ジェプティム王国を治めるファラオ（＝国王）。17歳。先王ネルカフラー十六世の嫡男で、重病の父に代わって15歳の若さで王位を継いだ。

 ジェプティム王家はレギウス因子を持った一族で、人間の顔をしたライオンのような幻獣の化身スフィンクスレギウスに変身できる。

 レギウス覚醒者を集めて将兵として登用し、強力なレギウス軍団を編成して対外侵略を開始、即位後わずか2年でトゥルジア大陸全土の武力統一を果たした。

バイアピオス大陸へも兵を送り、アシュタミル王国やセレネナ貴族共和制連邦に対する侵略戦争を起こす。

 なお、その容姿はなぜか地球にいる獅場俊一とそっくりで、父のネルカフラーは彼の何か重大な秘密に気づいたため毒を盛られて王位を追われたとも噂されているが、真偽は不明である。

 ジェプティム王国の将軍。20歳。

 王宮直属のレギウス軍団である近衛兵団の隊長で、自らもジャッカルのような幻獣の化身アヌビスレギウスに変身できる。

 ファラオであるナディセス一世の近習として身辺の警護を務めると共に、多数のレギウスを擁するジェプティム軍の指揮を振るって戦場で活躍する。

 低い身分からナディセスに取り立てられた若者で、そのためナディセスへの忠誠心は非常に強く、レギウスの力で全世界を征服しようというナディセスの野望に心酔して積極的に戦う。

 ジェプティム王国の宰相。70歳。

 先王ネルカフラー十六世の代から宮廷に仕えてきた老臣で、ファラオであるナディセス一世の補佐役を務める。

 レギウスの覚醒者でもあり、魚のような幻獣の化身ダゴンレギウスに変身できる。

 神に等しい権威を持つとされるファラオには絶対の忠誠を誓い、その豊富な知恵と経験を活かして若いナディセスを陽に陰に支えているが、裏では何か別の目論見を抱いているらしい…？

ジェプティム王国の王女で、ナディセス一世の異母妹。14歳。

トゥルジア大陸北部に割拠する属国を統轄する北部鎮守府の総督。ただ実態は王族の経歴に箔をつけるための名誉職に過ぎず、実権は家臣たちに握られており組織を動かす力はほとんどない。

まだ政務については勉強中で政治力には乏しいが、温厚で心優しい性格で、鎮守府が主導している属国への圧政には心を痛めながらも何もすることができず苦悩している。

以前は善良だった兄王ナディセスが豹変して残酷な暴君となってしまったことに疑念を抱いており、大好きだった昔の兄を取り戻すため、ナディセスの隠された正体について密かに調べ始める。

ジェプティム王国の北部鎮守府の役人。30歳。

総督であるネフェリサに様々な進言を行ない、まだ若いネフェリサに代わって実務を取り仕切っている敏腕の官吏だが、性格は冷酷で常に保身第一であり、ファラオであるナディセス一世の機嫌を取るため属国への圧政的な統治と海外出兵のための軍備を積極的に進めている。

善政を敷きたいネフェリサの意向を押しやって実質的に鎮守府を指揮しておいる人物で、鎮守府に虐げられている属国の人々からは憎まれているが、ナディセスには従順な駒として重用されており、将来の更なる出世も約束されている。

ジェプティム王国の属国であるハルヴァニア共和国の将軍。20歳。

有力商人ベルシャザル一族の出で、幼い頃から交易で世界中を旅して見聞を広め、武芸だけでなく優れた国際感覚と時勢を読む力を磨いてきた。

ハルヴァニアの元老院をクーデターによって占拠し、自ら独裁官となって国政を掌握。

ジェプティム軍の尖兵となってバイアピオス大陸諸国との戦争に転戦しつつ、ハルヴァニアの未来のための活路を切り開こうと模索する。

ジェプティム王国の属国であるヨシェル士師国の士師。12歳。

士師とは、神ウェスパの神託を受けた聖杖獣イヴによって選ばれた民族を率いる聖なる指導者のことで、王や皇帝のように世襲ではなく、あらゆる身分から神意によって相応しいリーダーが見出されるとされる。

元々は辺境の村で暮らしていた羊飼いの少年だったが、10歳の時にイヴと契約して史上最年少で士師に推戴された。

誠実で心優しい純粋無垢な少年だが、士師として一国を背負う重責には困惑しており、政治的にもまだ全く素人で自分はなぜ神に選ばれたのだろうかと苦悩している。

宗主国のジェプティムに対してはひたすら腰を低くして臣従するのみだが、重税を取り立てヨシェルの民を奴隷として酷使するジェプティムの圧政は日に日に強まるばかりで窮地に立たされている。

およそ千年前、魔道士アビメレクが造り出した聖具獣の一体。  

普段は小型のセイレーンの姿をしているが、戦闘時には聖杖イヴステッキに変形し、自らが選んだ勇者が使う魔法の杖となってレギウスと戦う。 

ヨシェル人が信仰する古代神ウェスパに仕える神の使いで、神に代わって彼女が選び出した勇者はヨシェル人の指導者である士師にも同時に推戴されるのが伝統。 

性別は雌で、優しく慈愛にあふれた性格だが、エギルやソロンは彼女の裏の本性にも薄々気付いており、何か企んでいるのではないかと密かに怪しんでいる。 

ヨシェル士師国のエルウェイ・リアンをレギウスと戦う勇者とヨシェルを治める士師に選んで契約し、彼の相棒＆愛用の杖として活躍している。

エルウェイのことは「エルウェイ様」と呼び、神が選んだ聖者として敬意を示しているが、陰では「あの子」と冷淡な呼び方をしており、神意による壮大な計画の歯車の一つと見ているような態度を見せる。

ヨシェル士師国の騎士。22歳。

ヨシェル随一の剣の名手で、これまで幾多の戦場で武勲を重ねてきた勇将。

その武勇は宗主国であるジェプティム王国からも一目置かれており、ナディセス一世からは自分の直臣になれと誘われたこともあるが、祖国ヨシェルへの強い忠誠心ゆえに断っている。

忠義に厚く愚直なまでに真っ直ぐな性格で、10歳年下の士師であるエルウェイ・リアンからは兄のように慕われ、絶対の忠誠を誓って仕えながら、まだ年少で未熟なエルウェイを家臣として懸命に支えている。

聖槍獣バヤジットと契約した勇者で、バヤジットが変形した聖槍バヤジットランスを武器として愛用している。

およそ千年前、魔道士アビメレクが造り出した聖具獣の一体。  

普段は小型のケルベロスの姿をしているが、戦闘時には聖槍バヤジットランスに変形し、自らが選んだ勇者が使う三叉槍となってレギウスと戦う。

性別は雄で、三つの頭それぞれが別々の意思を持っている三兄弟。赤い目の長男アハリは勇敢で熱血、青い目の次男ナスルは冷静で知的、黄色い目の三男ワフダは温厚でマイペースという個性がある。

いずれも主人思いの忠犬のような性格は共通しており、兄弟で協力し合いながら一つの体を操って契約者のために尽くす。

ヨシェル士師国のギデオン・サヴィアをレギウスと戦う勇者に選んで契約し、彼の相棒＆愛用の槍として活躍している。

ギデオンのことは「ご主人様」と呼び、エルウェイ・リアンの忠臣である彼と心を一つにして主君のために奮闘する。