一つの部屋をノックした。 「どうぞ」 野太い男の声が返ってきた。男の声に応えて女性はドアを開けた。女性が部屋に入ると、そこには3体のレギウスがそれぞれの事務机に座っていた。一人は豚の姿を、もう一人はガチョウの姿を、そして最後の一人は海亀の姿をしていた。 「あの…、お金を持ってきました・・」 女性が言うと、ピッグレギウスが席を立って女性に近付いた。女性が封筒を差し出すと、ピッグレギウスは封筒を受け取り、中身を確かめた。 「確かに30万受け取ったよ。こっちも大した怪我じゃないからなもう気にしないでいいよ」 ピッグレギウスがそう言うと、女性は頭を下げてそそくさと部屋を出ていった。女性の足音が遠ざかり、聞こえなくなった頃を見計らいピッグレギウスは言った。。 「おい、そろそろ元に戻ってもいいぞ」 そう言うとピッグレギウスは頭の薄い肥満気味の中年男にガチョウ姿のグースレギウスは対照的に痩せ型の中年女に、海亀姿のタートルレギウスは茶髪の高校生の姿にそれぞれ戻っていった。 「さて、山分けと行こうか」 ピッグレギウスこと富田剛治はそう言いながら封筒の中身を取り出し、札の数を数えた。 「まず10万」 剛治は10万円分の札をグースレギウスこと鳥沢タキに渡した。 「剛ちゃん、30万なんて交通事故の軽い怪我にしちゃちょっと吹っ掛け過ぎなんじゃない?」 「レギウス代としてそのくらい上乗せしても悪くはないと思うぜ。タキ、お前だって結構特別料金をふんだくってるじゃねえか」 「まあね。今のご時世レギウスのことを持ち出せばみんなビビッてホイホイお金を出してくれるもの。ボロいったりゃありゃしないわ」 「レギウスってことをうまく利用すれば結構な稼ぎになるのは確かだからな。おい、カメ、お前の取り分だ。特にお前はガキだから使い方には気をつけろよ」 「チェっ、またガキ扱いかよ」 タートルレギウスこと亀田雄平は子供扱いに不満を漏らしながらも剛治から分け前の10万を受け取り、枚数を数えた。 「10万確かに受け取ったぜ、オッサン。俺だってサツやブレイバーフォースに目え付けられるような金の使い方をしねえぐらいの分別はあるつもりだぜ。じゃあ、カモを見つけたらまた呼んでくれや」 雄平は席を立ち、部屋を出ていった。 近江八幡市との境界にほど近いところに校舎を置く滋賀県立安土天徳高校は滋賀県内では有数の教育困難校として知られ、大半の生徒が制服を着崩している登校風景や所々が壊れ落書きが目立つ校舎がそれを物語っていた。 この高校の二年生である雄平は信じられない姿を目にした。それは、校内でも有数のヤンキーとして鳴らしていた田畑和也が頭に包帯を巻き、右腕を三角巾で釣っていたという物だった。登校中の周囲の生徒もまた、驚きの表情で彼を見ていた。 「知ってるか?田畑の奴ボコられたんだってよ」 「誰にやられたんだ?」 「江星の黒津らしいぜ」 「そりゃあまたとんでもねえ奴にやられたもんだな」 雄平が2年3組の教室に入ると、和也が安土江星高校の黒津耕司に叩きのめされたという話題で持ちきりになっていた。 「よう、カメ」 「おう」 クラスメートの呼びかけに答えた後雄平は自分の席に座った。 「今朝田畑を見たけど、すげえやられ方だったな」 「何だって黒津なんかとやり合ったんだ?」 「さあなあ」 その時始業のチャイムが鳴ったが、誰一人として授業を受ける準備が出来ている者はいなかった。やがて教師が教室に入ってきた。 「ひでえやられ方をしたもんだなあ、カズ」 「ちょっとかわいい女がいたんでお近づきになろうとしたら黒津の奴が邪魔してきやがってよ。おかげでこの有様だ」 「アンタは女見ると見境がなくなるからねえ。ま、今度のことはいいクスリだったんじゃないの?」 その日の昼休み、雄平は校舎の片隅での和也とその仲間のやり取りを通りながら聞いていた。 (黒津か、田畑をぶちのめしたアイツを倒せば俺も天徳の顔になれるってことだな) 雄平の心に小さな野心が芽生えた。自分はレギウスだからかなり分があるはずだ。そんなことを考えていると和也たちと目が合いそうになったので雄平は早々と和也たちから離れていった。 数日後、雄平は耕司と接触するための糸口を探るべく、安土江星高校へと向かった。汚れの目立たぬ校舎、極端な着崩しや奇抜なスタイルの見られない私服姿の生徒達。雄平は感心しながら呟いた。 「俺んとことはえらい違いだなあ」 その時一組の男女が雄平の前を校門へ向かって通り過ぎていった。その男女の会話で耕司の名前が出てきたのを雄平は聞き逃さなかった。 (アイツら黒津と付き合いがあるのか。ってことは…) 雄平はすかさずスマホを取り出し女の姿を収めようとした。 「俊一、あれ」 稲垣千秋は写真を撮っている雄平の姿を見つけ、ボーイフレンドの獅場俊一に指し示した。 俊一はスマホで撮影している雄平の姿を認め、近付こうとした。それに気づいた雄平はスマホをしまって逃げ出した。 「おい、待て」 俊一は逃げる雄平を追いかけたが、車の往来に阻まれたのと始業のチャイムが鳴ったことで追跡を断念、千秋と一緒に校内へと入っていった。 「やべえ、やべえ」 雄平は近くの公園まで逃げ切った後、スマホの写真のチェックを入れた。幸い千秋の顔を収めることには成功していた。 「なかなかいい子じゃねえか、こんな彼女がいるなんて羨ましいぜ、黒津の野郎」 雄平は千秋の写真を見ながらほくそ笑んだ後ある場所に連絡を入れた。 乱雑な部屋の中に布団を敷いて寝ていた剛治はスマホの着信音で目を覚まし、不愉快そうにスマホを取った。 「誰でえ」 「俺だよ、カメだよ」 「何だお前か、今日は一日寝てるつもりだったのに一体何の用だってんだ」 「悪かったなオッサン、今から写真送るからそいつを俺んとこへ連れて来てほしいんだ」 「俺に誘拐をしろっていうのかよ」 剛治はあきれた口調で言った。 「まあそんなとこだ」 雄平は悪びれずに答えた。 やがて剛治のスマホにメールが送られ剛治がそれを開くと一人の少女の写真が添えられていた。 「えらく可愛い子じゃねえか。この子をどうしようってんだ」 「ちょいと一仕事してもらうだけさ」 「こっちも突っ込む気はねえが、手がかりぐれえは教えてもらいてえもんだ」 「安土江星高校を張ってりゃ引っかかってくらあ、じゃあ頼むぜ」 雄平からの通話が切れた。 「あのガキ、面倒なことを押し付けて来たもんだぜ」 そうぼやきながら剛治はタキに電話を入れた。 (長くなりましたので次に続きます)
bakubond (日曜日, 24 4月 2022 23:05)
>9鳳(管理人)様 ネタバレエピソード拝読しました。ヨス・ラムダニ店長がウィルヘルミナの部下だったというのはある程度予想された展開ではありますが、ジュマートを手駒として扱うことに抵抗を感じている辺り人間的な武人肌といった趣を感じさせ、苦悩と葛藤の末のどのような決断を下すかが注目されます。 そのヨス店長がRATの情報網に引っかかることでジュマートはもとより俊一もまた関係者としてマークされることは必定で日常が崩れて大きな渦に巻き込まれていく序章としての役割を見事に果たしていると思います。
鳳(管理人) (金曜日, 22 4月 2022 16:08)
ネタバレエピソードを↓に投下してみました。 時期としては解散総選挙の後、RAT結成直後の話になります。 ちょっと鬱展開の予感ですね……果たしてどうなるか。 解散総選挙の部分については私一人では書ききれない面もあり、やはりここはひとまず飛ばして選挙後の新章をもうスタートさせてしまおうかとも検討中です。 シナリオにいくつか空白が生じてしまうのはまあ仕方ないと言うか、私としてはそんなに気にしていないのですが如何でしょうか。 なおレオサーガの方は現在5話まで投稿しており、ここまでほぼ毎日の更新でしたが、今後はペースを落としてゆっくりやって行こうかと思っております。 https://ncode.syosetu.com/n9080ho/ まだ普通の戦記物という雰囲気で、本来やりたいレギウスのようなヒーローと怪人たちのバトルにまではストーリーを進められていないのですが、焦らず原稿のストックを書き溜めつつ、準備が整ったらまた一気に再点火していく予定です。
鳳(管理人) (金曜日, 22 4月 2022 16:05)
【ネタバレエピソード】 安土市内に店舗を構える弁当屋・ほかほかエナック。 店の奥にある厨房で、獅場俊一とジュマート富樫は二人で弁当の調理の仕事をしていた。 「あ、先輩。火加減はもうちょい強めでいいと思いますよ」 「おっ、そうか。サンキュー」 店長のヨス・ラムダニが在日ベルシブ人で、出身地のベルシブは勿論のこと タイやベトナムやインドネシアなど東南アジア各国の民族料理も扱っている ほかほかエナックの弁当のメニューはオリジナリティ豊かで、 日本の料理番組やレシピ本などでは見られない独自の調理法も少なくない。 家で妹と自炊することの多い俊一にとっては新鮮で、 自分の料理の幅を広げる機会にもなってなかなか楽しいアルバイトであった。 「Goedenavond(フッデアヴォンド)! 店長、儲かりまっか~?」 陽も暮れて俊一たちの退勤時間が近づいた頃…… 店の入口の自動ドアが開き、オランダ語と関西弁を織り交ぜた楽しげな少女の声が店内に響いた。 「いらっしゃいませ! あっ……デ・フリース隊長」 笑顔で応対に出たヨスは、その女性客の顔を見て急に困惑したように暗くうつむく。 店にやって来たのは、ギャルのようなラフで派手な服装をしたウィルヘルミナ・デ・フリースであった。 「店長、うな丼弁当一丁! せっかく日本に来たんだからね。 和食のウナギってのを前から食べてみたかったんだ」 以前から旧知の仲であるかのように、 ウィルヘルミナは馴れ馴れしく笑顔でヨスに話しかける。 だが彼女を隊長と呼んだヨスの態度は、仲のいい常連客を迎えるのとは明らかに違っていた。 「味にはこだわっているとは言っても、所詮は冷凍食品のウナギですよ。 本格的な和食料理屋のものにはどうしても敵いませんから、 どうせ日本食を堪能されるならそちらに行かれては?」 隊長ならばそのくらいの金には不自由もないだろう、と勧めるヨスだったが、 ウィルヘルミナは笑いながら首を横に振るばかりで譲らない。 「いいから。私はこの店のうな丼が食べたいの! ……ところでさ、実験体SY-3号の調子は最近どう?」 急に声を潜めてウィルヘルミナが訊ねると、 ヨスはカーテンで仕切られたレジの後ろを振り向いて答える。 「ええ、今も向こうの厨房で働いてますよ。 今日は朝から微熱があると言ってましたが、大したことはないようです」 「それなら良かった。またバージョンアップしたからね。 体が慣れてきたようなら、そろそろ実戦投入もアリかと思うんだけど、 あんたから見てどんな感じ? ラムダニ中尉」 中尉、と呼ばれたヨスはつらそうにウィルヘルミナから視線を逸らすと、 歯切れの悪い口ぶりで意見を述べる。 「確かに隊長が仰る通り、あの子には高い潜在能力があります。 このまま改造を繰り返していけば最強のソルジャーになるでしょう。 ですが肉体の負荷はもう限界です。 率直に言って、このままでは彼の身が持ちません」 「そう? 体力の消耗に関してはかなり改善したはずだけどな。 この前だって、実戦テストの次の日にサッカーの試合に出たりして元気なものじゃん」 「アドレナリンを分泌させて、体に一時凌ぎの無理をさせているだけです。 蓄積したダメージは大きな反動となって後から襲ってきます。現に今日も微熱が……」 「作戦遂行中に倒れたりしないように凌げれば、それで十分でしょ。 所詮、あの子は実験体。そう長く使うものじゃないんだからさ」 「ですが隊長……」 「あんたは工作員には向いてないみたいね。ラムダニ中尉。 もしかして情が移っちゃった? 気のいいコックのオヤジが、いつの間にか演技じゃなくて本心になってる感じ」 「かも知れません。自分は軍人向きの人間ではない……。 この国に来て人々の温かさに触れてから、つくづくそう思うようになりました」 「医学部の学生が、実験動物の犬とかに感情移入しちゃって薬殺できなくなることはよくあるって言うけど、 中尉も同じ心境かな? あの子、素直で可愛いもんね」 「お願いします。デ・フリース隊長。 ジュマートを……実験体SY-3号を自由にしてやって下さい! あんな純真な若者を国家の道具として使い潰すのは、非情に過ぎます」 頭を下げて頼み込むヨスに、ウィルヘルミナは苦笑しながら小首を傾げる。 「でもね~、パパは何て言うかな? 任務が全て完了したら、その後の扱いについては私からパパにお願いしてあげてもいいけど、 今は雇い主としてせいぜい従業員の健康を気遣ってあげることじゃない? じゃそういうわけで、引き続き任務よろしく!」 ビニール袋に入ったうな丼弁当を片手に提げながら、 ウィルヘルミナは天真爛漫な笑顔で店を後にした。 その様子を厨房からこっそり見ていた俊一は、 少し心配したように出て来てヨスに声をかける。 「今の外国人のお客さん、店長の知り合いですか? 頭下げたりしてましたけど、何かクレームでも……」 ベルシブ語で話されていた会話の意味は俊一には全く分からなかったが、 客が怒ったりしていた様子はなかったにも関わらず、 ヨスが頭を垂れて必死に何かを懇願するようにしていたのが気がかりだった。 「いや大丈夫だ。あの通り、笑顔で帰って下さったじゃないか。 さあ早く仕事に戻れ。七丁目の池田さんから注文が来てるぞ」 「は……はい。分かりました」 ベルシブ語が分かるジュマートはキッチンで調理に集中していたため、 今の会話は全く耳に入っていない。 何かを隠しているようなヨスの態度が引っ掛かったものの、 俊一は言われた通りに注文の品を用意してバイクで弁当の配達に向かったのであった。 解散総選挙に勝利し、晴れて続投が決まった羽柴藤晴総理大臣は、 選挙の公約の一つだった日本を守るための対レギウス特殊部隊―― RAT(=レギウス・アサルト・チーム)を早速立ち上げた。 警視庁の管轄下にある機動隊の一部隊という位置付けで、 初代隊長には警視庁出身の元刑事・倉貫繁が就任。 悪のレギウスの脅威から国家と国民を守るため、活動を開始したのである。 「ベルシブの工作員……?」 RAT隊員の尾坂昌也と茨井加那子は、始動してすぐに組織の情報網にかかった 日本の安全を脅かしかねないレギウスの暗躍について倉貫から聞かされ、 その排除のためのミッションを与えられた。 「ああ。知っての通り、以前から我が国はベルシブの難民を国内に受け入れているが、 その中には独裁政権が難民に紛れさせて送り込んだスパイがかなりの数いるようでな。 羽柴総理が人道上、もっと多くの難民を受け入れろという声を無視して ベルシブ人の入国制限の緩和を渋っていたのも実はこのためなんだ」 独裁政権と民主派ゲリラの内戦が続くベルシブを逃れて日本にやって来た難民は多いが、 こうした人道的な問題には敏感なはずの羽柴政権がこの件には妙に消極的だったのは、 これを利用してベルシブが偽の難民を送り込んでくるケースが以前から散見されていたからである。 しかもその一部は、通常の警察では手に負えないレギウスの覚醒者であるという。 「滋賀県警とも協力して、既に一人のベルシブ人をリストアップしてある。 この男だ」 そう言って倉貫は、容疑者の名前が書かれた一枚の顔写真を二人に見せた。 「ヨス・ラムダニ……ですか」 「表の顔は、安土市の弁当屋の店長をやっているコックだ。 正体はベルシブ軍の尉官で、どうやら関西方面の工作員たちの元締めらしくてな。 こいつの周囲を洗えば、色々と出て来る可能性が高い」 「なるほど。分かりました。 じゃあこの安土のお弁当屋さんにカチ込みをかければいいわけですね」 好戦的な笑みを浮かべながら身を乗り出してそう言う茨井を、 尾坂は呆れた顔をしながらたしなめる。 「カチ込みって……(汗 まずは慎重に情報を集めて、この男の人間関係を炙り出してみましょう。 彼自身もそうですが、他にも配下のレギウスがいるかも知れませんからね」 「そういうことだ。二人とも、捜査のため直ちに安土へ飛んでくれ」 「了解!」 こうして、結成されたばかりのRATの初仕事が始まった。 ヨスの店で働いている俊一の上にも、暗い影を落とすことになる悲劇の開演である……
鳳(管理人) (日曜日, 17 4月 2022 16:46)
新BBSはスパム対策というのは特に何もしていない状態ですが、ここまでは一度も攻撃されることなく無事に運営できております。 人間がサイトを閲覧して投下しているのならこちらに移転したのもすぐ分かると思うので、やっぱり機械が自動で書き込んでいたんでしょうかね。 >6 S-A様 >ところで与太話の類ですが、最近「もしブレイブサクセッションのキャラにCVを充てるとしたら声優は誰が良いか?」などとと想像しながら拝読しています。こちらのブログは私的なものということなのでアニメ化はおろか書籍化もまずないでしょうが、いろいろと脳内で妄想して楽しむのも一興かなと思っています。 そういうの、私も考えるのは結構好きです。 俊一に『進撃の巨人』のフロック・フォルスターの声は確かに似合いそうですね。 千秋の水瀬いのりさんは『うたわれるもの』のネコネ役でしたか。 千秋は割と天真爛漫で子供っぽい一面もあるので、ネコネの可愛らしい声をもうちょっと大人っぽくしたら確かにしっくり来そうです。 ウィルヘルミナは『エヴァンゲリオン新劇場版』の真希波・マリ・イラストリアスのキャライメージで、声もあんな感じかな~と個人的には妄想してました。 >7 bakubond様 >プロローグ拝読しました。失楽園と原罪の物語を永井豪氏の「魔王ダンテ」の世界観で解釈している印象を受けました。楽園追放を偽りの楽園からの自立と位置付けるのは見事だと言えます。この偽りの楽園を破壊したことで受ける呪いがどのように発展していくのか楽しみにしております。 キリスト教で言うところの「禁断の果実を食べたアダムから子孫に受け継がれることになった原罪」というのが、レギウス因子のような超人化の遺伝子だという解釈ですね。 これで神を超える力を手に入れてしまった人類をもはやロギエルが飼い慣らせなくなり、家畜が脱走して野生化したみたいな形で人間の文明があの星を支配していくようになります。 この辺りはブレイブサクセッションの設定のアレンジです。 『レオサーガ』は本日第1話(実質2話目)を投稿しましたが、本格的な連載スタートまではまだ時間が必要で、ブレイブサクセッションの創作の方と並行して焦らずじっくり準備していきたいと思っております。
bakubond (日曜日, 17 4月 2022 06:02)
ご無沙汰しております。新BBSには今回が初めての投稿になります。無事に運用できているようで何よりです。 プロローグ拝読しました。失楽園と原罪の物語を永井豪氏の「魔王ダンテ」の世界観で解釈している印象を受けました。楽園追放を偽りの楽園からの自立と位置付けるのは見事だと言えます。この偽りの楽園を破壊したことで受ける呪いがどのように発展していくのか楽しみにしております。
S-A (土曜日, 16 4月 2022 23:33)
ご無沙汰しております。 旧BBSはどうも大変なことになっていたようですが、無事新BBSに移行できたようで何よりです。レオサーガの方はまだ拝読しておりませんが、こちらと合わせて今後の展開を楽しみにしたいですね。私にもたいしていい知恵があるわけではありませんが、何かしら創作の一助になれることがあればいいなとも思います。 ところで与太話の類ですが、最近「もしブレイブサクセッションのキャラにCVを充てるとしたら声優は誰が良いか?」などとと想像しながら拝読しています。こちらのブログは私的なものということなのでアニメ化はおろか書籍化もまずないでしょうが、いろいろと脳内で妄想して楽しむのも一興かなと思っています。とりあえず私のイメージとしては 獅場俊一:小野賢章さん 稲垣千秋:水瀬いのりさん 黒津耕司:岡本信彦さん 霧崎麗香:早見沙織さん ウィルヘルミナ・デ・フリース:悠木碧さん ジュマート富樫:花江夏樹さん といったところでしょうか。なおCVはあくまで私の独断と偏見による勝手な想像なので、イメージが違っていてもご容赦頂きたく思います。
鳳(管理人) (土曜日, 16 4月 2022 20:02)
ネット投稿小説『レオサーガ』は本格的な連載開始までにはまだ時間がかかりそうなのですが、ひとまず読者の皆様の反応を見てみたいのもあってプロローグ部分のみ先行で投下し一応のスタートとなりました。 小説家になろう https://ncode.syosetu.com/n9080ho/ アルファポリス https://www.alphapolis.co.jp/novel/658165189/83619373 (内容はどちらも同じです) …まあ何と言うか、まんまブレイブサクセッションの魔王ヴェズヴァーンみたいな展開になってますね。 ゼノクという、レギウスとほとんど同じ設定で怪人化の因子が遺伝した一族が世界中に繁殖して覚醒しバトルを繰り広げる物語になります。 基本はブレイブサクセッションからブラッシュアップして流用しつつ、よりファンタジー性が強い作品になっていく予定です。 一方でブレイブサクセッションの方ですがもうかなり間が空いてしまったこともあり、既に書くネタは尽きない状態ではあるものの、私自身の盛り上がりのためにも何か一発、起爆剤になるようなインパクトのある新ネタが欲しいな~と考えております。 ロシアのウクライナ侵攻で現実に悲惨な戦争が起きてしまっている中、ベルシブの内戦やサウリア大陸の戦記物(虐殺シーンとかもある予定でした)をエンタメとして書くのがちょっと躊躇われるという心情もあって別の方向性で模索中です。 皆様からも随時アイデア募集しております。 >4 おかめの御前様 遅くなりましたがリンク貼らせていただきました。 新ブログ、ブレイブサクセッション用キャラの紹介も掲載されており、改めて魅力的なキャラを多数揃えてご参加下さっているのが感じられて感謝です。
おかめの御前 (日曜日, 10 4月 2022 11:55)
はい、こちらからも相互リンクよろしくお願いいたします。
鳳(管理人) (日曜日, 10 4月 2022 10:40)
>2 おかめの御前様 >改めまして当方の新ブログからブレイブサクセッションへのリンクを貼ってもよろしいでしょうか? 新ブログのオープンおめでとうございます。 はい。リンク貼っていただけると嬉しいです。 こちらからも相互リンクという形にしてもよろしいでしょうか? 色々手を広げているせいでこちらでの活動はすっかりスローペースになってしまいましたが、今後ともよろしくお願いします。
おかめの御前 (日曜日, 10 4月 2022 08:37)
改めまして当方の新ブログからブレイブサクセッションへのリンクを貼ってもよろしいでしょうか? ちなみに『翁の御前の隠し部屋』のブレイブサクセッション別館も、いずれ新ブログへとお引越しする予定です。
鳳(管理人) (土曜日, 19 3月 2022 11:04)
以前に告知した通り今までのBBSはスパムに目をつけられてしまったので、書き込みできない状態にして放棄しこちらの新BBSを使うことにしました。 今後のコメントはこちらに下さるようお願い致します。 『ファルハードVSザデラム』は小説家になろうの方では予想通りではありましたがあまり読者の反響が得られず少し寂しかったので、アルファポリスという別の小説投稿サイトにも同じ内容で投下してみました。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/658165189/289605405 こちらの方がより多くの人に読んでいただけたようで、今後はむしろこっちを主な活動場所にするかも知れません。 転載作業が最終話まで終わって一息ついたので、またこちらのブレイブサクセッションの創作をのんびり手がけつつ、『レオサーガ』シリーズ本格始動の準備も並行して進めて行きたいと考えております。 なおトップページのアクセス数が遂に5000を超えまして、このようなスローペースの更新にも関わらず多くの方々に閲覧していただけて本当にありがたい限りです。 心から御礼申し上げます!
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S-A (日曜日, 21 1月 2024 00:17)
キャラクターページ拝読しました。現時点での政界模様について分かりやすく解説されていると思います。今後順次記述も増えていくでしょうが、以前おかめの御前様のサイトに載っていた東京サイドやアレスティナ編でのディアグル帝国関連などもこちらで改めて記載していただければとも思います。
鳳(管理人) (火曜日, 16 1月 2024 19:45)
ディスコードを利用した通話については決して皆様に参加するよう圧をかけるつもりなどはなく、こういう場も用意したので興味があったら覗いてみて下さいね、という程度に受け取っていただければと思います。
私自身はSNSや小説投稿サイトで知り合った仲良しのフォロワーさんと別のサーバーで会話を楽しんだりもしていく予定ですが、かく言う私もそれほどお喋り好きでもなければトーク上手でもないので、使う頻度がどれくらいになるかは分かりません。
それはそれとして現在、このサイトをもっと充実させるべく、主に「キャラクター」のページを大幅改装したいと考えております。
まずは日本の政治関連のこちらのページを試しに弄ってみましたが、
https://bravesuccession.jimdofree.com/japangovernment/
これまではイラストのあるキャラのプロフィール掲載のみだったのを、イラストのないキャラやその所属団体の情報も網羅した設定資料集としてボリュームアップし、作品の世界観全体が分かるようまとめていこうという構想です。
皆様からもご意見・ご要望などあればぜひお寄せいただけたらありがたいです。
鳳(管理人) (土曜日, 13 1月 2024 23:25)
以前お話ししたオンラインお喋り会ですが、ディスコードに登録してそのための専用部屋(サーバー)を用意しました。
招待制で参加を許可されたメンバーしか入れないネット上の空間に集まってやり取りするシステムなので、Xのスペースのように関係ない人が勝手に入って来ることはない身内だけの場です。
ボイスチャットもテキストチャットもあるのでどちらでも自由にご活用下さい。
使い方など参考サイト
https://media.mobile.rakuten.co.jp/contents/articles/2022/00066/
参加したい場合は、まず各自でディスコードに登録してご自分のアカウントを作成していただき、その上でこちらのURLを開けば私に招待された形で入れるようになるはずです。
https://discord.gg/7tex29Jx
この招待コードは7日間限定でしか有効でないので、その後で入りたくなった場合は再度コードを発行してお伝えしますのでお申しつけ下さいませ。
まあ何と言うか「何月何日に全員集合でお喋りイベント開催!」というよりは本当に常時使える文科系サークルの部室みたいな感覚で、各自好きな時間に部屋に入ってきてもし誰かと会えればそこで雑談という感じでしょうかね。メッセージを送って人を呼ぶことも勿論できます。
私もまだ登録したばかりで使い方は未知の領域が多いのでこれから勉強しますが、もしお気が向いたらぜひご利用下さい。
>87 S-A様
>「パパ」がファン・ダイク大統領その人だったとは・・・。ウィルヘルミナの素性が大統領の娘となると、ザヴァックは軍や情報機関の特殊部隊というよりファン・ダイク大統領個人の私兵という位置づけになるのでしょうか。
本来ザヴァックは民主制だったアナステン前政権の時代からある国家の諜報機関ですが、そこのトップにファン・ダイク大統領が身内を据えて私物化してしまった格好ですね。
現在は大統領の命令で何でもするまさに私兵ポジションで、国外だけでなく国内の政敵の情報をスパイして排除する役割も果たしています。
>88 bakubond様
>ウィルヘルミナがパパと呼んでいる相手がファン・ダイク大統領だったとは…。となると、ウィルヘルミナとカトリーンの関係性も気になってくるところですが、「計画」に影響を与える爆弾なりそうなものかもしれませんね。
ウィルヘルミナ(実子)とカトリーン(養子)は実はかなり不仲という設定を考えております。
カトリーンはファン・ダイク大統領に命を助けてもらった恩義に報いようという意識が強く、絶対の忠誠を誓って御奉公しようとする忠臣タイプなのに対し、ウィルヘルミナは親に甘えて色々ワガママも通してもらおうとする駄々っ子タイプ。
仕事には私情抜きでひたすら尽くそうとする前者と私情入れまくりの後者の軋轢は後で火種になるかも知れませんね。
bakubond (水曜日, 10 1月 2024 21:44)
26話拝読しました。
ジュマートとミレーラの両者にかかってくるサブタイトルにふさわしい展開となりました。ミレーラには千秋との出会いという形で救いの道が開かれそうですが、果たしてジュマートには救いの道が開けるんでしょうか。その意味ではヨス店長がキーパーソンになりそうです。
ウィルヘルミナがパパと呼んでいる相手がファン・ダイク大統領だったとは…。となると、ウィルヘルミナとカトリーンの関係性も気になってくるところですが、「計画」に影響を与える爆弾なりそうなものかもしれませんね。
S-A (水曜日, 10 1月 2024 20:40)
26話拝読しました。
「パパ」がファン・ダイク大統領その人だったとは・・・。ウィルヘルミナの素性が大統領の娘となると、ザヴァックは軍や情報機関の特殊部隊というよりファン・ダイク大統領個人の私兵という位置づけになるのでしょうか。いずれにせよ今後の「計画」に注目したいですが、明らかに限界が来ているビートルレギウスはしばらく休ませるのかそれとも徹底的に使い潰す気なのか、それによって俊一との関係性もだいぶ変わってくるかもしれないし、後者だとビートルレギウス/ジュマート富樫に情が移っているヨス店長の苦悩も深まりそうですね。一方でミレーラにも変調が見られましたが、これは後の脱走の伏線になってきそうです。
鳳(管理人) (月曜日, 08 1月 2024 12:57)
今日の北海道は大雪ですが、被災地の石川県や富山県なども日本有数の豪雪地帯なので心配ですね。
皆様この連休はいかがお過ごしでしょうか。
第26話を更新しました。ベルシブ共和国のファン・ダイク大統領が初登場。
前回の続きでジュマート富樫=ビートルレギウスの連戦による疲弊がそろそろ限界に来ております…
鳳(管理人) (土曜日, 06 1月 2024 22:42)
>84 おかめの御前様
まあかく言う私もコミュ障なのでトーク力は壊滅的なのですが、Xで仲良しのフォロワーさんと話してみると意外と楽しかったのでどうかなと思った次第です。確かに最初は緊張したしやってみるのに勇気が要りましたが…
私が考えていたのはXではなくディスコードという全く別のネットサービスを利用したもので、PCでもマイクがあれば出来るようですが大半の人はスマホを使って普通に電話するような形で集団通信するというやり方だと思います。
Xのスペースも決してディベートやトークショーのように饒舌に面白い話をしなければいけない訳ではなく、私が参加したことのあるスペースは同じ部屋で皆で寛いでいるみたいなイメージで無言の時間も結構ありつつのんびり雑談という感じが多かったですね。
いずれにせよ私個人では先々の利用を考えていたサービスだったので、決して無理になどとは言いませんが皆さんももし宜しければとお誘いしてみました。
おかめの御前 (土曜日, 06 1月 2024 21:11)
X(旧Twitter)のスペースを活用したお喋り会についてですが、正直興味はあります。
……しかし恥ずかしながら、おかめの御前は重度のコミュ障。とても自分の声を晒してまで参加できる自信がございません(そもそも当方のPCには音声通信できるような機能はついてないと存じます)。せっかくの面白そうなお話なのですが、おかめ党は辞退させていただきます。申し訳ございません。
テキスト形式のチャットのような形であれば、まだあるいは参加も前向きに検討できる……かな…?…と。
鳳(管理人) (土曜日, 06 1月 2024 15:17)
能登半島周辺ではまだ大きな余震が続いており、これから北国は豪雪のシーズンに入るので心配ですね…
地震というのは一回起こると地盤のズレによって他の場所でも連鎖したりするので、自分の住む地域も含め安全に過ごせるよう防災の準備をしつつ祈るばかりです。
ところで、X(旧Twitter)ではスペースという、複数人で集まって音声通話できるボイスチャット機能があって私も時々フォロワーさんとお話しして楽しんだりしているのですが、ここの皆様ともブレイブサクセッションやレオサーガやおかめの御前様の創作部屋のストーリーやDIDやアニメや特撮その他の話題で盛り上がれるそうしたオンラインお喋り会みたいなのをもし開けたら面白そうかな…と密かに考えていたりもするのですが、参加してみたいという方はいらっしゃるでしょうか?
Xのスペースだと外部の人でも誰でも参加できてしまうので、招待制で決まったメンバーだけで会話するディスコードというサービスが良さそうかなと目星をつけていますが、私もまだ利用したことがないのでもし需要があれば調べて登録し実際に準備してみたいと思っております。
参考サイト
https://black-monkey8.biz/category/discord/?utm_source=bing&utm_medium=cpc&utm_campaign=ssa1_1&utm_term=%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%20%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89&utm_content=001%EF%BD%9C%E5%AE%8C%E5%85%A8%EF%BD%9C%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89
鳳(管理人) (水曜日, 03 1月 2024 14:50)
>79-80 bakubond様
JALの旅客機は北海道の新千歳から羽田に来た便だと聞いて知人なども乗っていたりしないかと心配になりましたが、乗客全員が避難できたとの事で安堵しました。
一方で震災の救援物資を届けようとしていた海上保安庁の輸送機の乗員は5人が亡くなってしまい、地震の余波がこんな形で更なる悲劇を生んだというのは何ともやる瀬ない思いがします。
明けましておめでとうという祝賀ムードが吹き飛んでしまうようなショッキングな事態が続いた新年最初の2日間でしたね…
高萩聖悟は有能な生徒会長でその権力を生徒らのより良い学校生活のために用いている表向き善人ですが、その聖人君子な顔の裏に何が隠れているかはまだ分かりません。
普通にいい人キャラで終わらせてもいいし、実はとんでもない秘密を隠し持っていたという展開にするのもアリですね。『仮面ライダーオーズ』の鴻上会長のように敵の黒幕なのか味方の支援者なのかよく分からないポジションでしばらくは引っ張るつもりです。
bakubond (水曜日, 03 1月 2024 11:34)
>80
日航機の乗員乗客は全員無事だったようですが、海上保安庁機の方は5名が亡くなられてしまいました。被災地への物資の輸送に当たっていたということで地震の影響がこんな形で来るとは夢にも思いませんでした。謹んで亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
bakubond (火曜日, 02 1月 2024 19:12)
地震に続いて羽田で飛行機の衝突事故が発生してしまい、今までにない最悪の年明けになってしまいました。ニュースでの衝突時と炎上中の映像の凄まじさに衝撃を隠せませんでした。日本航空の情報では乗員乗客は全員脱出したとのことですが、これが事実であることを祈るばかりです。
衝突した海上保安庁機の方では6人中5人の安否が不明ということでこちらも無事を祈るばかりです。
>78
SS拝読しました。高萩聖悟、生徒会長としてなかなかのやり手である上に、生徒の人望も厚い、そして教師たちにも抑えがきく、まさに絵に描いたようなチートぶりですね。この完璧ぶり故にモスレギウス疑惑が強調されている気がします。もし、彼がモスレギウスなら男塾の藤堂豪毅に様な存在になりそうな気がします。
鳳(管理人) (火曜日, 02 1月 2024 15:43)
地震から一夜明けて能登半島を中心に悲惨な被害の全容が明らかになってきていますが、ここにご参加の皆様はご無事なようでひとまず安心しました。
元日に震災発生というとんでもない新年の幕開けとなってしまいましたが、被害のない地域の人ができるのは自粛…というのは経済を止めることになって被災地復興の上でも逆効果なので、むしろ消費や娯楽も含めて普段と変わらぬ日常を送り続けていくことではないかと思います。
という訳で、改めて今年もよろしくお願い致します。
既にイラストがかなり前から用意されていた安土江星高校生徒会長・高萩聖悟
https://bravesuccession.jimdofree.com/koseihighschool/ の顔見せシナリオを↓に投稿しました。
謎のモスレギウスの正体候補の一人ですが、果たして彼は何者なのでしょうか…?
鳳(管理人) (火曜日, 02 1月 2024 15:34)
安土江星高校・生徒会長――それはこの学校の影の最高権力者とも言われる。
生徒会長を務める3年生の高萩聖悟は、頭脳明晰で成績優秀、運動神経も抜群で卓球部のエースでもあり、気品と知性の漂う甘いマスクで女子生徒に大人気という、校内に多数のファンを持つ学園のスターである。生徒会長としても敏腕で知られ、その仕事ぶりは生徒の多くから熱烈な支持を得ている。
「先輩、今度は柔道部でトラブル発生です。上級生のしごきがあまりに厳しすぎていじめに等しいと、新入部員たちから苦情が来てます」
「格闘技での激しすぎる練習は大ケガにも繋がりかねないし、トレーニングと単なる暴力の区別が曖昧でいじめにも利用されやすい。伊藤君、柔道部の1年生にこっそり聞き込み調査をして、どんな練習をしているのか具体的な内情を探ってきてくれないかな」
「分かりました。先輩」
「必要なら、また生徒会で報告書を作成して校長に提出することにするよ。生徒の安全を守るのは僕ら生徒会の使命だからね」
江星高校の生徒会は教師たちからも恐れられており、こうした案件で生徒会が学校に提出する意見書はまるで錦の御旗か水戸黄門の印籠のように多くの教職員をひれ伏させる効果があるという。
「顧問の黒田先生も何も言わないのかな。我が校は古い価値観に縛られない先進的な校風が魅力なのに、妙に昔堅気で頑固な先生もいるから困ったものだね」
安土市の新開発が始まった時期に開校した江星高校は歴史の浅さもあって校則が少なく、生徒の自主性を大事に育てる自由な校風で知られるが、そうではなく規則で生徒を縛って厳しく指導すべきだという管理主義やスパルタ気質の教師もやはりいて、しかも彼らが提言する校則がなかなかに珍妙で理不尽なものばかりであった。例えば……
「運動系の部活は男子は丸刈り、女子はショートヘアーにすること」
「化粧は禁止。日焼け止めも化粧の一種と見なすのでダメ」
「冬でもタイツを履いてはいけない」
「下着の色は白のみ」
…等々。こうしたおかしなブラック校則が作られそうになる度に、その成立を阻止して生徒たちを守ってきたのが聖悟の率いる生徒会だったわけである。
「……伊藤君、レポートご苦労様。ひとまず対策をこんな風に考えてみたんだけど、どうかな」
「いいと思います。さすが高萩先輩!」
後日、柔道部の稽古と称したいじめの実態が明らかになると、聖悟は直ちにその解決に動いた。
「この程度のいじめなんてよくあること。ほっとけ」と黙認しようとしたり、「いじめが表沙汰になれば我が校の評判に関わる。無かったことにしよう」と隠蔽しようとする事なかれ主義の教師を一喝し、逆に「いじめなど絶対許せん。連帯責任で柔道部は廃部だ!」と極端な厳罰を下そうとした熱血教師をなだめすかして、いじめを実行した部員5名の一時謹慎&大会出場停止で部そのものは存続し大会にも参加するという、バランスの取れた適正な処分となるよう意見書を提出したのである。この要望は教師たちの職員会議ですぐに認められ、その通りに処分が実行された。
「先生よりも生徒会長の方が偉そうにしてるのはどうかと思うけど、高萩先輩ってかなりのやり手よね」
「俺としては、運動部の丸刈りだけは勘弁してほしかったからな。頑張ってあの校則を阻止してくれた生徒会長には感謝してるよ」
とは稲垣千秋と獅場俊一のコメント。校内に隠然とした政治力を持つ生徒会は不気味で謎めいた存在ながら、基本的にはその力をより良い学校生活の実現のために用いて善政を敷いており、生徒たちの間には高く評価する声が多いのである。
「でも、何でうちの学校ってあんなに生徒会の力が強いんだ? やっぱり高萩先輩のカリスマ性? それとも親が何か偉い人だったりとかするのかな」
「う~ん、その辺はよく分からないのよね。本当にどうしてなんだろう」
聖悟を慕う俊一や千秋にも、生徒会とそれを率いる生徒会長の強い権力の源泉がどこにあるかは不明である。果たして、高萩聖悟とは一体何者なのであろうか……!?
bakubond (月曜日, 01 1月 2024 23:49)
幸い私の居住地も被災地ではありませんでしたが、被害の大きさに衝撃を受けております。被災された方々のご無事を心よりお祈り申し上げます。
S-A (月曜日, 01 1月 2024 23:01)
明けましておめでとうございます。
元日からいきなり大地震のニュースが飛び込んできて非常に驚いています。幸い私の居住地は被災地ではありませんでしたが、被災された方々の無事を祈っております。
さて私も久しぶりにSSに取り組みたいと思っていますが、アイデアはあってもなかなか文章につながらず四苦八苦しています。まああまりあせらずにこの場で皆様と交流しつつぼちぼち仕上げていければと思っています。今年もよろしくお願いいたします。
おかめの御前 (月曜日, 01 1月 2024 21:07)
新年あけましておめでとうございます。
まさか元旦早々に地震が起こるとは…!?
私のところは幸い大きな被害は出ていないようですが、皆様お住いの地域は大丈夫でしょうか?
せっかくのお正月なのに現場に出動されておられるであろう消防隊や関係各位の皆様には、本当に頭の下がる思いです。
麗華嬢のDIDシーン、密かに期待しております。
鳳(管理人) (月曜日, 01 1月 2024 19:26)
本日夕方、石川県・能登半島沖を震源とする最大震度7の大地震が発生しました。
私は北海道に住んでいるため被災しておりませんが、皆様ご無事でしょうか?
震度7と言えば2018年に起きた胆振東部地震並みで、あの時は北海道は大変な被害を受けたので心配しております。
皆様のご無事を祈っています。
>73 bakubond様
>麗香のDID展開はまさにそういう展開を視野に入れたもので、ダブルヒロイン戦隊によく見受けられる妹キャラが姉キャラを助けて成長を見せるエピソードに通じるものになればと考えております。
麗香は何も思っていないでしょうが千秋としては自分の身代わりになったとなればやはり責任を感じてしまうはずで、そこから千秋の成長→後に麗香のピンチを逆に助ける展開に繋げて行ければ熱いですね。
bakubond (月曜日, 01 1月 2024 13:47)
>72鳳(管理人)様
明けましておめでとうございます。こちらこそ本年もよろしくお願いいたします。
旧年中は休止状態だったブレイブサクセッションでしたが、今年はさらなる展開が見込まれるようですので微力ながらも応援していきたい思っております。
>こうなると心配なのが麗香に正ヒロインの座を奪われ気味な千秋で、ここから彼女が奮起する展開も考えております。
麗香のDID展開はまさにそういう展開を視野に入れたもので、ダブルヒロイン戦隊によく見受けられる妹キャラが姉キャラを助けて成長を見せるエピソードに通じるものになればと考えております。
鳳(管理人) (月曜日, 01 1月 2024 00:19)
皆様、あけましておめでとうございます!
2024年もブレイブサクセッションをよろしくお願い申し上げます。
(そして出来れば魔王統譚レオサーガの方も応援していただけると大変嬉しいです)
昨年は個人的には心身の不調が続き少々厳しい年でしたが、年末に皆様とここでまた楽しく創作を通じて交流でき、沈みかけていたモチベーションが上昇気流に乗ったまま新年を迎えることができておりますので再び頑張って行きたいと考えております。
レオサーガは書籍化を目指すという気負いもあり、また内容が重めと言うかテーマ性からして作者の魂を削って書いている分つらさもあって、力み過ぎずにエンジョイして皆様とワイワイ盛り上がりながら書けるブレイブサクセッションの方がやっていて楽しくてメンタル的にも良いというのが正直な所ですね…
ひとまず具体的なシナリオとしては
・ベルシブ共和国の対日工作と特殊部隊RATの活躍
・稲垣千秋と聖具獣ミレーラの邂逅(→千秋レギウス化も?)
・異世界アレスティナで本格的に戦乱勃発
といった辺りを中心に進めて行こうかなと今は考えてますが、他にも面白そうなイベントは色々ある自由度の高い世界観なので楽しみです。
>71 S-A様
>今回俊一と耕司が麗香の危機に駆けつけたように、安土サイドの面々も一つのチームとしてまとまりつつあるようにも思えます。
ビートルレギウスに三人がかりで挑むのが二連戦で、性格や心情的には凸凹トリオながらも割と良い距離感で一つのチームとしての形が見えてきましたね。
こうなると心配なのが麗香に正ヒロインの座を奪われ気味な千秋で、ここから彼女が奮起する展開も考えております。
S-A (日曜日, 31 12月 2023 15:12)
25話拝読しました。
麗香もようやく義母と心を通わせることができて、新たな一歩を踏み出せそうですね。今回俊一と耕司が麗香の危機に駆けつけたように、安土サイドの面々も一つのチームとしてまとまりつつあるようにも思えます。
bakubond様のSSも拝読しました。緊迫感のあるよいDIDシーンだと思います。この後千秋(とミレーラ)は麗香を救えるか、逆に自分も捕まってしまうかあれこれ想像するのも楽しいです。
鳳(管理人) (土曜日, 30 12月 2023 19:50)
>69 bakubond様
>以前から構想していたものの具体化できずにいた麗香のDID展開を予告編としてまとめてみました。
SS投稿ありがとうございます!
脱走を図った麗香に対してのパンチやキックではなく平手打ち……ラベンダーレギウスの何だかサディスティックな感じの台詞回しといい、女のバトルの苛烈さでしょうか(汗
私としては当初のゼルバベルの作戦通り千秋が捕まってミレーラが助けに来る流れを考えていたので、そこに一捻り加えた意外性のあるこの展開には唸らされました。こちらの方が厄介な事態になって面白そうですね。
千秋は既に何度かDIDシーンがありましたが麗香はまだ一度もなかったので、この後の十字架磔のイラスト化も含めてぜひ考えておきたいと思います!
bakubond (土曜日, 30 12月 2023 05:54)
>68鳳(管理人)様
第25話拝読しました。
この戦いを機に義母の聡美が一歩を踏み出し、麗香もまたそれを受け止めるという静かながらも希望に満ちたラストでした。麗香自身にとっても俊一たちとの本格的な共闘に前進していく契機となりそうです。
以前から構想していたものの具体化できずにいた麗香のDID展開を予告編としてまとめてみました。ミレーラ奪還を狙った千秋の誘拐を阻止するものの自身が捕らわれの身になってしまうという形にしてみました。
【予告編】
「んっ、んん-ん」
霧崎麗香が目を覚ますと、目の前には鉄格子が立ちはだかっていた。周囲を見回すとそこは一面灰色の空間だった。
(こ、ここは…)
どうしてこんなところに自分がいるのか、訳が分からないでいる中、麗香はもう一つの異変に気が付いた。
(声が出ない!)
(体が動かない!)
麗香が胸元に目をやると、そこには幾重にも巻き付けられている縄が見えた。手を動かそうにも動かなかった。
(し、縛られてる)
麗香は自分が縛られていることに気付くや体をよじらせて縄を解こうとしたが、縄が解ける気配は一向に見えなかった。
やがて足音が聞こえてきてそれは次第に大きくなっていった。幸い足は自由がきいたので麗香は鉄格子に体を近づけた。鉄格子の向こうに目をやると、ラベンダーレギウスがアピスレギウスを従えて近づいてきた。縛られたまま鉄格子越しに自分をにらみつけている麗香の前に二人は立ち止った。
「あら、お目覚めのようね麗香ちゃん。そんなに怖い顔をして見ないでくれるかしら」
表情を崩さない麗香にラベンダーレギウスは言った。そして、制服姿で縛られ白い布の猿轡を覆いかぶせられた麗香の姿を嘗めるように眺めた。流石の麗香もその視線に怖気を感じて後ずさりした。
「千秋ちゃんの身代わりになるなんて本当に健気で可愛いこと。でも、私たちもあの子は手放せないのよね。邪魔をした罰としてあの子を取り戻す協力をしてもらうわよ」
そう言うとラベンダーレギウスはアピスレギウスに目配せした。その意味を理解したアピスレギウスは直ちに解錠作業に入った。
「さあ、出なさい」
アピスレギウスが地下牢から麗香を出そうとしたその時だった。麗香は縛られた状態でアピスレギウスに体当たりした後、ラベンダーレギウスにハイキックを浴びせ、脱兎のごとく走り出した。しかし、アピスレギウスは飛翔して麗香の前に回り込み、ラベンダーレギウスもすぐさま腕のツタを伸ばして麗香を絡めとった。
「舐めた真似をしてくれるわね」
アピスレギウスは麗香の頬に平手打ちを浴びせ、その拍子に麗香は倒れこんだ。
「霧崎総合病院のお嬢様だから丁重に扱ってあげているのに。いい子にしてなきゃダメでしょ。ホラ、立ちなさい」
ラベンダーレギウスは麗香を立たせて歩くように促した。今度は麗香はそれに素直に従い歩き始めた。その姿はまさに縄尻を持たれて引き立てられていく女囚そのものであった。
この後ですが、呼び出された千秋が十字架に磔にされた麗香の姿を目の当たりにすることになるのですが申し訳ございませんがこちらにつきましては割愛させていただきました。
鳳(管理人) (金曜日, 29 12月 2023 17:26)
第25話を更新しました。
前回からの続きの話なのにちょうど一年ほどブランクが開いてしまってもう書けないかとも思いましたが、書き始めてみると意外と普通に行けましたね(汗
ひとまずこのシナリオは終了で次へ進む形となります。
前回から登場している敵のレギウスはクジベローサレギウスからクラブレギウスに変更しました。
『仮面ライダーゼロワン』第1話の怪人のモデルとして一躍有名になった太古のカマキリ・クジベローサですが、古生物の類は恐竜だけでなく全てティラノレギウスの配下としてまとめて東京基地の方に所属させるのがいいかなと思いまして…
S-A様もbakubond様も、私がここに書き込むとすぐに戻って来て下さってありがたい限りです。
『小説家になろう』の方は昨夜で今年最後の更新を終えまして、年末年始はこちらで気心の知れた創作仲間の皆様とゆっくり過ごしたいと考えておりますので、どうかよろしくお願い致します。
bakubond (木曜日, 28 12月 2023 21:51)
お久しぶりです。この一年間誠にお疲れ様でした。私自身も年齢的な衰えを実感させられ、なかなか思い通りにならない一年でした。こちらにも投稿ができず誠に申し訳ございませんでした。
SS拝読しました。甲賀忍軍が不在の状況下で千秋を守らなければならない俊一の状況は過酷ですが、聖具獣の存在を把握しているクリス達ドラゴンレギウスチームも何らかのアクションを起こすことでフォローやサポートを得られると思います。
S-A (木曜日, 28 12月 2023 11:45)
お久しぶりです。
書き込み読ませていただきました。この後千秋が誘拐されるのは確定と思われますが、岳玄と甲賀忍軍の主力が出払っていて、味方の戦力が俊一一人という状況では千秋の救出は困難なものになりそうですね。ゼルバベルとしては岳玄達がいない方が都合いいからできる限り足止めをしようとするでしょうし。耕司や麗香が事情を知れば助太刀してくれるでしょうが。
ともあれ現在は息災のようでなによりでした。来年は良い年であるといいですね。
鳳(管理人) (日曜日, 24 12月 2023 12:56)
ブレイブサクセッションの更新をずっとできずにおりまして大変申し訳ございません。
今年は忙しさもあってメンタル面の不調が続き、『小説家になろう』の方で連載しているレオサーガも一度全削除してまた最初から書き直している段階で創作活動が思うように進められませんでした。
取りあえず皆様、メリークリスマスです。
リハビリも兼ねて、以前にS-A様が前の掲示板の方に投稿して下さった聖具獣ミレーラと稲垣千秋の邂逅のシナリオをこちらに転載し、その続きも軽く書いてみました。
ミレーラを誘き出すための千秋誘拐作戦、ここからもしかしたら千秋自身のレギウス覚醒へもストーリーが繋がっていくかも知れません。
鳳(管理人) (日曜日, 24 12月 2023 12:52)
「俊一、ちょっと相談って言うか、見てほしいものがあるんだけど……」
稲垣千秋にそう言われて彼女の家にやって来た獅場俊一。甲賀忍者頭領で千秋の祖父の稲垣岳玄は孫の健斗や配下の忍びたちと共にゼルバベルの動きを探るため広島まで遠出していて一週間ほどは帰らない予定なので、稲垣家の広い屋敷には今は千秋しかいない。
「あの、絶対怒らないって約束してくれる?」
俊一を連れて自分の部屋に入ろうとした千秋は、急にドアの前で立ち塞がるようにして念を押す。見てほしいと言いながらも、俊一に見せるのはかなり勇気が要る様子だ。
「何だよ。俺が見たら怒るようなものなのか?」
「まあ……その、何て言ったらいいか難しいんだけど……」
「もしかして浮気とかじゃないよな? 誰かからラブレターでも貰ったか?」
「ち、違うっ! そういうんじゃないんだけど、その、あの……」
とにかく千秋はひどく困っているようだ。懸命に言葉を探しながら言い淀んでいる彼女の気持ちを察した俊一は、少し考えてから笑顔でうなずいた。
「分かったよ。怒ったりしないって誓うから、早く見せてくれ」
「ありがとう!」
温かい態度で約束してくれた俊一に感謝しつつ、千秋はドアを開けて俊一を部屋の中へ通す。ピンク色のカーペットが敷かれた床の上には丸いクッションが置かれていて、その上に俊一も見覚えのある鳥のロボットのような小さな物体が乗せられていた。
「ちょっ、おい、これ……!」
ゼルバベルの怪人が強力な兵器として使っていた聖具獣ミレーラだ。さすがの俊一も思わず息を呑み、しばらくは呆然としてその場に立ち尽くすしかなかった。
「だから、怒らないでって……」
「いや、怒るって言うか、ヤバいんじゃないのか? 家の中にこんな物……どういうつもりだよ」
ライオンレギウスとのこれまでの戦闘では、ミレーラはこの屋敷など軽く吹き飛ばしてしまうくらいの凄まじい破壊力を何度となく見せている。危険だと焦る俊一に、千秋はミレーラを必死に庇うように言った。
「大丈夫。この子、大人しくて可愛いの。撫でたりしたら懐いてくれて……でも何だか凄く弱ってるみたいで、可哀想だから家に連れて来ちゃって」
ミレーラは外傷などは特にないものの、病気か虐待された子犬のようにぐったりと憔悴しており、柔らかいクッションの上でうずくまったまま虚ろな目でブルブルと震えている。千秋が言うように、明らかに具合が悪そうで様子がおかしい。
「どうしたんだろう。俺と戦ってた時は、もっと元気に凄い速さで空を飛んだりしてたのに……」
近づいてきた俊一に気づいたミレーラは怯えて奇声を発しながら逃げようとするが、翼に力が入らず上手く羽ばたけない。あまりに弱り果てたミレーラの姿を目にして、警戒していた俊一も千秋と同じく可哀想になった。
「大丈夫だ。怖くないよ。逃げなくていいから」
クッションの前にしゃがみ込んだ俊一が背中を撫でてやると、興奮して暴れていたミレーラはやがて大人しくなって脱力する。俊一が優しい接し方をしてくれているのに安堵した千秋は彼の隣に座ると、ミレーラをそっと抱き上げて膝の上に乗せた。
「何だか精神的におかしくなっちゃってるみたいな感じなの。よほどショックなことがあったのか、それとも……」
「大体、こいつは普段はゼルバベルが基地の中かどこかで管理してたはずだろ。それが逃げ出したってことは、やっぱりつらかったのかな」
戦闘の度にスアレスマンダリンで洗脳されてゼルバベルの意のままに操られていたミレーラは、麻薬中毒と同じ症状で精神をボロボロに破壊されてしまっていた。千秋に抱き締められると安心したように、ミレーラはその胸に顔を沈めて小さく喉を鳴らす。
「おじいちゃんたちも出かけてるから相談できないし、どうしようかと思ってたんだけど、とにかく今はここでゆっくり休ませてあげるのがいいかなって……」
「そうだな。千秋にこんなに懐いてるなら、きっと悪さはしないだろうし」
ひとまずミレーラをここで保護することにした二人。引きつけを起こして硬直した翼を小刻みに震わせながら、ミレーラは少しだけ嬉しそうに弱々しく鳴いた。
「そうか。稲垣岳玄の孫がミレーラを……」
内海ラクシュミー希理子から監視カメラの映像の分析結果を報告された筑井敏弘は腕組みをして気難しげに考え込んだ。非武装の一般家庭ならばともかく、甲賀忍軍頭領の屋敷にミレーラが運び込まれたとなると奪還は難しく、非常に厄介だ。
「幸いと言うべきか、災い転じて福となすと言うべきか。岳玄らは瀬戸内海での我々のテロ計画を嗅ぎつけて今は広島へ飛んでおります。留守の屋敷を襲うのはそう困難ではないかと」
血気に逸ってそう進言する部下もいたが、いくら頭領やその側近たちが揃って不在とはいえ、岳玄が溺愛する孫娘が一人で留守番しているのに甲賀忍者たちが誰も屋敷をガードしていないとは考えにくい。隙ありと判断して正面から攻め込んだりするのは短慮に過ぎるだろう。
「強引に連れ戻すのが無理ならば、向こうから帰って来てくれるのを待つか……」
そのために敢えて何日かは放置し、時が過ぎるのを待つ。策を思いついた筑井は不敵にほくそ笑んだ。
「ミレーラが十分に心を許して懐いたところで、稲垣千秋を拉致する。そうすればきっと彼女を助けに出て来ることだろう。直ちに誘拐作戦の手配をしろ!」
「ははっ!」
千秋を捕らえて人質にするため、ゼルバベルの銃士たちが指令を受けて動き出した。
鳳(管理人) (日曜日, 24 12月 2023 12:32)
S-A
(月曜日, 17 1月 2022 23:48)
「ミレーラが逃げた?」
「ああ」
急な呼び出しを受けて取るものもとりあえず久峨コンツェルン本社にやってきた内海ラクシュミー希理子に、筑井敏弘は憮然とした表情で応対した。
「いつの話です?」
「数日前の作戦の折りだ。コルティノーヴィスの犬共にベルシブのドブネズミ共まで首を突っ込んできおって大混乱になったのは聞いているだろう、それに紛れてのことのようだ」
「スアレスマンダリンで洗脳してたんじゃ?」
「どうも効果が薄れてきていたらしい。あるいは服用のし過ぎで耐性ができていたか?むろん全力を挙げて捜索しているが、ことの性質上あまり大っぴらにも動けん」
「それで私にも手伝えと」
「そういうことだ。これが今回の契約書だ」筑井は机の引き出しから書類を取り出して希理子に渡した。
「期限は?」
「設けないが可及的速やかにだ。今抱えてる他の案件は全部後回しでいい。頼りにしているぞ、『デジタルカーリー』」
筑井はハッカー界隈での二つ名で希理子を呼んだ。カーリーとはインド神話に登場する戦と破壊の女神である。
希理子は契約書を黙読しながら考えを巡らせた。他人の不始末の尻拭いでオフが潰れることについては正直言いたいことはあるが、これまで何度かあった急な仕事と比較しても今回の報酬額はかなり割が良い。それに頼りにしていると言われて悪い気もしなかった。
「承知しました。早速仕事にかかります」希理子は契約書にサインして部屋を退出すると、その足でコンピューター室に向かった。
翌日の夜。
「警察もブレイバーフォースもミレーラについて何かつかんだ形跡はまだないわね。まだどこかに潜んでいる?」
希理子は昨日から久峨コンツェルン本社に泊まり込んでいた。シリアルバーを齧り、コーヒーで喉に流し込みながら、眼前のモニターの列に目を光らせつつキーボードを操作し続けている。
「野良聖具獣なんてどうやったって目立つし、そんなもの好んで拾いたがるもの好きがいるとも思えないけどね。苅部さん達がさっさと見つけてくれるとこっちの手間も省けるんだけど」
現在希理子がモニターでチェックしているのは安土市中の防犯カメラの記録映像である。以前コンピューターのメンテナンス作業員を装って県警本部に入り込み、自作のウイルスソフトをメインコンピューターに仕込んでおり、いつでも情報を引き出せるようにしてある。あまり頻繁にアクセスすると足がつきやすくなるので滅多なことでは活用しないが。
「それにしても便利な道具だと思って酷使しすぎたんじゃない?麻薬漬けにして24時間こき使うとかとんだブラック労働よね」
ミレーラにやや同情的な言を口にしながらも、見逃すつもりは欠片もない。何事もクライアントの意志が最優先であり、かつ引き受けた仕事は決して手を抜かないのが希理子にとっての倫理であり矜持だった。希理子自身はかなりの好待遇を得ており現在のところ不満は無い。
「ま、私も仕事だからね、手加減はしないよ。地の果てまでも追いつめて・・・ん?」
希理子の視界の端が何かを捉えた。同時にモニターの一つにアラートが表示される。打ち込んでおいたミレーラの特徴をコンピューターが拾ったようだ。希理子は正面のモニターに画像を移動させた。高校生くらいの少女が何かを上着に包み、辺りを伺いながら歩いている。希理子は画像を部分拡大して解析を進めた。
「これは・・・」
包みの隙間からピンク色の尻尾や足がわずかにはみ出ている。データと照合してみると、あれは確かにミレーラの特徴だ。包みの大きさもミレーラのそれとほぼ一致する。どうやらビンゴだ。
「本当に拾いたがるもの好きがいるとはね・・・というか、この子見覚えがあるんだけど」
データベースからある人物の資料を呼び出し、隣のモニターに映し出して比較してみる。間違いない、こいつは稲垣千秋、ゼルバベルの宿敵・甲賀忍軍頭領稲垣岳玄の孫娘だ。日付は――昨日の夕方。
「あんまりよろしくない展開よねえ。岳玄爺さんて確かクリス坊やとも懇意なはずだし・・・ついでだからミレーラの回収も手伝え、とか言ってくるかしら?荒事は面倒だからできれば避けたいし、大体私はプログラマー兼ハッカーとして契約してるんだけど」
まあその時はその時でまた考えよう、と希理子は思い直した。今回の仕事はミレーラを見つけるまでで、その後どうするかは上が考えることだ。希理子はスマホを取り出した。
「もしもし筑井さん?内海です、夜分すいません。ええ、十中八九ミレーラです。ただちょっと面倒なことになってましてね――」
鳳(管理人) (土曜日, 14 1月 2023 15:32)
>61 S-A様
>「レ号計画」というのは以前管理人様がおっしゃっていた戦時中の旧日本軍の人造レギウス計画のことかな?と思いますが、それをめぐる攻防はレギウス因子研究データ関連以上に重要になってきそうな予感がします。
はい。正解です。
レ号計画とは太平洋戦争中、日本軍の占領下にあったベルシブで行なわれていた人造レギウス製造計画で、731部隊のような恐るべき人体実験のことです。
ザヴァックもこの技術を流用して工作員を人工的にレギウスにしているのですが、彼らは戦後にベルシブに残っていた断片的な資料からこの技術を復元しただけで、かなり不完全で問題が多いのが現状。
きちんとした研究データは表向き、ベルシブが米軍の攻撃で陥落した際に日本軍の玉砕と共に失われたとされていますが、実は日本政府が国家機密として保管していて、ザヴァックはより完璧なレギウス兵士を作るためにこれを奪おうとしています。
政府が現在、霧崎総合病院に委託している研究は人間をレギウスにする技術を開発することではなく、レギウスとは何なのかの理解に繋がる平和目的の医学的解明ですが、そのための参考データとしてレ号計画の実験結果なども一部開示されたと思われます。
そして更に問題なのは、かつて防衛大臣だった松永久雄は職務上、この国家機密にアクセスできる(と言うよりむしろ知っておくべき)立場だったということです。
>ゼルバベルがどうやってイーグレットレギウスの正体を割り出したのかも気になりますね。
その辺りの具体的描写は割愛してしまいましたが、やはり苅部睦月らの忍者衆が病院周りの情報を集めている中で分かったのでしょうね。
S-A (月曜日, 09 1月 2023 20:34)
23話・24話拝読しました。
まだ祐樹以外には心を開いていない様子の麗香と、そんな麗香との距離感を図りかねている俊一という、現時点での微妙な関係がわかる食事会でしたね。二人が真の意味で肩を並べるまでにはまだまだ紆余曲折がありそうですが、案外楓花が間を取り持つような形になるのかな?という気もします。
一方苅部睦月が登場したことで、bakubond様のSSでの前途に希望の見えてきた描写から一転して緊迫した場面に突入しましたね。ヒーロー側との戦いと並行して、ザヴァックとゼルバベルの水面下での暗闘もうかがえました。「レ号計画」というのは以前管理人様がおっしゃっていた戦時中の旧日本軍の人造レギウス計画のことかな?と思いますが、それをめぐる攻防はレギウス因子研究データ関連以上に重要になってきそうな予感がします。ゼルバベルがどうやってイーグレットレギウスの正体を割り出したのかも気になりますね。
鳳(管理人) (月曜日, 09 1月 2023 15:34)
前回の続きとなる第24話を更新しました。
レギウス因子に関する新しい用語が出て来ましたが、これが今後の展開の軸の一つとなるキーワードになります。
>59 bakubond様
>鳳(管理人)様にそこまで言っていただけるとは誠に恐縮です。確かに言及だけで済ませるよりもその仔細を描けば後の展開に膨らみが出てきますね。
麗香に助けてもらったお礼がしたいという楓花はとても可愛らしく感じられたので、そのシーンを実際に形にしてみました。
現状、正義側としては俊一・耕司・麗香の凸凹トライアングルを中心にブレイバーフォース、RAT、ドラゴンレギウスチームが援軍として関わってくる構図になるかと思うので、俊一と麗香の今の距離感や思いを改めて描写できたのも良い機会になったと思います。
bakubond (土曜日, 07 1月 2023 23:19)
>58鳳(管理人)様
>お分かりいただけた通り、冒頭のファミレスでの食事会は後で俊一の浮気疑惑に繋がってしまうシーンです。
この前そういうことがあったと言及だけで済ませるには勿体ない良いシチュエーションだと思えたので書きたくなってしまいました。
鳳(管理人)様にそこまで言っていただけるとは誠に恐縮です。確かに言及だけで済ませるよりもその仔細を描けば後の展開に膨らみが出てきますね。
>まだレギウス因子の分析が委託されたばかりなので研究はほとんど進んでおらず、現時点で人質を取って研究データを寄越せと言っても得られるものはほぼないでしょうね。
久々に再登場した睦月の狙いはもっと狡猾な別のところにあります。
まさに同意見でしたのでご理解いただけて幸いでした。睦月の狙いは何なのか、気になるポイントになりましたね。
>名前で「麗香さん」と呼ぶように変更しました。確かにこっちの方が可愛らしいですね。
それと最初のファミレスをレイクタウン(=安土市の中心街)ではなく安土城の近く(=安土女学院の近くでもある)に変えてみたのですがこれなら如何でしょう?
麗香が払う交通費のこととかも考えると彼女の通学定期券で行ける範囲の店を選ぼうと、俊一と楓花が配慮したのかも知れません。
意見を聞いていただけただけでなく裏設定まで考えていただけるとは…。非常に頭が下がります。ありがとうございました。確かにこれで自然になりました。
鳳(管理人) (土曜日, 07 1月 2023 22:15)
>57 bakubond様
>千秋と麗香の邂逅に繋がっていく獅場兄妹と麗香の会食シーンの仔細を入れていただき、さらに正義感と私心の狭間で揺れる麗香の姿がよく出ているように感じました。
お分かりいただけた通り、冒頭のファミレスでの食事会は後で俊一の浮気疑惑に繋がってしまうシーンです。
この前そういうことがあったと言及だけで済ませるには勿体ない良いシチュエーションだと思えたので書きたくなってしまいました。
>レギウス因子の分析が霧崎総合病院に委託されたことでいずれは麗香が人質に取られるというDID展開は必須になると思いますが、この時点ではまだ時期尚早かなと思います。
まだレギウス因子の分析が委託されたばかりなので研究はほとんど進んでおらず、現時点で人質を取って研究データを寄越せと言っても得られるものはほぼないでしょうね。
久々に再登場した睦月の狙いはもっと狡猾な別のところにあります。
>作中では楓花が麗香を名字呼びしておりますが、名前呼びのほうが女の子らしいかな、とは思います。それと、麗香の墓参は執筆時には下校途中という設定でしたので獅場兄妹と別れた後という設定に変更したことで安土女学院の立地描写が唐突になってしまった印象を受けました。安土女学院の立地描写は後日分に移していただいても結構です。
名前で「麗香さん」と呼ぶように変更しました。確かにこっちの方が可愛らしいですね。
それと最初のファミレスをレイクタウン(=安土市の中心街)ではなく安土城の近く(=安土女学院の近くでもある)に変えてみたのですがこれなら如何でしょう?
麗香が払う交通費のこととかも考えると彼女の通学定期券で行ける範囲の店を選ぼうと、俊一と楓花が配慮したのかも知れません。
>少しとりとめのない文章になってしまいましたが、悪い印象はありませんでした。現状に合わせたアレンジをしていただいて誠にありがとうございました。
そう仰っていただけてホッとしております。
ではこのエピソードはこのまま正式採用ということで、続きの展開を書いていきたいと思います!
bakubond (土曜日, 07 1月 2023 21:39)
>56鳳(管理人)様
第23話拝読しました。執筆時になかった新設定と状況の変化を反映させていただくのは誠にありがたく存じます。千秋と麗香の邂逅に繋がっていく獅場兄妹と麗香の会食シーンの仔細を入れていただき、さらに正義感と私心の狭間で揺れる麗香の姿がよく出ているように感じました。
最後に登場するのがドラゴンレギウスチームの森橋悠生ブライトウェルからゼルバベルのジャガーレギウスこと苅部睦月に代わったことで味方として静かに見守るエンディングから新たな敵が立ちはだかって次につながるという非常に大きな変化になりましたね。レギウス因子の分析が霧崎総合病院に委託されたことでいずれは麗香が人質に取られるというDID展開は必須になると思いますが、この時点ではまだ時期尚早かなと思います。今後の展開としましては苅部が単純にゼルバベルの邪魔をするイーグレットレギウスの始末に乗り出すというほうがいいのでは、と思います。
以前S-A様が執筆されたSSではアピスレギウスに一蹴されたイーグレットレギウスが永原祐樹の機転で危機を脱するという展開がありましたが今回はどのように推移するのか注目しております。祐樹は麗香の心情を理解するが故に一人で抱え込んだ挙句に心が壊れてしまうことを心配しておりそうした観点から共闘を願い、働きかける立場になります。
作中では楓花が麗香を名字呼びしておりますが、名前呼びのほうが女の子らしいかな、とは思います。それと、麗香の墓参は執筆時には下校途中という設定でしたので獅場兄妹と別れた後という設定に変更したことで安土女学院の立地描写が唐突になってしまった印象を受けました。安土女学院の立地描写は後日分に移していただいても結構です。
少しとりとめのない文章になってしまいましたが、悪い印象はありませんでした。現状に合わせたアレンジをしていただいて誠にありがとうございました。
鳳(管理人) (土曜日, 07 1月 2023 15:53)
レオサーガこの先どうしよう……ラシード伝をこのまま続行するか別の新作を出して一旦仕切り直すべきか……と考えつつ今はブレイブサクセッションの方が筆が進んでしまっている鳳です。
本日、第23話を更新しました。以前にbakubond様が投稿して下さったSS(旧掲示板>398)を元に、私の方で一部改変&大幅加筆したものです。
かなり好き勝手に弄ってしまったのでこんな形でOKかどうか、bakubond様のご了承がもし得られれば正式採用ということにしたいと思います。
例えば麗香の墓参りのシーンで最後に現れるのはドラゴンレギウスチームの森橋悠生ブライトウェルではなくゼルバベルのジャガーレギウスこと苅部睦月にしております。
鳳(管理人) (水曜日, 04 1月 2023 18:12)
昨日に引き続き先行公開シナリオから前回の続きとなるバトル回を22話として転載しました。
孤高の麗香も連続で共闘をこなしたりして、少しずつ態度が軟化してきたでしょうか。
ビートルレギウスとライオンレギウスが戦ったのはこれが初めてとなります。
>54 S-A様
>拙作SSを本編に正式採用してくださり、改めてお礼を申し上げます。以前にも書いたかもしれませんがアルテミア達の立ち位置は地球篇での耕司に相当していると思うので、ユリア直属の遊軍および切り札としていろいろな場面で活躍してくれそうですね。
率いる兵力は少なくても、通常の軍勢とはまた違った小回りの利く多芸なメンバーとして重宝されそうですね。
単純に兵と兵をぶつけ合うだけではストーリーが平坦になりがちですし、ユリアのような名将としてもそうした力任せよりもアルテミアらを使って策を用いる巧みな戦い方を好むはず。
こちらの構想では間もなくジェプティム軍の大軍による侵攻が始まる段取りですが、敵の内情にも詳しい彼らの活躍でそう簡単にはバイアピオス大陸勢も崩されず善戦できるでしょう。
>千秋と麗香は対照的なキャラですが、それゆえにかえって意気投合していいコンビになりそうです。最近は麗香の方が目立っていたので千秋にもここらで奮起してほしいところですね。
千秋はフレンドリーな性格だし、麗香をライバル視することはあっても人として嫌いになったりはせず、彼女の良さをきちんと認めてリスペクトもするでしょうね。
一方で自分は何もできずにいるのも悔しいし、そういう思いもあって祖父の岳玄に忍術修業を改めて願い出るという展開を考えています。
色々あった末に完全に打ち解けて意気投合すれば本当にいいコンビになりそうな予感は私もしています。
S-A (火曜日, 03 1月 2023 23:24)
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
拙作SSを本編に正式採用してくださり、改めてお礼を申し上げます。以前にも書いたかもしれませんがアルテミア達の立ち位置は地球篇での耕司に相当していると思うので、ユリア直属の遊軍および切り札としていろいろな場面で活躍してくれそうですね。サブタイトルについては特に考えていなかったので、管理人様にお任せしたいと思います。
bakubond様作の20話も改めて拝読しました。全体的にシリアスなストーリーが続きそうな中で、三バカはコメディパート担当として空気を和らげて(?)くれそうですね。
>ゆくゆくは戦隊のダブルヒロインみたいになっていきそうで目が離せなくなりそうです。
ダブルヒロインいいですね。千秋と麗香は対照的なキャラですが、それゆえにかえって意気投合していいコンビになりそうです。最近は麗香の方が目立っていたので千秋にもここらで奮起してほしいところですね。ゼルバベルのみならずかなり手ごわい敵と思えるウィルヘルミナも本格的にストーリーに参入してきましたし、千秋が戦力として数えられるのは味方にとって心強いことでしょう。
鳳(管理人) (火曜日, 03 1月 2023 12:16)
「おかめの御前の隠し館」のブレイブサクセッションのページは既に削除したとご連絡をいただきましたので、トップページとキャラクター紹介ページに貼っていたそちらへのリンクも外すことにしました。
シグフェルその他おかめの御前様がご考案の設定についてももし許可がいただければ、こちらで私なりにまとめて設定資料として掲載しようかな~とも考えております。
いずれにせよストーリーの進行と共に設定はかなり膨らんできましたので、このサイトも設定資料集としてもっと充実させるようリニューアルする必要は感じていたところでした。
さて、先行公開シナリオの方に載せていたウィルヘルミナ転入の回を一部修正し、21話として本編に正式投稿しました。
おかめの御前様の構想では須田菜々美の転入の方が先だということで保留にしていた原稿でしたが、おかめの御前様の直接の本編執筆は基本的にもうないとのことですので私の考えでウィルヘルミナをもう江星高校に入れてしまうことにしました。
菜々美ちゃんについてはウィルヘルミナを警戒してクリスが助っ人として学校に送り込んでくるという順序になるかも知れませんが、現時点でまだ良いシナリオが思いつかないので当分先送りです。
>52 bakubond様
>捕らわれの身になっても雄平に臆せず接している様子が表情から見て取れるようになっているのがいいですね。
雄平に怯えることなく結構勝気に反撃している千秋は、もしかしたら今までで一番キャラが生き生きしていた場面だったかも知れませんね。
いつもの生死を賭けたガチバトルとは雰囲気の違うどこかコミカルな戦闘も楽しかったですし、bakubond様の執筆参加に改めて感謝申し上げます。
>千秋は以前書いたSSの中で俊一と麗香の共闘を目の当たりにしてこれに耕司も加わっている中で麗香に対するコンプレックスと自分は置いてけぼりになっているのでは、という二つの思いが交錯する中でレギウス覚醒というイベントを迎えるというイメージを勝手に持っております。
千秋の感情としては私もそんな風に考えておりました。今回ウィルヘルミナが転校してきてますますライバル増殖・前途多難な様相で、今後は千秋のヤキモチが彼女のチャームポイントになってくるかも知れませんw
bakubond (日曜日, 01 1月 2023 16:12)
>51(管理人)様
旧年中は色々とお世話になりました。昨年末に伯父が他界しまして喪中のため、こちらからは明けましておめでとうございますとは申せませんが、本年もどうぞよろしくお願い致します。
年明け早々拙作を正式採用していただき誠にありがとうございます。おかめの御前様のブログではすっかりお馴染みのkazuhanabi様のイラストまでつけていただき誠に恐縮です。
捕らわれの身になっても雄平に臆せず接している様子が表情から見て取れるようになっているのがいいですね。
S-A様も仰られているように千秋のレギウス覚醒もそろそろというのは確かなようですね。千秋は以前書いたSSの中で俊一と麗香の共闘を目の当たりにしてこれに耕司も加わっている中で麗香に対するコンプレックスと自分は置いてけぼりになっているのでは、という二つの思いが交錯する中でレギウス覚醒というイベントを迎えるというイメージを勝手に持っております。
期せずして「ガラスの仮面」や「エースをねらえ!」を彷彿とさせるような関係になりそうな千秋と麗香ですが、麗香もまたレギウス因子を巡る攻防戦での活躍が期待されており、千秋もそれに負けずに奮闘を重ね、ゆくゆくは戦隊のダブルヒロインみたいになっていきそうで目が離せなくなりそうです。
鳳(管理人) (日曜日, 01 1月 2023 13:13)
皆様、新年あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願い致します。
新年一発目、まずは以前にbakubond様からご寄稿下さっていた三バカレギウスのシナリオを本編ストーリー第20話として更新しました。
サブタイトルはS-A様の前回同様、ご希望があればすぐに変更します。
2023年初縛りということで正月に相応しく(?)神社でのDIDイラストも掲載。
今年はレギウス因子を巡る攻防で霧崎麗香の活躍が見込まれる一方で、元々のメインヒロインたる稲垣千秋が頑張る展開も色々考えております。
鳳(管理人) (金曜日, 30 12月 2022 21:23)
S-A様が以前に投稿して下さったアレスティナ編のSS(>30~32)を第19話として転載しました。
これが今年最後の本編更新になります。
アルテミアらの登場で彼女らの経験談を含むアレスティナ情勢がかなり具体的に語られ、いよいよ開戦が近いという状況下での楽しいドタバタ劇、改めて執筆ありがとうございました!
サブタイトルは私の方で勝手に入れてしまいましたが他にご希望があれば変更いたします。
他にも皆様から頂いた未掲載のSSがいくつもあるので、来年は前後の流れとの整合性を見ながら順次転載して本編ストーリーに正式に組み込ませていただく予定です。
>49 S-A様
>千秋のレギウス覚醒もそろそろかもしれませんね。
このままでは戦闘でもガンガン活躍する麗香に正ヒロインの座を奪われかねない勢いですし(w そろそろその展開に持って行ってもいい時期かも知れませんね。
その前に、以前S-A様が提案して下さった千秋の忍者としての修業というのも入れてみたいと考えており、そこからの流れでレギウス化という構想も既にできています。
S-A (金曜日, 30 12月 2022 14:14)
18話拝読しました。霧崎総合病院とレギウス因子研究をめぐる戦いが始まるということで、当面は麗香がストーリーの中心になりそうですね。妹が入院している耕司も無関係ではいられないでしょうし、俊一も確か麗香とはもう共闘済みで、この戦いを通して彼らがチームとしてまとまっていく過程が見られそうです。千秋のレギウス覚醒もそろそろかもしれませんね。麗香と並んでもう一人、元霧崎総合病院の医師で病院に含むところがありそうな冬宮琢磨もキーパーソンになりそうな気もしています。
鳳(管理人) (金曜日, 30 12月 2022 12:11)
昨日で仕事納め、個人的にやる事も片づいて年末はのんびり過ごせそうです。
今年はレオサーガの方が覚悟はしていましたが読者数や評価において苦戦を強いられ、やっぱり小説の世界は甘くはないんだなと思い知った一年でしたが、自分的には楽しく書けてはいるのでゆっくり作戦を立て直しつつ次なる展開に備えたいと思います。
叩きも含めた感想がもらえないので反省点が洗い出せないというのが一番きつくて、皆様からも(もし読んで下さっている方がいれば)「ここがイマイチ」「もっとこうすれば?」等忌憚なく仰っていただければありがたく拝聴したい次第であります。
やっぱキャラの個性が弱いよな…とは自己評価でも思うんですがね。
>47 bakubond様
>第18話拝読しました。RAT結成ということで黒津耕司にもアプローチがあるだろうことは予想されていたことではありますが、こちらも予想通り耕司は拒絶、RATが松永久雄が牛耳る伏魔殿となる可能性を見越していた斯波旭冴としましてはこうした反応は予想内でありかつ耕司が取り込まれることがなくなったことを歓迎すべきといったところでしょうか。
耕司が組織人になるのを嫌がったのは彼の性格的に予想通りで、政府側としてもその方が都合がいいので快く許容した感じですね。
非公式な闇の処刑人の方が公式の警察組織よりも何かと使い勝手がいい面もあるのは台詞で書きましたし、仰る通りRATに戦力を一本化してしまうと有事にリスクがあるというのも薄々感じてのことだと思います。
>レギウス因子の研究が霧崎総合病院に正式に委託されたことで遂にゼルバベルの触手が霧崎総合病院にも伸びてきましたね。今回耕司と麗華の共闘が初めて描写されたわけですが、既に幾度か共闘を重ねているということでその経緯も見てみたい気がします。
恐らく初対面は安土城占拠事件の時か、そうでなければ今回のようなシチュエーションが前にもあって偶然の共闘という流れになったのでしょうね。
未完のままの安土城占拠事件の方を私の手で書き進めるというのも考えていますが、なかなか大仕事になりそうなのでまだほとんど手をつけられていません。
>最後ですが、今回登場したジェリーフィッシュレギウスは当初の構想では女性キャラのようでしたが、作中では男口調でしたのでそこは少し気になりました。
ジェリーフィッシュレギウス/月原南海江は久峨製薬のメンバーという設定がありましたね。失礼しました。
クールで冷酷な女性という感じの口調に修正しておきました。
bakubond (水曜日, 28 12月 2022 08:11)
レオサーガ執筆お疲れ様です。こちらこそなかなか投稿が滞ってしまい誠に申し訳なく思います。
第18話拝読しました。RAT結成ということで黒津耕司にもアプローチがあるだろうことは予想されていたことではありますが、こちらも予想通り耕司は拒絶、RATが松永久雄が牛耳る伏魔殿となる可能性を見越していた斯波旭冴としましてはこうした反応は予想内でありかつ耕司が取り込まれることがなくなったことを歓迎すべきといったところでしょうか。
レギウス因子の研究が霧崎総合病院に正式に委託されたことで遂にゼルバベルの触手が霧崎総合病院にも伸びてきましたね。今回耕司と麗華の共闘が初めて描写されたわけですが、既に幾度か共闘を重ねているということでその経緯も見てみたい気がします。ゼルバベルの他にもウィルヘルミナも絡んできそうですし、正義の側も俊一たちや甲賀忍軍、ドラゴンレギウスチーム、シグフェルチームと一枚岩とは言えない状況ですのでかなり混沌とした攻防戦になりそうです。
最後ですが、今回登場したジェリーフィッシュレギウスは当初の構想では女性キャラのようでしたが、作中では男口調でしたのでそこは少し気になりました。
鳳(管理人) (火曜日, 27 12月 2022 18:34)
長らく更新を休止してしまい大変申し訳ありませんでした。
この一年は小説投稿サイトの方での連載に注力していたため、ブレイブサクセッションに関しては大いに停滞の年となってしまいましたが、レオサーガは話がちょうど一区切りついたので多分もう年内に更新することはなくしばらくお休み。年末年始はこちらで久々にのんびりと趣味の創作活動に打ち込みたいと考えております。
という訳で、およそ半年ぶりとなる新規エピソードを投稿しました!
https://bravesuccession.jimdofree.com/episode2-18/
総選挙が終わって新たなストーリーが動き出す中の一つとして、霧崎総合病院が今回の舞台になります。
S-A (木曜日, 04 8月 2022 21:02)
17話拝読しました。自衛隊としては問題児を体よく厄介払いした感がなきにしもあらずですが、茨井と尾坂、特に茨井にとっては何かと制約の多い自衛隊よりもRATの方が水にあっているかもしれませんね。他の隊員もおいおい登場することになると思いますが、ネタバレエピソードで松永が多数の隊員を独断で動員していたあたり、彼の息のかかった人間がかなり送り込まれている模様で、総理との水面下での主導権争いも熾烈なものになってきそうですね。
鳳(管理人) (日曜日, 31 7月 2022 18:29)
第17話を更新しました。解散総選挙が終わっていよいよ機が熟したということで、レギウス・アサルト・チーム(RAT)の結成です。
まだ隊長と隊員二名しかキャラが用意できていない状態ですがこれでは人手不足と思われるので、他のメンバーも順次考えて登場させていきたいですね。
鳳(管理人) (金曜日, 22 7月 2022 17:56)
ステファニー・シンクレア大統領の年齢を40歳としていましたが、一気に上げて79歳に変更しました。現実のバイデン大統領と同年齢。落ち着いた知的で上品な白髪のお婆さんをイメージして下さい。
もっと若いアメリカ人として、『シン・ゴジラ』のカヨコ・アン・パタースン(演:石原さとみ)みたいな、シンクレア大統領の指令を受けて来日する特使などのキャラの登場も考えております。
鳳(管理人) (木曜日, 21 7月 2022 21:07)
>40 bakubond様
>本作では内外の政治情勢を扱う場面が多いことから事件の影響は避けられないのでは、と思っておりましたが、やはり構想の変更を迫られたようで忸怩たる思いをお持ちかと存じます。早く世の中が安定して思い通りに書けるようになるといいですね。
選挙戦の中で政治家が命を狙われるような話はやはり不謹慎と判断してやめておきました。
容疑者の動機に関連してカルト宗教の問題がマスコミに取り上げられていますが、レオサーガの方も神や宗教が前面に出てくる物語上、何だか書きにくい世相になってしまって困惑しております。
趣旨としてはむしろ反カルトで、テロや宗教戦争や異端審問など歴史上、宗教的に正しいとされてきた残酷な行為をヒーロー物によくあるヒューマニズムやヒロイズムでぶっ飛ばしてやるぜという話なのですが……
>今回アメリカの大統領が初めて登場しましたが、全面戦争に発展しかねない積極支援を避けるというスタンスは現実のウクライナへの対応に通じるものがあります。羽柴総理同様にシンクレア大統領も難しい対応を迫られているようですが、ゼルバベルの反主流派を率いるロバート・サザーランドがアメリカ国内の人脈を使って工作を仕掛ける可能性も無きにしも非ずです。
アメリカの大統領はどんな人物にしようか相当迷った末、現実にはまだ例のない女性大統領という設定にしました。
まさにウクライナと同じで、アメリカが表立って介入すればNATOやASEAN諸国、それにベルシブと手を結んでいる反米の国々を巻き込んで事態が世界大戦までエスカレートしかねないので、アメリカには今は裏方に控えてもらって日本が対応を引き受けている状況です。
>最後になりますが、第13話以降、目次と本文のエピソードナンバーがずれているようですので念のためにご確認いただければと思います。
ご指摘ありがとうございます。確かにずれていたので修正しました。
>41 S-A様
>総選挙勝利で羽柴総理の地盤も固まり、いよいよ諸懸案に本格的に取り組むことになりそうですが、松永と摂津というそれぞれヴィラン組織と繋がっている政敵も健在であり、隙あらば総理の足元を掬ってやろうと虎視眈々と狙っているのは想像に難くないですね(予告編を見るとこの二人は対羽柴総理で連携してきそうな感じですし)。
与党大勝で他の政党に対して優位なポジションを確立するのには成功したものの、問題はむしろ自憲党内部にこそありそうですね。
歴史ある大所帯の政党だけに腐敗もあれば暗部もあり、派閥争いも激しくて一筋縄では行きません。
ヴィラン側としても大和政友会のような野党を使って政権交代を狙うより、既に権力の座にある与党に取り入って内部から侵食した方が早くて有効でしょう。
>もう一つ今後の政界絡みで台風の目になりそうなのが対レギウス最強硬派のR国党でしょうか。羽柴政権のみならずどの陣営にとっても面倒臭い存在でしょうが、社会不安の多い時期にはこういう極端なポピュリズム政党が支持を集めるのは世の常で、その動き次第で政界編の展開もかなり影響を受けそうな気がします。
モデルになったN国党のようにかなり弾けたトリックスター的な動きをする政党を考えており、国会を搔き乱す存在になりそうです。
右でも左でも中道でもない、経済や減税や改憲など他の争点を全てスルーしてレギウス対策のみに特化したワンイシュー型という新しいタイプの政党で、これまでの数々の事件が生んだ社会不安に応えて誕生した時代の申し子ですね。