現在の日本の政権与党。略称は自憲党。
中道右派・保守路線を掲げ、レギウス問題に関しては国民の生命を守る観点から硬軟併せた対応策を模索。戦後の長期間に渡って与党として国政を担ってきた実績から政権運営能力は他の野党に大きく勝るが、長らく権力の座にあった弊害としての癒着や腐敗も各所に見られ、悪しき伝統からの脱却が課題となっている。
羽柴藤晴内閣の下、レギウスの出現に揺れる日本のかつてない国難に立ち向かっていく。
キャラクターデザイン:おけあ様
内閣総理大臣。52歳。
政権与党である自由憲政党(自憲党)の総裁で、選挙区は故郷の鹿児島県。
「常に国民目線に立った真の民主政治の実現」を理念とする実直な政治家で、安土新都開発計画を目玉政策として推進しつつ、続発するレギウス関連の問題に対しても事態の収拾のため全力で取り組んでゆく。
豊臣秀吉の末裔で、大坂夏の陣で豊臣家が滅びた際、真田幸村に守られて薩摩へ落ち延びた秀吉の孫・国松の子孫。秀吉の旧姓である羽柴を名乗っているのもそのためだが、本人は「自分自身ではなくご先祖様の人気に頼るような支持の集め方はしたくない」との信念から、秀吉の子孫という点についてはわざと煙に巻いて事実かどうか明言は控えている。
徳川親藩大名の血を引く政界の重鎮・松平宗瑞とは「豊臣VS徳川の宿命の対決」などとマスコミが面白おかしくライバル関係を取り上げたりもしているが、実際には元総理大臣の宗瑞を師と仰いで積極的に助言を受けている立場で関係は良好。
普段は品の良い丁寧な標準語で話すが、感情が昂ぶるとドスの効いた訛りの強い鹿児島弁になり、温厚な普段の姿とは一変した豪胆な薩摩隼人の本領を発揮する。
海防大学付属高校に通う羽奏澪里は、実は藤晴が現在の妻と結婚する前に儲けていた隠し子。澪里は父が出世のために自分と母を捨て去ったと信じて藤晴のことを蛇蝎の如く嫌っているが、真相は現在のところ不明である。
キャラクターデザイン:ベロ藍様
厚生労働大臣。34歳。
衆議院議員で、政権与党である自由憲政党(自憲党)所属。青森県の出身で、故郷の青森の選挙区から出馬し当選している。
元プロスキーヤーで、アムステルダム冬季オリンピックでは銀メダルを獲得した名選手。現役引退後は政界へ進出し、選手時代の人気をバックに地元の圧倒的な支持を得て当選したスポーツ界出身のいわゆるタレント議員。
政界に入ってまだ日が浅く経験不足な面はあるが、常に国民の暮らしを第一に考える真摯な姿勢のみならず、スキー選手時代に成功の基盤となったスポーツ科学を政治に応用した理論派でもあり、合理的かつ庶民や弱者の立場に立った実効性のある政策実現には定評がある。
羽柴藤晴内閣の下で若くして厚生労働大臣に任命され、日本を混乱させているレギウス問題の解決に主に医療や福祉の観点から取り組んでゆく。
現在の日本の最大野党。略称は民革党。
中道左派・改革路線を掲げ、レギウス問題に関しては平和主義や協調主義の立場から寛容な融和路線を主張。長期に及ぶ自憲党政権の腐敗や既得権益を厳しく批判して政治の刷新を唱え、選挙に勝って政権を取ることも視野に対案を打ち出していく。
キャラクターデザイン:ベロ藍様
民主革新党(民革党)の党首。47歳。
右派の保守政党である与党の自由憲政党に対し、左派の革新主義の立場から対抗し政権交代を狙っている。
民革党は数年前に一度、選挙に勝って与党となったが、国民の期待に応える政策を打ち出せず短命政権に終わり下野。その反省から党内の大幅な刷新を行ない、若いフレッシュな榎下が党首となって立て直しを図ってきた。
アメリカへの留学経験もある頭脳明晰な理論派で、レギウスの脅威に晒された空前の国難に際し、時に利権やしがらみに縛られて後手に回ることもある自憲党の対応を厳しく批判。リベラリズムの観点からレギウスに対しては社会が寛容に受け入れる方針を主張し、レギウスとの対立路線には強く反対する。
日本の野党の一つ。略称は大政会。
自国第一主義を特色とする右翼政党で、同じ右派の自由憲政党とは協力関係にある。レギウス問題や対ベルシブ外交に関しては国防の観点から強硬策を主張しており、左派からは過激なナショナリズムと批判する声もあるが、とある事情からベルシブに対しては急に方針を変えて独裁政権を容認する太陽政策に転じ、その点では自憲党と意見を異にする。
大和政友会の会長(=党首)。
生粋の愛国者で、日本の脅威となる軍事独裁国家のベルシブ共和国に対しては毅然とした強硬路線を主張していたが、ベルシブの工作員のハニートラップに引っかかり弱みを握られてしまってからは得意の舌鋒を緩め、逆にベルシブに都合のいい弱腰外交に政府を導くよう密かに指示されて動いている。
日本の野党の一つ。略称は社共党。
リベラリズムを特色とする左翼政党で、同じ左派の民主革新党とは協力関係にある。ベルシブ共和国の独裁政権に対しては理解ある融和路線を主張し、内戦で国を追われたベルシブ難民の受け入れにも積極的だが、右派からは自国軽視の行き過ぎたグローバリズムと批判する声もある。
日本の野党の一つ。略称はR国党。
経済や外交、福祉や財政や改憲といった他の様々な争点には敢えて触れずレギウス問題のみに特化した右派でも左派でもないワンイシュー型の新政党で、レギウスを通常の人間とは共存不能の脅威と見なし、徹底した排斥政策によって国民の安全を守ろうと主張する。